三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

UT使用の勧め

 今日は大晦日で、とうとう2022年も最後の日になってしまいました。今年は体調面でいろんな異変が起こり、生まれて初めて入院しての心臓手術(正式には「冠動脈カテーテル治療」と言われますが、手術台に上がったためこう表現しています)を経験しました。


 実は、この数日は胸の支え感があり、それが原因で最終ラウンドを途中リタイアしたものですが、ステント挿入で血液の流れを確保している部分に、何かしらの再狭窄が出ているのかもしれません。
 ネットで調べると、6か月以内に再狭窄も見られるとありますが、再検査は3月の予定なのでその前に検査をした方が良いのか悩むところです。


 さて、ゴルフではパターとアプローチがスコアメイクには重要な技術ですが、そもそもの話としてグリーン近くまで球を運ぶことがアベレージゴルファーには難しいものです。


 上級者にとって、パー5は安定したスコアが出せるホールになり、特にプロにとってはバーディーを計算できるホールになっていますが、それは飛距離と安定したショットを持っているからです。


 対してショットの安定性を欠くアベレージゴルファーはパー5のホールでは、ティーショット・セカンドショット・3打目と少なくとも3回はショット機会があるため、ミスショットをしてしまう確率が高くなり、パー5のスコアが纏めづらくなりがちです。


 パー3のホールになると、1回だけのショットでよいため簡単そうに思ってしまいがちですが、パー3とパー5を比較してパー3のホールが簡単だと思っているうちは、まだまだ「下手+糞」なゴルファーだと言えるものです。


 これはよく考えてみれば明白な事実で、一般的なレギュラーティーからのパー5はせいぜい500y程度であり、3打がパーオンするショット数であるのだから1打目を200y、2打目を170yと計算すると3打目は130yとなり、パー3の平均的な150yよりも短い距離でグリーンを狙える計算になるからです。


 競技経験者だったら、パー3・パー4・パー5のうち、最も難易度が高いのが普通に200y以上あるパー3で、難易度が低いのがパー5だと理解できると思います。
 競技に出るレベルの飛距離なら、1打目250y、2打目200yであり、550yのパー5でも3打目は100yのウエッジの距離になるからです。


 一般的なアベレージゴルファーに大事なことが、ドライバーでOBを打たずに200y程度を打てる飛距離ですが、実はそれ以外で重要なことがもう1つあります。
 それはある程度の距離を地面の上から打てるクラブを持っていることで、要はドライバー以外で飛距離を稼げるクラブを1本だけでよいので持つことです。


 地面から距離を出すクラブとしてフェアウェーウッド(FW)があり、3番ウッド(3W:スプーン)や5番ウッド(5W:クリーク)などが一般的ですが、アベレージゴルファーには使いこなせていない人は多く、それなのに使ってしまうシチュエーションが多いように感じています。


 結果は、ミスショットで傷口が広がり、フェアウェーウッドでスコアロスするケースが多いのですが、「私は得意だ」というゴルファーだったら何も言いませんが、少しでも3Wや5Wを持って不安感があるのだったら、まず使わないことです。


 ゴルフは確率のゲームであり、最大飛距離200yの3Wでのショットがあっても、それが3回に1回の割合(これでも十分に上手いレベルです)でしか打てないのであれば、平均飛距離は下がることになります。
 例として、200yと180yと160yとすれば、平均距離は180yになってしまいますが、この平均距離を打てるのであれば全く問題はありません。


 実際は、チョロったりOBを打ったりで、200y打てるのは10~20回に1回程度であることが一般的で、3Wを持つ=ギャンブルショットになってしまいがちです。
 以前の日記にも書きましたが、ギャンブルショットなんて選択すること自体がそもそも間違いだと言えます。


 使えないのに3Wや5Wを持つ「下手+糞」に「なぜそのクラブ?」と尋ねると、「距離が残ったから」と答えるのが関の山で、自分が使いこなせるクラブではないのが悲しいところです。


 私はフェアウェーウッドよりUTを使う方が確率が上がると思っています。その理由は、単純にクラブの長さの違いであり、FWはドライバーに近いクラブですが、UTは逆にアイアンに近い長さだからです。
 1W≒45インチ、3W≒43インチ、5W≒41インチ程度に対し、UT≒39インチ程度であり、5鉄≒38インチの長さに近いものです。


      

(UTにはウッドに似た形状のものとアイアン型のものがあり、好みで選択すればよいものですが、私がウッド型を使っているのはパー5のセカンドで「アイアン?」と思われないためのいわば見栄からです)


 誰でもアイアンは地面から打つクラブと思っているはずで、アイアンのお仲間であるUTで地面から球を打つことはそう違和感はないはずです。


 その上、UTは球が上がりやすく、低い球を打とうとしても勝手に球は上がってしまうもので、ロングホールのセカンドや距離が残ったミドルホールのセカンドなどで重宝することになります。


 特にロングホールのセカンドでは、そこまでシビアに方向性や飛距離を求められるものではなく、アバウトに距離を稼げればよいため、気楽にUTで球に当てさえすれば勝手に球は飛んでくれ、まさしくお助けクラブだと言えます。


