祝 堀琴音プロ初優勝
LPGAツアーの「ニッポンハムレディスクラシック」が北海道苫小牧市の桂GCで開催され、最終日に5バーディー・ノーボギーのスコア67で回った堀琴音プロが前日2打差の2位から逆転優勝を飾りました。
3日目に単独首位に立っていた若林舞衣子プロは、最終日は3バーディー・ノーボギーのスコア69で回り、通算14アンダーの274で並んで2人によるプレーオフにもつれ込みました。
18番パー4を使ったサドンデスのプレーオフは3ホール目で若林プロがボギーを叩き、堀プロは3mほどのバーディーパットこそカップ左に外しましたが、パーパットをタップして沈め、ツアー初優勝を果たしました。
堀プロはプロ7年目になる25歳ですが、黄金世代やプレミアム世代といった実力派若手が台頭する女子ゴルフ界で、10代の頃はそのビジュアルで注目されていたものの、その後はすっかり話題になることもなかったプロです。
今年もQT164位という厳しい出場条件ながら、出場した大会で確実にチャンスを掴み、今年になってからの出場13試合でベスト10入り5回と安定した成績を残していて、ついに初優勝という栄冠を得ることになりました。
今年、熊本空港CCで開催されたKKT杯バンテリンレディスオープンで、私は最終日に堀プロの組にスコアラーとして付き、前半は好調なショットのゴルフ内容を見て今年の活躍が決してフロックではないと見ていましたが、まさか初優勝まで至るとは思っていませんでした。
(ラウンド終了後に堀プロの使用球をキャディーからもらいました)
それは、バンテリン最終日のアウト7番までに3アンダーとスコアを伸ばせたものの、8番以降でスコアを崩したためで、結果は6位タイでしたが、後半のプレー内容に少し不満が残るものだったからでした。
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見ていて感じたのは優勝を狙うというより上位に入れれば良しというもので、せっかく7番で首位に接近した上昇機運を自ら打ち消していたためですが、結果が出ない時期が長かったため、仕方ない部分もあったのでしょう。
しかし、今回の優勝で来期のシードは確実になり、残りの試合では「守り」に入らず「攻め」の気持ちを持ったゴルフができれば2勝目も間近だと思うものです。
最近は記事にすることはない応援している小橋絵利子プロは、堀プロと同様にQTで失敗し、QTランキングは160位ですが、現在はステップアップツアーに出場しています。
QTラインキングでは、堀プロの方が164位と下位だったのですが、小橋プロはチャンスを生かせきれず、今期はステップアップツアーで2回の2位という成績に終わっています。
毎年、有力な若手新人が加入する女子プロ界は新陳代謝が昨今は激しくなっていて、30歳を超えた中堅プロが引退するニュースも見られますが、小橋プロにはもう一度レギュラーツアーに復帰してもらいたいものです。