三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

今日も朝から工事が入る

 今日の熊本は久しぶりに快晴の朝で、気温も上昇しそうで服装が上だけですが半袖にしています。
 今日は木曜日なのでいつも一緒にラウンドする「アプローチの達人」は菊池CCのシニアコンペに参加する日になるため、私は当初からラウンド予定はありません。


 さて、数日前から始まった玄関工事は今日が最終日になり、扉の取り換えにサッシ屋さんが朝から来ていて、現在取り換え工事の真っ最中です。


 以前の取り換え工事では古いサッシを撤去にするためには、扉部分はねじ止め部分を外せても枠部分はコンクリートを斫る必要があったのですが、現在はカバー工法という既存の枠を生かしその上から新しいカバーを嵌めこむという方法がとられています。
 そのため、取り換え自体は1日で撤去から取り付けまで終わるそうで、簡単に古い扉を交換できるというメーカーの謳い文句でした。


 この工法の欠点というか特徴は、どうしても既存の枠の中に新しい枠を嵌めこむためそれまでの扉サイズよりわずかに小さくなるということですが、取り付けてしまえばそこまで気になるものではないと思っています。

(まず、床部分を段ボールシートで養生することから始まります)

(室内側には突っ張り棒を利用して、埃避けのシートを天井から垂らしています)

(トラックに今回の工事で選んだYKKapの玄関ドアが積まれていました)

(古い玄関ドアはねじ止めを外し、既に外されていました)

(30年以上も玄関を守ってくれた扉が係員によって運び出されます)


 一見して大丈夫そうな扉交換に至った理由は、新築から30年経ってかなり色がくすんでいたことと併せ、8年前の熊本地震の影響で玄関床部分のタイルが割れ、不整地部分が出来ていたからです。
 我が家は夏の時期は西日が当たり暑いのですが、この玄関サッシは開けると蚊が侵入するし、閉じるとガラス越しの日照で暑いという問題もあり、過去に既製品の網目状の内カーテンを付けようとしたこともありますが、それくらいでは蚊の侵入は防げませんでした。


 また格子戸になっている部分が何か所か壊れて外れていて、防犯上でも少し不安な部分があったし、併せて政府の補助金もわずかですが付くため、正月に実家で集まった際に昨年の外壁塗装工事を依頼した兄の娘になる姪の婿と話をして、工事をお願いしていたのです。


 彼は元々はガス会社に勤めていましたが数年前にリフォーム会社に転職していて、実家や兄嫁の兄弟など親族の家のリフォームを一手に引き受ける存在になり、我が家もトイレ・風呂・洗面所のリフォームから始まり昨年の外壁塗装に続き、今回の玄関のリフォームに繋がっています。


 身近に彼のような存在がいると相談もしやすく、いろんな質問にも商売っ気なしに答えてくれるため、これまでだったら敷居が高かった気になる個所のリフォームも気楽に検討できるようになりました。
 やはり家はそのまま放置していると経年劣化をしてゆくもので、必要な時期に必要な手入れを遅滞なく行うことは、結局は家を長持ちさせる秘訣だと私は思っていて、こうした工事費用は昨日も書いたように人生設計の中に組み込まれた必要経費だということです。


 親族がリフォーム会社に勤めているということは「ぼったくられるかも」とか「粗悪な工事をされるかも」という心配が要らないことも安心材料で、工事期間中は必ず立ち寄ってくれるし、今日も朝から他の現場に行く前に自宅に寄ってくれ夕方の完了前にも立ち寄ってくれています。


 私はこうした工事代金はあまりに安すぎるのはおかしいと思っていて、適正な料金を適正な施工に対して支払うのは当然だし、私が見積書を見て妥当だと思って工事を依頼しているのは、以前に勤めていた仕事が公共工事を発注する側にいたという経験からです。


 その頃は1千万円以上の工事の場合は担当課に依頼していましたが、1千万円未満の補修工事の場合は設計図書を作成して予定価格を決め、その価格によって随契もしくは指名競争になる事務処理を行っていて、その予定価格の算出のためには工事積算額に一定の割合をかけて業者側の儲け分を加算して調書を作成していました。


 一般のこうした工事見積には施工側の儲け分はいろんな経費の中に入ってしまいがちなので、逆にその単価自体が適正なのかという疑問があり、非常に分かりにくいものです。
 ほとんどの施主は総額いくらで判断するため業者側も工事の場合は「一式」という名目で見積提示しますが、本来は個々の単価を積み上げることで総額は出てくるもので、その作業無しに一気に見積もり金額が出ることなどありえないはずです。


 30数年前に自宅の新築を依頼した営業マンは、公共工事方式のように細かい部材の単価を積み上げて総額を出す見積もりを出したため信頼して依頼したのですが、競合の他社はやはり「一式」という中身が分からない表現で工事代金を積算していて、これでは?と思ったものです。
 部材単価を積み上げた見積もりだと、ある部材を別なものに替える際に工事費の増減が分かりやすく、最初に最大限の見積もりを出してくれればそこから要不要で工事内容の追加や削減でこちらの計画が立てやすくなるものです。


 今回は、ドア自体の単価が占める割合が大きく、メーカーの展示場で好みのタイプを決めると必然的に工事総額が決まるようですが、メーカー側は顧客である私には金額提示はせず工事担当であるリファーム会社にしか金額を出さないため、表向きはかなり高額な価格をカタログなどには出しているようです。


 最初の単価を高めに顧客に伝えていれば、それに工事費がプラスになると客に思わせ、実際は施工会社に定価よりかなり下げた金額で納入し、施工会社がその金額に施工費をプラスして総額を提示すると、客は自身が思っていたより低い金額になるため施工に前向きになるという仕組みです。


 こうしたやり方は特に建築関係では一般的で、そこに不正なども発生し易いのですが、公共工事の場合は正しく納入するドアの単価記載を求めるため、実際の納入価格は高くてもカタログ価格の6割程度かなと予想しています。


 箱モノと言われる備品類は実売価格はカタログ価格の4割程度なので、業務用と民生用とではカタログ価格は大きく違い、業務用の方がかなり高い金額設定なのは民間会社でもそちらが都合がよいのでしょう。


 そんなことを思い出しながら、朝から夕方まで丸一日作業が続くのを見ていました。当初は外して嵌めれば完成かなと思っていましたが、なかなかそう上手くは行かず、元の古い枠を利用するため余計な手間が発生するようで、その調整にかなり時間がかかっています。


 施工する側としては、全てを壊し枠を新たに嵌められるように新規に作った方が簡単でしょうが、元枠を再利用するという製品の謳い文句のため調整に時間がかかることは仕方ないのでしょう。


 朝9時から作業が始まり、この日記を書き始めた際は16時頃には完成すると思っていましたが、ほぼ19時現在でもまだ作業中なのでかなり調整が大変なようです。
 既に玄関ドアは取り付けが完了しているのですが、まだ電動ドライバーなどの音が聞こえてくるため、最後の微調整が行われているのでしょう。


 今日のチャオ。昨日に引き続き知らない作業員が玄関内に入って作業するので、吠えることはないものの何か落ち着かない様子でした。