 ロングホールを簡単なホールにするためには、特にセカンドで使うクラブが重要ですが、実際はFW自体を使う機会が少ないため、アマチュアにはハードルが高くなりがちです。
 できるだけ当たる確率の高いクラブ選択としてのUTは、飛び過ぎない距離と方向性のバランスが良く、2オン狙いなどそこまで高いレベルを要求されるものでないパー5のセカンドで使うために、私は積極的に使用すべきクラブだと思っています。

(5Wだと「当たれば」グリーン手前に届きますが、その確率は私のレベルではかなり低く、安全度を考えてU4を使用しています。このときは、残り40yの花道に運べました)


 UTのショット練習はアイアンショットと同様に振ればよく、特に変わったことをする必要がないこともお勧めの理由です。
 コツは飛ばそうと思わず、優しくスイングすることで、そうすれば勝手に球は飛んでいきますが、飛ばそうと思って力むと曲がったりする結果になりがちです。


 グリーンを狙わないパー5のセカンドで使うのだから、ほどほどの方向にほどほどの距離が出ればよいもので「適当」に当てればよいだけのUTは、スコアメークには必ず役立つクラブであり、お勧めのクラブだと思っています。
 
 今年の日記はこれで最後です。来年もよろしくお願いします。

                        

今年1年間のラウンドを振り返る

 今年も残り2日になりましたが、あっという間の感覚です。今日は朝から今更ながらの年賀状作りを行い、これから郵便局に出しに行く予定ですが、そろそろ年賀状仕舞いをしたいものです。


 年賀状を送ること自体は、平安時代後期に端を発し、江戸時代などにも盛んに行われていたようですが、戦後になって「お年玉付き年賀はがき」が売り出して一気に普及していきましたが、昨今はメールなどの普及に伴い、年賀はがきの取扱量は減少気味です。

    

(今年の年賀状は、昨年のものに干支を張り替えただけのものです)


 年賀状作りは毎年のようにギリギリまで作成するのをサボってしまいますが、本音は面倒なのでもう止めたいなというのが偽らざる気持ちです。


 さて、一昨日の12月28日の阿蘇ハイランドの早朝ラウンドをもって、2022年のすべてのラウンドを終わっています。
 最終ラウンドは体調不良で完走できませんでしたが、年齢的にも無理はできない身体になっているため、まだやれると思っていても少しでも異変を感じたら勇気を出してリタイアすることにしています。


 今年は夏場の体調不良などの影響で、ラウンド数はこの数年間で一番少ない107回に留まりましたが、一般的にはこれでも十分に多いはずです。

       

 ラウンドしたゴルフ場は、今年も阿蘇ハイランドが圧倒的に多く、計94回に上りました。昨年は計123回(全160回中)だったので回数自体は減ったものの、昨年は全ラウンドに占める率は77%だったものが今年は88%に上がっています。


 107ラウンド中で完走できたのは101ラウンドになり、計6ラウンドが途中リタイアしていますが、雨が降り出して途中で止めた2回の他は、今年は体調不良で4回が途中リタイヤになっています。
 来年も途中リタイアは多くなりそうですが、まず健康第一に留意し、決して無理はしないようにと思っていて、「無理をしない」ことが今後もゴルフを長続きさせるために大事なキーワードだということです。


    

 上表は、その101ラウンドのスコア分布ですが、ベストスコアは「73」で今年は一度もパープレー以下のスコアを記録できませんでした。
 昨年は2回、一昨年は3回あったものが一度も無いということは、目標のエージシュートは今後しばらくは可能性が低いということですが、こればかりは私の今のレベルでは運の要素が強いため、仕方ないものです。


  

 ただこの中で良かったことが、平均スコアで今年初めて80切りを果たしたことです。昨年は最終ラウンドが「76」のスコアだったら年間平均が「79.99」と80を切れたものでしたが、「79」となり3打不足していました。


 今年はラウンド数が減った影響もありますが、妙にスコアが先のスコア分布表にもあるように80前後に集まっていて、これも同じゴルフ場で何度もラウンドした結果だろうということです。


 毎年、歳を重ねることになり、体力は衰えて行くだけですが、無理さえしなければゴルフは何歳になってもプレー可能なスポーツです。
 来年も、今年同様に週2ペースでラウンド出来たらと思っていますが、こればかりは体調次第になり、新たな身体の不調が出てこないことを祈るばかりです。

「70台」は夢のスコアではない

 今年も残り3日になりました。勤め人だったころは、今日から6日間の年末年始休暇に入るため、唯一の長期休暇になっていましたが、毎年恒例だった定期監査が12月から1月に県立学校に来るため、12月だったら終わってゆっくり休暇に入れたものの、1月実施予定だったら終わるまでなんとなく正月気分はありませんでした。


 そんな年末年始の気分もすでに退職後8回目のお正月を迎えることになり、すっかり忘れてしまいましたが、再任用なり再就職なりしなくてよかったと今はつくづく感じています。
 もし65歳まで勤めての退職だったら、貴重なゴルフのための5年間を「無駄」にしたことになり、今から楽しもうと思っても「坐骨神経痛」や「狭心症」が出てゴルフどころではなかったはずです。


