三重苦ゴルファーの日記

68歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

「鉄人」のゴルフ

(鉄人のスコアは、記憶だけなので一部間違っているかもです。特にパット数が怪しいかな。)


今日は楽天1人予約に「鉄人」とあだ名した78歳のゴルファーが入って来られ、成立したので出かけて行きました。

鉄人はお盆休みは実家のある埼玉に帰省されていて、この予約は埼玉からされたそうですが、今朝は急用ができ、いつもだったら1時間前に到着するように来られますが、遅れてスタート前に到着になってしまいます。
そのため、いつものように打ちっぱなしの練習ができないままスタートになってしまいました。


鉄人によると、朝の練習をしていないと身体が慣れるまでは球筋が安定せず不安だということですが、なるほど前半はいつものショットが見られず、パーなしゴルフになってしまいます。


しかし、スルーで後半になり、やっと途中からいつものショットが復活しましたが、時すでに遅しという感でした。


実は私が知っているゴルファーの中では、鉄人が「エージシューター」に一番近いゴルファーだと思っています。その理由は、78歳でも飛距離が出ることと疲れを知らない体力をお持ちだということからです。
普段でも練習場で500球を打つそうで、その話を聞いて鉄人の体力にまず驚きました。


その上、年配者は「肘が痛い」とか「膝が痛い」「腰が痛い」は定番なのに、鉄人はどこも痛くないと言っていて、まさしく「鉄人」という名にふさわしい方なのです。


年齢的にも78という「エージシュート」になるスコアは、アマチュアでも十分に可能なスコアであり、鉄人がきちんとスコアメークさえすれば、間違いなく「エージシュート」達成は可能だと思っています。


しかし、悲しいかな、鉄人は体力の若さと同じようにゴルフの考え方も若々しく、まるで私がよく主張するアベレージゴルファーの勘違いと同じ考えをお持ちです。
つまり、もっと飛距離が出せないと、もっとショット力が上がらなければスコアアップは出来ないという考えです。


私が見る限り、ショット力は悪くはありません。練習場で500球も打つほどのショット練習をしているのだから、悪いはずはないのです。
しかし、そのショット力を生かすような準備が足らないように見えます。


練習場とコースで決定的に違うのは、練習場はフラットで足場がしっかりしている場所から打てるけど、コースは球のライもいろいろですが、スタンス場所も違うことを自覚されていないように見受けられます。


柔らかい芝の上で、バックスイングすると右足に体重がかかり、微妙に芝に沈むことを予測していないようです。
そのため、上手くフェースに当たらないことも多く、「なぜ?」と首を捻ることになりますが、このわずかの沈み込みをしっかり打つ前に認識しておかなくてはならないのです。


つまり、なんとなくスタンスを取るのではなく、しっかり足場を固めるという手順は練習場では不要でもコースでは必須の準備になります。
その上で、あまり大きな体重移動はしないで打つことも大事です。スエーするほどの体重移動は練習場では打てても、コースではミスの原因になります。
右の股関節で体重を受け止めるというスイングの基本的な土台作りが必要なのです。


また、左足下がりのライからはどうしても球を上げようとする動きが見られ、結果、低いトップ球が出てミスに繋がってしまいます。
右側が微妙に沈み込んだところで身体で上げようとする動き(右肩が下がってしまう)になれば、誰でもトップ球しか出ないのは当たり前です。


つまり、シチュエーション毎での準備・打ち方をできていないのがミスショットの原因で、それは練習場で何百発打っても解決はしません。
たまたま良いショットがでるのは、地面がしっかりした場所でスタンスできていた、つまりフェアウェーから打てていたわけで、ラフに打ち込んだ時にミスが多いのは態勢づくりに問題があるという証拠です。


またアプローチでも考え方が間違っているようです。グリーンを外した時点でミスっているわけで、それを直接カップインさせようと思うことがそもそも大叩きの原因になります。
グリーンを外せば、まずグリーンオンさせて2パットで凌ぐという考え方が必要なのに、無理にピンを狙って、18番のように出来もしないロブショットに挑戦するなど、無謀というものです。


またパー3でも1オンできなかったホールは無難に2オンを狙えばよいものの、無理にピン手前を狙って4ホール中3ホールでは2オンさえもできていません。
ここもピン位置を考え、奥にでも乗せてパットを頑張るという戦略が必要なのに、無理に狭い場所を狙って2オンも逃せば、ダボ以上の危険性が出てしまいます。


アプローチに使うクラブもウェッジオンリーで、もっと転がすことも選択肢に入れた方が、ずっと簡単にゴルフができるようになるはずです。


こうしてざっと見てみても、練習場でのショット練習では解決しないことばかりということを理解しなければ、いつまでも80切りはおろか90切りも儘ならない結果になってしまいます。


鉄人のゴルフは、ミスの原因はスイングではなく、事前の準備や考え方にあるというアベレージゴルファーの勘違いそのもののように感じました。
その原因は、やはりテレビで見るトッププロのゴルフをイメージしているためで、それができるならすぐにプロになれるはずです。
しかし現実はそうでないのです。


せっかく「エージシュート」を狙える逸材なのに勿体ないと思った今日のゴルフでした。


鉄人は見てくれているかな?  
辛口なコメントおよび勝手なスコアアップ失礼しました(汗)