三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

バックティー使いたがる症候群?

昨日の日記でも少し書きましたが、昨日のラウンドの前組はバックティー使用許可の青旗をカートに掲げていました。
ほとんどのゴルフ場のバックティーは許可制なので、阿蘇大湯GCでもスタート前に申請し、許可を受けなければならない仕組みです。


阿蘇大津のAグリーン使用時のバックティーからは、7,000yを越えるタフなコースになります。レギュラーティでも6,662yと長いため、なかなかスコアを纏めることはアベレージゴルファーにとっては難しいものです。


昨日の同伴者の1人は、肥後サンバレーCCのメンバーがいて、オフィシャルHDCPは12程度だったと思いますが、その彼でもレギュラーティーからスコア90叩きだったのです。


ゴルフ場にはコースレートというそのコースの難易度を表す指標がありますが、阿蘇大津のAグリーン使用のバックティーのコースレートは74.0(レギュラー72.1)というものです。
またスロープレートという数字もありますが、同じAグリーン使用でのバックティーは135と高めで(レギュラー130)、よほどの上級者や競技志向のゴルファー以外は、バックティーを使ってもゴルフの楽しさは感じられないものです。


昨日の前組がカートに青旗を掲げていたので、10番のティーショットを練習グリーンから眺めていましたが、4人のうち2人は40歳代で残る2人はどうみても60歳代でした。
彼らのスイングは、お世辞にも上手いとは見えず、どちらかというと100叩きもあるかなというアベレージゴルファーのスイングだったのです。


10番のティーショットも距離が出なかったり、左右に散らばったりと、まともにフェアウェーに飛んでいるものはいませんでした。
続く11番はバックティーから230y近くありましたが、2人がプレ4付近からプレーしたり、1人は右のサブグリーンに乗っていたり、1人は手前のバンカーと1オンした人はいませんでした。


途中でも、かなり苦労している様子が見え、同じ4バッグでも我々がかなり待たされる進行状況だったのです。


同伴者の100叩きした1人から「前組は上手いの?」と聞かれたので「そんなに上手くはないと思う。達人にも聞いてみれば?」と言ったので、以前同じネットサークルで達人と一緒だったというその彼が同じ質問をしたら、即座に「下手!」と断定されていました。


なぜ、あのメンバーでわざわざバックティーを使っているのか理解ができません。
ほとんどのホールでパーオンすることはないだろうから、スコアを纏めることも難しく、ゴルフの楽しさを感じない一日になるだろうと危惧してしまったほどです。


私たちはレギュラーティー使用でしたが、そこからでもアゲインストのホールではナイスショットしてもセカンドをUTで打つケースも多かったのです。
アゲインストの9番パー5に至ってはレギュラーでも572yなのにバックティーだったら598yもあったのですが、まずパーオンは無理だという距離になっていました。


同じネットサークルのメンバーにもいますが、間違えると100叩きするようなレベルなのに、すぐに「バックティーから行きますか?」と誘う人もいます。
昨日のメンバーは2人とも飛距離がでないため、「バックティー使いたい症候群」ではないのですが、中にはバックティー使用でなければゴルフと認めないような考えを持つ人も確かにいるようです。


以前、熊本クラウンでの1人予約でも、1番のティーで「バックから打ちますか?」と誘われ「飛ばないから白ティーからお願いします。」と断ったのですが、白からでも普通に100叩きされていて、最初の言葉は何だったんだと思ったことがありました。


アベレージゴルファーの「あるある」がコースの距離信仰です。総距離が短いコースでは「簡単だから」と言いながら大叩きするし、総距離が長いコースでは大叩きした言い訳が「ここは距離が長いから」というものです。


昨日も、12番パー4に来て100叩きの1人が「サービスホールだ!」と言ったので、「ここは簡単ではないよ。なかなかパーは獲れないから」ともう1人の肥後のメンバーに言いましたが、終わってみれば3人がパーで、サービスホールといつも言う本人だけがトリプルというスコアになっていました。


「サービスホールなんかじゃないでしょ?」と本人に言うと「距離が短いからサービスホールだという意味」と答えがあり、結局は距離で難易度を判断していることに分かります。


確かにアマチュアにとって、パー4のホールで自分の飛距離では絶対に2オンできないのであれば、良くて寄せ1なので難しいと思いますが、レギュラーティー使用の場合はそんなホールはほとんどないはずです。
自分が普通にショットできれば、セカンドでパーオンができないホールはまずなく、最低でもウッドで届く距離設定になるはずです。
要は、ウッドなど長いクラブを振れないから、距離のあるホールを難しいと錯覚するわけで、距離が長いホールほど例えばホールの花道が開けているなど差し引きで難易度を下げてあるはずです。


たまにはバックティーに挑戦することも良いのでしょうが、あまりに自分たちのレベルとは違うティーを使うことは進行の遅れに繋がり、結果スロープレーと同じ意味になってしまいます。
昨日は平日だからという言い訳もありますが、途中でレギュラーティーに変更する勇気も大事で、競技などではないのだから前組は変更すべきだったと思います。


私にも「距離のあるコース=難しい」という図式は確かにありますが、だからといって無闇にバックティーを使おうなどとは思いません。
それどころか、誘われても「もうシニアの年齢なので」と断ることにしていて、所属クラブの3大競技などでバックティー使用が義務付けられていない限り、最初から自分には関係ないティーだと思っているほどです。