兄弟ラウンド動画その②
今日は日曜日なので、外壁工事が始まって初の工事が無しの日になっています。すでに屋根の1回目の塗装は終わっていて、もし色が気に入らなければまだ変更できると言われていますが、私は基本的にこうした外観などにも無頓着なので変える意志などはありません。
さて、一昨日の阿蘇ハイランドの兄弟ラウンドの動画編集は、手を抜いて簡単なものにしたら撮影した14番までのうち11番まで終えました。
昨日は1番から4番までで、私の好調なゴルフの内容に対し、兄はショットパット共に安定しないゴルフを展開していましたが、これからは徐々に私のゴルフがいつものゴルフに戻りつつ、逆に兄はショットが安定しだす展開になっていきます。
5番では私のショットが当たらなり、気持ちに余裕が無くなったため兄の3打目以降のプレーをじっくり観察することがこのホールでは出来ていません。
見れていなかった理由は、セカンドのミスショットが背中に響き、痛みが出始めたため気持ちの余裕が無くなってしまったためです。
今思い返せば、兄のティーショットはスライスして危うくOBになるネットが無くなった辺りの左ラフでした。
ここから200yほどが残っていますが、もちろん2オンすることはできず3打目は、私の3打目と同じような距離の左ラフ辺りだったような微かな記憶があります。
私がフェアウェー中央から最後はグリーン右に外していたため、どうしても兄のプレーは背中側で見れない位置で、併せてカートを動かしたりカメラをセットしたりで忙しかったことも兄のプレーを見ていなかった原因になります。
私が4打目のアプローチを打つ際にはすでに兄はグリーンに乗せていたため、きちんとボギーオンはしていて、ここまでは合格点を付けられるゴルフでしたが、やはりグリーン上で落第点が付いてしまいます。
ビデオを見ると私のパーパットよりもカップに近い距離で、そこから2パットだったら「ボギーなゴルフ」になるところ、パンチが入ったようなストロークになり大きくカップオーバーしていて、結果的に3パットという無駄なスコアになっています。
下りの速いラインだったら3パットは仕方ないと言えますが、上りの6mほどだったのできちんとカップまでの距離を打っていれば手前に止まっていたはずです。
初級者の兄なのでパットのタッチがよく分からないという言い訳は予想できますが、事前の準備をしていないこと、つまり手抜きをしているから情報が足らないままパットに臨んでいることになり、タッチを出せないことに繋がっているのです。
私は勝手知ったるグリーンなので、いちいち歩いてカップまでを往復することなくパットを打っていますが、グリーンを知らない兄には時間に余裕がある場合は必ず歩いて足の裏で傾斜を感じ取るように言っています。
ビデオを見ても、カップまで歩いた様子はなく、パットのルーティンも教えたことを形だけやっているように思え、感覚を磨くという大事な部分の訓練ができていないように見えました。
ラウンド経験自体が少ない兄にとって、こうしたラウンドは貴重な体験学習の機会になり、そこで意識を持ってプレーに取り組まなければ、何の役にも立たないラウンドになってしまいます。
世の中の100切りできないゴルファーは、この兄と同様に数少ないラウンドを無駄にしているためいつまで経っても同じ位置に留まるわけで、数少ないからこそラウンドの際には経験値を上げる絶好の機会だと意識していてほしいのです。
1人予約の同伴者にありがちなのがグリーン上ではプロの真似をして歩測したりするルーティンですが、単に形を真似するだけで感覚を磨く意識が見られないことが残念だと感じています。
ルーティンを守ることは大事なことですが、一歩進んで機械的にルーティンを消化するだけでなく、パットに大事な感覚を研ぎ澄ます意識をルーティンの中に入れるのがパットの距離感を養うことに繋がります。
グリーンは設計者とゴルファーの戦いの場所であり、設計者は様々な方法でプレーヤーに勘違いさせようと罠を仕掛けています。
そのため見た目だけに頼らず、足裏で感じた傾斜と見た目の傾斜が一致するかを常に検証しながらグリーンを読むことは重要で、まさしく推理ゲームのようなもので、そこがゴルフの楽しさの大きな部分を占めるのですが、そこに気付かなければ楽しみの半分以上を無駄にしていることになるのです。
6番パー4では、私のティーショットのミスが出てしまいます。幸い320yと打ち上げにはなりますが距離が短いパー4だったことが幸いし、残り190yほどをU4で方向良く打て手応えを感じてグリーンに近づくと、ピンの左手前にナイスオンしていましたが、セカンド地点へはビデオを持って行かなかったので撮影はしていません。
もし、このホールでミスが続いていれば、私はいつものように崩れて行った展開になったはずですが、このセカンドのナイスショットが私の崩れをしばらく先に延ばしてくれました。
兄のティーショットは当たっていて残り100y付近でしたが、よく一緒にラウンドする「アプローチの達人」の飛距離と比べると飛んでいたようです。
2人共に同じフロントティーを使っていますが、安定性が全く違うものの「当たれば」兄は達人より飛距離が出るもので、それなのにスコアが30も違うのは「精度の差」だということです。
兄はセカンドをダフリましたが、これは「ボギーなゴルフ」では許容範囲で、3打目も手前にショートでしたがまあまあ合格点の範囲です。
4打目をパターで転がしてピンに寄せ、1パットで終っていて、「ナイスボギー」でしたがこれは限りなくダボに近いボギーだったはずです。
