三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

プロの「生前葬」

 今日は土曜日なので、いつもだったらサンバレーゴルフプラザで行われるPGAティーチングA級の鋤田プロのグループレッスンを受ける日ですが、背中痛が収まらず、昨日のうちにレッスン欠席の連絡をしていました。


 するとプロから「12時から1時間だけでも見学に来ませんか?」と返事があり、予定がなくなり暇な時間でもあったため、11時半過ぎに自宅を出発してサンバレーに向かいました。


 到着時は、ちょうど昼休みのようで、いつもの土曜ゴルフ部のメンバーがそろって休憩していました。
 プロから私の背中痛について、朝のミーティングでの話題になったようで、背中痛が発生した原因をテーマにして皆で予想したようです。


 その中で「ナガ」の理由が一番的を得ていたとプロが言っていて、プロが予想される原因は「新型コロナワクチン接種」にあると考えてるようです。

 確かにファイザー製のワクチンの副反応には、接種部位の痛みや腫れなどと共に、筋肉痛なども挙がっていて、土曜日にワクチン接種した私が月曜日から3連チャンしたため、必然的に痛めたのではということのようでした。


 言われてみれば、これまで全く痛みのなかった部位に急に痛みが出てきて、しばらくは寝返りさえも打てないような痛みが出た原因は、他には考えられず、言われてみればあながち間違ったことではないと私も思いました。


 これまでワクチン接種では、1回目より2回目に副反応が出やすいと思っていて、1回目は土日と何事もなく、体調も変わらなかったためラウンドを行ったのですが、やはりどこかに影響が出てしまったのかもしれません。


 ただ背中を痛めたのは、ワクチン接種前なので直接の原因ではないのですが、痛みが増したのがワクチン接種の影響なのかもしれません。

 しばらくするとプロから「集合!」の掛け声があり、普段より左端の打席に向かうと、トロフィーやいろんな写真などが椅子やテーブルの上に並べてありました。


 プロは9日に心臓手術を控えていて、不測の事態が起こるかもしれず、いわゆる「生前葬」を行いたいとのことです。
 これまでのプロのゴルフにおける足跡などを示す資料などを展示し、それぞれ説明がありました。


 プロがアマからプロに転向したのは50歳を過ぎてPGAティーチングプロ資格を取ったためで、それまではアマチュアとして活躍されていました。
 平成10年に熊本県のNo.1ゴルファーを決める「熊日トーナメント」という大会で初優勝したときなどの話を中心に、資料に沿いながらいろんな話をしてくれます。

(熊日トーナメント優勝時のスコア72は当時のコースレコードだったようで、記念品は盾にスコアカードが入ったものになっています)

(平成10年といえば23年前であり、ちょうど私がゴルフを始めた時期です。この大会の優勝者は都道府県対抗の県代表になり、その大会では最終ホールで奇跡的なイーグルを決めて熊本県を上位に引き上げたと言っていました)

(この新聞記事がプロの一番の宝物だといっていて、若乃花横綱昇進・トムワトソン優勝・メジャーの完全試合・大山志保の九州女子アマ優勝などと並び、真ん中に熊日優勝写真があるというものです)


 プロは元々がラウンドに際しても事前の準備を怠らない方で、県内はもちろん県外のラウンドしたゴルフ場のコースやグリーンについて手製のイラスト入りのメモを作っていて、一度見せてくれたことがあります。


 生前葬なので、「故人を偲ぶ」ようなものであり、本人曰く「手術で一度死に、また復活する予定」とのことで、確かに手術中は心臓を止めて「エクモ」に繋げて生命維持を行い、手術後は自力呼吸を始めるかは本人の頑張り次第だと言っていて、いったん死ぬという事はあながち間違いではないものです。


 「ナガ」は保険会社勤務ですが、そのナガに数通の封筒を預けていましたが、それらは「遺書」であり、何か事があったらそれを各宛名の人々に配ってもらうよう頼んでいました。
 すでに葬儀社への手配も終わったようで、使う写真や音楽なども決めていたというのが事前準備を何事もしっかり行うプロらしく、その万一の際に必要な我々レッスン生の連絡網も作っていて、各人が連絡先を書いて代表者に渡すようになっていました。


 最後に、以前もあったギターの引き語りを行い、1時間の「生前葬」が終了しましたが、「12時から1時間ほど見学に来ませんか?」と誘われた理由が分かります。


 来週のレッスンはプロはお休みですが、その際の練習メニューも決めていて、時間に沿って行うものがプリントに作られていて、その練習内容をレッスン生に説明していました。


 手術が無事に成功し、再来週のレッスンでまた会うことを祈念して、私は帰宅の途に就きました。