三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

右手と左手の使い方

 今日の熊本は雲はあるものの穏やかな天気になっていて、隣家の新築工事は付帯工事になる境界に作ったブロックの上にフェンスを設置する工事が行われています。

(朝は何もなかったところに、昼過ぎにはすでにフェンスが立てられ、プロの作業の速さに感心してしまいます)


 今日は土曜日ですが、腰痛でレッスンに参加できなくなったため、これまでのレッスンでプロから教わったことの復習を毎週行うようにしていて、今回は左右の手の使い方を思い出し書いてみます。


 当初は意味が分からなかったレッスンメニューに、ズボンの腰にあるベルトを通す穴にスティックを横に嵌め、片手でスイングする練習がありました。


 この状態での最初の課題が、ウエッジなど短いクラブを持って、身体を飛球線方向(正面)に向け、右手でショットを放つものです。

 右腰から伸びて出たスティックがあるため、身体に沿ってスイングすると右手がスティックに当たって打つことが出来ません。    

 この状態で球を飛球線方向に真っすぐヒットできるのは、右手のスイングイメージがアウトに上げてインサイドに下ろし、アウトに振り抜く動きになり、その際に腰を一緒にしっかり左に回す時だけです。
 つまり、右手の動きだけ見るといったん外に上がり、内側に下ろして再び外に向くというちょうど「〇」(丸)の文字を書くような動きをするもので、プロはこれを「マルスイング」と命名していました。


 スイング時の右手と腰の連動した動きを体感させる練習で、右手はインサイドアウトにスイングするのが正解ですが、最初にヘッドがアウトサイドに動き始めないとインサイドからは振れないし、腰が一緒に回らないと球は右方向に飛んでしまいます。


 「マルスイング」はドライバーショットのスイングであり、以前も書きましたが、ヘッドの始動を右足まで飛球線に平行に引くことで、見た目はアウトサイドに引くように見えるものです。
 他のレッスン動画などで、バックスイング(テークバック)は「左ハンドル」と表現されていることと同様だと私は思っています。
 バックスイングでシャフトに逆撓りを発生させ、その反動でインパクト時に撓り戻しを生じてヘッドを走らせる力に利用することになるようで、実際は切り返しから様々な注意点がありますが、書きだすと多くなるため、今回は大雑把な動きだけになります。


 次の課題は、逆に飛球線に背中を向け、左手でクラブを持ちショットすることでした。
こちらは、腰のシャフトに当たらないようにするためには、スイングのイメージはアウトサイドインの動きですが、バックスイングの最初にはインに引く意識が必要です。

 そのまま腰を切らずにアウトサイドインでスイングすると、球は左方向に飛んでしまいますが、腰を「先」にしっかり切ることでスイングの向きはストレートになります。
 いったん、インサイドに引いてアウトサイドインにスイングすることを数字の「0」の書き方から「ゼロスイング」と命名されていて、こちらはアイアンのスイングになるものです。
 
 つまりドライバースイングとアイアンスイングは異なっていて、同じスイングでは両方に対処できるものではありません。
 どちらか一方だけのスイングになってしまえば、例えばマルスイングだけではアイアンが安定しないことになり、ゼロスイングだけではドライバーの飛距離不足になってしまいます。


 これは私だけのイメージですが、腰の切り方はアイアンはゼロスイングなのでインパクト前にしっかり切っておき、ドライバーはマルスイングなのでインパクトに合わせて切るイメージですが、これが正しいことなのかは分かりません。
 実際の見た目は、ほとんど同じに見えるものでしょうが、あくまで私のイメージ上の感覚です。


 左右の手は、別々の方向へ動こうとすることが正解で、その動きが合わさり見た目には一緒に動いているように見えるものですが、ここが初心者には勘違いされるところです。
 右手が外へ、左手が内へ動くことで、ちょうど空手の正拳突きのように左右の拳が逆方向に動くことでよりパワーを出すことに通じるものです。


 実際はグリップという物体により両手の間隔が維持されるものですが、両手が別々の方向に動こうとすることで、手元の小さな動きをヘッドに大きな動きとして伝え、よりヘッドスピードを増すようにするものです。
 ヘッドは球と衝突するため、その衝撃に負けないよう、左手をヘッドの動きとは逆方向に動かせれば、よりヘッドの動きは衝撃に耐えられるもので、ここでも右手と左手の動きが逆になるという結果になるものです。


 このことはレッスンで両手を離すスプリットグリップで指導されていて、スプリットグリップにすれば、否応なく右手は飛球線方向へ動くのに対し、左手は飛球線後方に動くもので両手が逆方向に動くことが実感できます。


 それができれば、自然にプロのような左脇が閉まるスイングになることが分かるはずで、これをやらないから左肘が引ける「おじさんスイング」になって飛距離が出ない結果になるものです。
 要は逆転の発想であり、アマチュアが一生懸命に手だけを同じ方向に振ろうとしても限界があり、早々に振れるものではないのに対し、左右の手を少しだけ逆に動かしてみれば、一気にプロのようなスイングが手に入るという魔法のような理屈なのです。