兄のレベルでは、確率的にはこうしたアプローチが寄るのは奇跡的で、出来れば2回あったグリーンオンのチャンスでどちらかをオンして欲しいのですが、逆に「ダボオン」であってもボギーは取れるという見本のような内容でした。
私の7番のティーショットはそこそこ当たりましたが、このホールは兄にオーバードライブされています。
やはり「当たれば」兄は飛距離は出るようで、無駄に力まなくても「当たれば飛ぶ」ということを知ってほしいと思いました。
ただ初級者の悲しさで、せっかくのナイスショットを「よ~し!」と思ったのか前ホール同様に力が入ってダフっていて、この辺りのメンタルコントロールがイマイチのようです。
兄の3打目のアプローチでは本人が想定したのかどうかは不明ですが、結果的に転がしになっていて、グリーンオンできたので、これは合格点です。
この日は、途中からアプローチが良くなったのですが、こんなアプローチが常に打てるのであれば「100切り」どころか「90切り」も可能になりますが、もしかしたらトップのミスが偶々結果オーライになっていたのかもしれません。
苦言を言いたい部分はグリーン上で、この時も傾斜が頭になく打っていて、素振りをする際は転がりを考えて「このくらい」と感じた振り幅でと注意していますが、形だけの素振りになってしまっています。
下りの側からラインを読んでいないなど、手抜きが多く、2サムで後ろはいないためそのための時間はたっぷりあるのに、最初から自分の球の近くに佇んでいて傾斜を確認するような動きがないから、いつまで経ってもパットの距離感が生まれないわけです。
兄は言われたことをやらない部分が多いように感じます。カートにキャディーバッグを乗せる際に、私が手順を追って説明しようとしても、先に勝手に進んでしまい、私が「そうではない、ここにベルトを通す」と注意してやり直すなど、無駄な時間を作ってしまいます。
グリーン上でも「カップに正対して素振りすること。両目で距離を把握し易いから」という点を何度も何度も注意しますが、このホールのパーパットでは思い出したように素振りを形だけしますが明後日の方向を向いていて、きっと私から喧しく言われるから帳面消しをしただけというまるで先生の目を気にする小学生のような雰囲気がよく出ています。
結局、この性格がそれなりの資質を持っているのに上達できない部分で、きっと私がいないゴルフでは、全く教えたことは守らず勝手にプレーして110前後のスコアになることでしょう。
このホールで兄はこの日初のパーオンをしています。ショット自体は力んでいるため50点ですが、結果がオンできたので合格点だと言えます。
ただ、こんなスイングをしていても安定性は低く、確率のゲームであるゴルフではギャンブル的なスイングなので、インパクトで飛ばそうとせず、素振りのような力感の無いスイングで球を打つ意識を持っておくべきです。
このホールで兄は初パーゲットでしたが、お世辞にも内容は褒められたものでありません。
その理由は前ホール同様にグリーン上で、やはり傾斜を確認する動きが見られなかったからです。
素振りも「あっそうだった!」というような帳面消しの様子が見られ、この日は偶々入ったけど、常に2パットで凌げるかは微妙に思えました。
結果オーライでなく、狙ってパーを獲る、それもラッキーで最後カップに転がり落ちる距離感でパットを打てていれば、スコアは安定するもので、そのためには事前の傾斜の確認とタッチの兼ね合いが大事になって来ます。
このホールでも、傾斜を確認するための動きは皆無で、教えられたことを素直に実践できない性格を自覚すべきで、下手なのにそれを補おうとする努力をしないのであれば、進歩は生まれないのです。
厳しい意見をいうようですが、後は本人の自覚だけであり、私が喧しく注意することがどんな利点になるのか、利点にならないと思えば自分でどんな工夫ができるか考えればよく、そこが上達できるかどうかの分岐点で、ショット練習だけがゴルフ上達の道ではないという部分です。
私はあくまで私が上達するために考えた方法を紹介するだけで、それをどうアレンジして自分の中に取り入れるかは本人次第です。
ゴルフは万人にあう上達法などなく、上手い人のやり方を真似て自分なりのアレンジを加えることで、徐々に身に付けて行くもので、これはゴルフに限らず様々な学びと同様になります。
要は、そこで「考える」ことが大事で「怒られるからやる」のは小学生までのレベルなのですが、世の中にはこの小学生レベルで止まっているゴルファーはたくさんいるのが現実です。
この部分が私が「頭を悪い!」という理由で、学業や仕事の頭の使い方でなく、いわゆる「ゴルフ脳」を鍛えるかどうかの部分なのです。
兄は弟の私から見ると身長も高く、それなりの身体能力があり、レフティーなので見た目でも格好良いゴルフが出来そうで上手くなれる要素は持っていますが、考え方が悪く以前は打てない直ドラを多用していたことからも、思考回路が不思議な人でした。
今回の練習ラウンドでは、兄はかなり進歩の跡が見えたため、見ている私からの要求レベルが各段に上がっています。
年齢的には厳しい部分ですが、ゴルフは身体が動くのであれば90歳でも矍鑠としてラウンドしている先人は多く、今後15年はプレーできる環境にあります。
私に言わせれば兄のゴルフは年相応ではなく若いゴルフですが、それでは身体が痛みやすく、長くは取り組めないことははっきりしていて、もっと省エネのゴルフを目指し、その分を「頭を使う」ことで補えば、70台のゴルフも十分可能だと思っています。