三重苦ゴルファーの日記

68歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

アベレージゴルファーの思い込み

ゴルフのブログを書いている方は多く、私はいろんな方のブログを覗いています。ほとんどの方はゴルフのスコアアップを目標にしているように感じますが、そのための取り組み方つまりアプローチの仕方は、ゴルフのアプローチの打ち方同様に人それぞれです。


自分に合うクラブを探して将来的なスコアアップを目指す人もいれば、プロのようなスイングを目標にスコアアップを目指す人もいて、その過程を楽しんでいる様子が伺えます。
アマチュアゴルファーであれば、結果に繋がらなくても趣味として自分が興味をもったアプローチの仕方で取り組むことは、本当に楽しいだろうなと思うし、結果がすぐに出ないからこそ楽しみも長く続くというものです。


私もスコアアップを目標にしていますが、そのアプローチの仕方は「最小限の投資で最大の効果を!」が目標で、できるだけ安易な方法でスコアアップを目指すことにしています。


私はゴルフギアの知識がありません。というか興味がないというのが本音のところです。
それでも以前は、これでもクラブの情報などを雑誌などでかなり調査していました。


毎週ゴルフ雑誌を購入し、月刊誌も発売と同時に購入していた時期もあり、その頃はいわゆるマスコミが発するゴルフ情報にはかなり詳しかったのです。
しかし、そんな雑誌を読み続けていると、同じような企画もあるし、その内容が前回とは微妙に違ったものであることに気づきました。


要は雑誌を売るためには同じようなものでは売れないため、その時々での旬なゴルファーの打ち方などを紹介することになり、結果として以前に書いたこととは違うことをシャーシャーと書いていると思ったのです。


またクラブもまず「飛距離」ありきで、このドライバーは飛ぶというステマ的な紹介記事が多いように感じていました。
広告にも「+10ヤード」などという謳い文句がありますが、だったら毎年10ヤード飛距離が伸びているなら今頃は誰でも300y越えは当たり前だというあり得ない現実に気づいたのです。


それからは、一切ゴルフギアに関する興味もスイング理論に関する興味も失ってしまいます。
つまりゴルフ関連産業の金づるにされてたまるかという反発心が湧いたのです。


当時は、いわゆる「シングルゴルファー」になるためには、プロのようなショットを打てる技術が必要だと勘違いしていました。
だからこそ雑誌でスイングを研究していたのですが、もしプロと同じようなショットが打てるなら私もプロになれたはずです。
でも私はアマチュアゴルファーだし、アベレージゴルファーだったのです。


ゴルフはシンプルなルールです。
ティーからボールを打ち出し、より少ない打数でカップインさせればよく、そこにはルールに適合した道具でルールに適合した打ち方を使うのであれば、どんな方法でも構わないことに気づきました。
つまり、プロのようなスイングでなくても、グリーン方向に飛んでいくように打てればOKだと思ったのです。


ゴルフ雑誌などでは「真っすぐ飛距離を出すスイング」などと特集を組んでいましたが、例えプロのようなスイングを会得しても曲がってOBを打ってしまえば、それは無駄なスイングです。


以前は、真っすぐ目標に向かって飛ぶ球を理想にしていました。そのためには曲がりの少ない距離が出るドローボールを打たなければならないという固定観念が、ゴルフ関連業界から刷り込まれていたのです。


しかし、ゴルフ関連業界の呪縛から逃れてみると、考え方が柔軟になります。
目標が〇ヤード先のグリーンであれば、左曲がりだろうと右曲がりだろうと、はたまた地面を転がっていこうとも、結果がグリーンに届けばいいのではと思えるようになったのです。


残り〇ヤードだったら〇番アイアンを使うという固定観念もなくなりました。届かないクラブでは届かせられませんが、届く距離のクラブだったら何を使ってもよいはずです。
アマチュアには、他の者より短いクラブで打つ方が上手いという錯覚もありますが、敢えて長いクラブで打つこともあります。
何を使うかは問題でなく、結果が大事だと思うようにしました。


例えティーショットをミスっても、「上がってナンボ」と思うようにし、ボギーを全力で獲りに行くよう頑張ります。
ボギーが無理ならダボでも仕方ないと割り切り、ミスを取り戻そうとは思わなくなるとスコアが安定しだしました。


「シングルゴルファー」であっても、一部のトップアマを除けば現実はオーバーパーの世界です。
平均82のスコアだったら、まずシングルハンディになっているはずです。
82というスコアは10オーバーであり、18ホール中10回のボギーでも可ということに気づき、その余裕を上手く配分してラウンドすることにしました。


ハーフで5回のボギーは許されると思いながらラウンドすると、9ホールのうち半分以上は無理してパーを取りに行く必要がないので気楽なのです。
無理さえしなければ、良ければパーが来るし、大きなミスさえしなければボギーが普通に取れるようになります。


要は欲を出さずに謙虚にラウンドすることが大事であり、ゴルフ関連業界のように「より遠くに!」ということを願えば、力も入ってミスを引き起こすことが分かります。
つまり、ゴルフ関連業界はアベレージゴルファーのスコアメークを阻害するようなことばかり主張しているわけで、だからそのとおりに実践しても上達できないのは当たり前なのです。


まず、自分のゴルフというものを客観的に見つめ直し、スコアメーク方法をもう一度考え直してみれば、誰でもすぐにスコアアップは叶うことになります。
「最小限の投資で最大の効果を!」という意味は、お金もですが労力もという意味で、疲れないゴルフを目指すこと、つまり無駄な力を入れないゴルフスイングを心掛けることがアベレージゴルファーには重要という意味なのです。


省エネゴルフをやってみてはいかがでしょうか?