三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ステップアップツアーのボランティア初日

今年のLPGAステップアップツアー開幕戦である「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」は今日3月25日から2日間の日程で福岡県の「ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ」で開催され、ボランティアとしてスコアラー業務を務めました。


もともとは4年前にCS放送で放映されていたステップアップツアー(以下「ステップ」と略します。)を見ていて、当時はステップに参戦していた小橋絵利子プロのファンになり、ボランティアをやってみたいと思ったのがきっかけです。


九州内では来月も佐賀県の武雄ゴルフ倶楽部で「九州みらい建設グループレディース」が開催されますが、私がボランティアを務めるツアーは、このRKBレディースと地元熊本開催のバンテリンレディスだけなのです。


ボランティアとして来ていた何人かと話しましたが、ほとんどが常連さんで、ツアーを追って日本全国を旅しているという強者もいました。
確かに、熊本でも何度も見かける人が何人もいて、ほぼ女子プロの「追っかけ」爺さんたちのようです。


そういう私も同じようなもので、残念というと語弊がありますが、3年前から小橋プロはレギュラーツアーに行ってしまったため、ステップでは姿を見ることはできなくなりましたが、熊本で開催されたLPGAツアーのバンテリンレディスで小橋プロの組にスコアラーとして付くことができ、当初の目標は果たせています。


今日は天気は良かったのですが、強風が吹き荒れ、スコアを伸ばす選手は少なく、初日トップは2アンダーで回った吉川桃プロで、1アンダーで2人が続き、結局アンダーパーのスコアを記録したのは3人だけという結果でした。


吉川プロは一昨年のプロテスト合格組の現在20歳で、新垣比菜プロや勝みなみプロ・小祝さくらプロと同期のいわゆる「黄金の世代」の一員ですが、QTで失敗してQTランキング117位という資格で主にステップに今年は参戦するようです。


ボランティア業務はいくつかありますが、私が希望したのは選手を間近で見られるスコアラー業務です。


スコアラーとは、選手の各ホールごとのスコアをスマホ型の端末で、本部にリアルタイムで送信するもので、専用のアプリを使って「フェアウェーキープ率・パーオン率・バンカーセーブ率」などの数値の基になるデーターも記録することになります。


ゴルフの経験者であれば、そんなに難しい業務ではありませんが、おじさんが多いため機器の扱いに慣れてなく、連絡用のトランシーバーをスコアラーは全員が付けていますが、本部から「その報告はしないで結構です。」と何度も注意があっているのに、やはり報告する人が多く、関係のない我々の方にまで音声が入るため、迷惑といえば迷惑なのです。


終わって前組のスコアラーと話しましたが、「マイクを使ったのは、スタート時にマイクテストを兼ねた1回だけで済んだ。」と話が合いました。
朝の説明時でも、係の人が「ここはしっかり聞いていてください。」と注意されてもお喋りするような人もいて、スコアラーは36組に1人ずつが付きますが、36人もいれば問題児も一定の数が出てくるのは世の常で、仕方ないのかもしれません。


朝にどの組につくかの抽選があり、くじ引きで私は24組に付くことになりました。
24組には、沖せいらプロ、シュー・ユーリンプロ、池内絵梨藻プロの3人がいて、この中の沖せいらプロは先ほどの吉川プロと同期であり、そうそうたる「黄金の世代」を差し置いてプロテストを1位タイで通過したという東北福祉大出身の26歳です。


小気味の良い切れのあるショットで飛距離も出ますが、残念ながらパットに難があるように見えました。
バックスイングとダウンスイングの速さが違うような感じで、大きく引いて減速しながらヒットするため、安定したパットが打てていないように私には見えました。


2人目のシュー・ユーリンプロは昨年プロテストに合格した台湾出身の26歳です。飛距離も出てスケールの大きなゴルフが持ち味ですが、何度か捕まったバンカーの対応がイマイチで、せっかくの飛距離を生かしきれない今日のゲーム内容でした。


3人目の池内絵梨藻プロは、2010年プロテスト合格した32歳です。当時のトッププロである横峯さくらプロと高校が同期だったという点と、妹の池内真梨藻プロとは一卵性の双子で、姉妹そろってプロテスト合格して当時は美人プロ誕生と話題になったほどです。


妹の池内真梨藻プロもこの大会に出場していて、結婚して昨年第1子を出産していますが、コースに1歳くらいの子どもを抱いたおばあちゃんのような方が応援していたので、もしかすると妹さんの子どもさんかもしれません。


今日は池内プロが一番うまいゴルフをしていました。3人の中では距離が出ず、ほぼセカンドオナーでしたが、パーオンは逃しても絶妙なアプローチとパットで大きなスコアロスはなく、最終9番でカラーからのパターでの寄せが短く、ボギーを叩きましたが3人の中ではトップの76というスコアでした。


他の2人も、1ホールだけのダボや、惜しいパーパットが決まらない展開でしたが、7番パー4で沖プロは可哀そうなパット数を叩いてしまいます。


先にセカンドは、池内プロがナイスショットでピン奥にオンし、次にシュープロのショットは当たりが悪く手前に外します。
沖プロのショットはピン筋に飛びましたが、これも池内プロ同様にピン奥にオンでした。
シュープロは手前からのアプローチがピン奥に付き、2mのパーパットです。


最初に池内プロが奥からの9mを絶妙なタッチで、カップ傍に寄せて「お先に」のパーでした。
1mも違わない、ややセンター寄りからの池内プロと同じような距離の沖プロのバーディーパットは2mほどショートし、先にシュープロが外した後に同じようなラインでシュープロよりオーバーしてしまいます。
返しのパットも抜けてしまい、結局パーオン4パットのダボという結果になりました。


それまでも結構強めに打ってはいましたが、この4パットは同じようなラインから他の2人のパットにやや影響されてしまった感もありました。


RKBレディースは2日間競技なので予選はなく、明日の結果で順位が決まり、上位50位までが賞金を得られることになり、それ以下は全く賞金が出ないことになります。
つまり旅費や宿泊費、ラウンドフィーやキャディーフィーなど、各選手はそれなりの経費をかけて参戦していますが、元を取れるのはほんの一握りです。


レギュラーツアーのように賞金額は高くなく、レギュラーの優勝賞金とステップの賞金総額がほぼ同額になっています。
RKBレディースの優勝賞金は270万円であり、賞金が得られる50位では5万円前後の額なのです。
もらえないよりはいいけど、必要経費を考えるとほぼ赤字になるはずで、この辺りはレギュラーツアーの最低ラインの賞金とは桁が一つ違うようです。


それでも未来のレギュラーツアー参戦を目指して、明日も108人の女性の戦いが行われます。
明日はどの組に付くことになるのでしょうか?