 今朝の情報番組「スッキリ」で今年の総集編があっていましたが、2月に出演者の問いに答えたミュージシャンの布袋寅泰氏が、「迷った時は心の声を聞け」とアドバイスしていましたが、退職時の私立からの誘いやそのまま再任用で残る道もあったその後の人生で、「ゴルフをしたい」という私の心の声に従った自分を褒めたいと思っています。


 さて、一般的なパー72のゴルフコースは、レギュラーティー(RT)で6100y前後、バックティー(BT)で7000y前後になるものです。
 もちろん地形的なものがあり、一概に距離の長短でティーが区別されるものではありませんが、凡その傾向になります。


 つまりパー3=150y✖4=600y、パー4=350y✖10=3,500y、パー5=500y✖4=2,000yの合計6,100y程度がRTの距離であり、
同様に パー3=200y✖4=800y、パー4=400y✖10=4,000y、パー5=550y✖4=2,200yの合計7,000y程度がBTの距離だということです。


 RTから「72」というスコアを出すためには、必要な飛距離はパー3で150y打てればパーオン2パットのパーになり、パー4では200y+150yでパーオン2パットのパー、パー5でも200y+150y+150yでパーオン2パットのパーを取れる計算になります。


 もし、あなたが200yを打てるドライバーショットの飛距離と150yの距離を打てるショット力があり、グリーン上で2パットで凌げられたら「72」というスコアは可能だということです。


 こうしてみると、「72」というスコアがそこまでレベルが高いものではないと分かるはずで、男性だったら200yの距離を打つドライバーショットや150yを打つアイアンショットはそこまでハードルが高いものとは思わないはずです。


 ただコースの距離はそれぞれ違い、ショットでも正確に距離や方向を合わせて打てるものではないため、グリーンやカップまで微妙な距離が残ってしまいますが、それを合わせるのがアプローチ力とパット力であり、いつもこの日記で書くようにスコアメークに必須の技術になるものです。
 ただ、ギリ「79」程度で良いのであれば、失敗は18H中7回までは許されるため、もっと難易度が下がるものです。


 YouTubeのラウンド動画には大げさなタイトルを付けたがる傾向があり、それを見ると一般的なアマチュアゴルファーにとって、70台のスコアは難しい「夢のスコア」だと思われがちですが、実はなんていうことはない誰でも作れるスコアだと言えます。
 その辺にいる冴えないおっちゃんでも出せるスコアであり、誰でも考えてゴルフを組み立てられるのであれば達成可能な目標です。


 勘違いして欲しくないのが、70台のスコアのためには「ドライバーショットで250y以上必要」だとか、「バックスピンの効いたアイアンショットが必要」などという間違った意見で、こうした間違った考え方に毒されているうちは目標達成が困難になってしまいます。


 飛距離は200yあれば十分で、180yであってもショートゲーム(アプローチとパット)を磨くことが出来れば、BTからでも70台のスコアは出せるものです。


 私のHCの赤水はBTだと7,100yほどありますが、理事長杯や社長杯などでは数年前までBT使用でした。(今は年代別に使用ティーが変わっています)
 そこに70歳代の方が参加しても十分に戦えるのは、結局はアプローチ勝負になるためで、ボギーオンして寄せ1もしくはボギーを繰り返していれば、ハンディー競技なので優勝も可能になるものです。


 皮肉な話ですが、ドライバーの飛距離を伸ばそうとするとOBの危険性を高めてしまうため、70台のスコアには届かなくなってしまいます。
 OB=2打ロスであり、18H中7打まで許されるスコアロスをたった1回で2打も消費してしまうからです。


 スコアを安定させたかったら飛距離を抑えることの方が重要で、プロなどでもドライバーを使わずFWやアイアンなどでティーショットしているのはOBなどのトラブルを避けるマネジメントによるものです。


 ということは、もしドライバーショットで飛距離アップの練習をしているのであれば、それはスコアメイクとは逆行する練習だといえるもので、150yの距離を200yにアップさせるのであれば問題ありませんが、200yを250yに伸ばしても何も実利などないことだと断言できるものです。

     

     (距離が出なければOBやハザードに届きません)


 何度もここに書いていますが、スコアは最終的にはパット力であり、正しいパットの打ち方を身に付けなければ、70台のスコアは出せません。
 70台のスコアを出したいなら、パットを教えてくれるレッスンに通い、ショット練習の代わりにパット練習を充実させた方がずっと目標達成に近づくはずです。


 パット数を30打未満に抑えることが出来れば、ショット数はアプローチを含めて50打で良いことになり、18Hのうち実に14Hでパーオンを逃しても「79」という最低限の70台のスコアは出せることになります。


 ショット練習だけに明け暮れる練習熱心なアベレージゴルファーに言いたいのは、「その練習では『70台』のスコアを出すのは厳しいよ」という厳しい、しかし真実の一言です。