三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

兄弟ラウンド動画その③

 昨夜の熊本は、夕方から強風を伴った降雨があり、家の周囲に架かった足場がかなり揺れて心配しました。
 ブルーシートで作った簡易倉庫は針金で補強していたため強風や雨水の重さで壊れることもなく、どうにか何事もなく強風の時間は過ぎてくれたようです。


 今朝は、一面に落ち葉が飛散していて、今日の塗装作業に影響があるのではと心配していますが、そこは専門家なので素人が余計な心配をする部分ではなさそうです。


 昨日は兄から貰ったジャガイモの種芋を植えるために、庭の一角の畑を耕しましたが、わずかな面積でもかなり応えていて、終わった後は歩くのが大変だったほどでした。


 ちょうど作業の終わり方になって、施設に入居している母が久しぶりに帰ってきたので、慌ててシャワーを浴びて隣に行きましたが、たしか今年94歳になるはずの母は年齢を尋ねると「97歳」と答えますが、昔のアルバムを見せると若い頃に亡くなっている「兄(私から見れば伯父)」の写真を見て名前を言ったので、それなりに頭はしっかりしているようです。


 今日からまた外壁塗装工事が再開されますが、今日は晴れの天気になり、好天が続くことは良いことで、施工日程より早めに終わることを期待しています。


 さて、先週金曜日の兄弟ラウンドの動画の第3弾ですが、撮影は14番までで終わっていて、ちょうどこの辺りは私の体調の不良から崩れてしまっていた頃になり、兄のプレーの撮影部分が少なくなっています。



 9番パー5は私のティーショットでミスが出てしまい左に1ペナを打っています。兄はそこそこの当たりを繋げましたが、3打目で右のバンカーインし、バンカーショットはこのホールも上手く出し、寄せ1のボギーというスコアでした。


 この結果、前半のアウトの兄のスコアはスコア53の18パットでしたが、OB2回と3パット2回がそれぞれ勿体ないものです。
 飛距離を欲張らなければスライスで安定した球筋なので、そうそう大きなミスは出なさそうですが、「力み」で打つ癖があるうちはミスの発生は避けられないため、飛ばしたいと思ったら逆に「飛ばさない」と考える逆転の発想が必要です。


 初級者の兄がスコアロスする部分は、大部分がティーショットのミスとグリーン上でのポカですが、この日は思いのほかアプローチが良く、この9番も左からパターでアプローチして寄せ1をゲットしています。
 こんなゴルフが出来れば「ボギーなゴルフ」となり、スコア90切りも出来そうなので、より高いレベルを私が求めることになったのです。



 インの10番パー4では、私に気持ちのエアポケットがあった感じで何か集中できないままプレーに臨んでいて、こうなるとミスが出てしまいます。
 セカンド地点からのショットで右にも左にも行くような気がしてしまい、中途半端なプレーがミスショットを生んでしまいました。
 それが尾を引き、アプローチでざっくりし、結果は4オン2パットのこの日初のダボを叩いていますが、本来はボギーをしっかり取りに行くべき場面でした。


 兄はティーショットが1ペナの右に飛んだのですが、右にある木がナイスショットして球をフェアウェーに戻してくれ、事なきを得ます。
 セカンドも右方向にラフで止まりましたが、アプローチを奥に大きく打ってしまったことが下りのアプローチを残した原因で、ピンが手前だったら手前のエッジでも可というマネジメントの方が良かったようです。


 ただ私は何も言っていないので、本人はとりあえず3オンしてという私の教えを守っただけでしょうが、その教えが奥からの傾斜が強い10番グリーンでは悪い方向に転んだ結果になってしまいます。
 それでもダボではホールアウト出来ていて、1ペナだったかもしれず、最小限のスコアロスに押さえていたのは、5打目のアプローチをピンに寄せたからで、こうしたピンチになっても寄せ1できたことは評価できます。



 前ホールで寄せ1が出来た兄は、良い流れで11番パー3に向かい、ティーショットをナイスショットして見事パーオンしています。
 ゴルフは1ホール毎でスコアはリセットできますが、人間は機械ではないので気持ちをリセットすることは難しく、どうしても前ホールのミスなどを引きずりがちです。
 逆に、良い流れだとそれも継続できるもので、良い流れが来た際はそれを大事にすべきですが、兄はそれをポカで手放しています。


 動画を見ていると傾斜を確認する時間はあったはずなのに、その確認を怠ったため、下りを逆に上りと思い込んでしまったようで、バーディーパットを強く打って大きくオーバーしてスコアロスをしています。
 ロングパットだったら仕方ないと言えますが、この距離からの3パットはポカ以外ではなく、それは事前の準備をしていないツケが出たためです。


 何度も注意するように、ピンまでの距離を歩くことで上りか下りは何となく分かるものですが、動画では兄は逆に高い方向へ少し歩いている様子が見え、そのために気付かないうちに上りと勘違いしたのでは予想しています。
 無駄な動きをしたことで、脳が逆だと認識してしまい、強めに打つよう指令が出たのでしょう。
 つまり、なんということのない動きが余計な邪魔をしてしまったことに繋がっているもので、無駄な動きは無駄で済まずに有害だという証拠です。 



 12番パー4では兄は完璧なゴルフを展開しています。逆に私はティーショットを左の凹みに落としてしまい、セカンドもトップ目でしたがどうにかグリーンオンできました。
 ダフりは距離が絶対に合いませんが、7鉄・8鉄のトップは結果的に距離が合うため、ダフリ易いライから8鉄を使う際はトップ球を打つ意識の方が結果は良くなります。
 ただし、PWなどのトップはOBなど大怪我になるので、使えるのは8鉄・7鉄の2つに限り、これは知っておくと武器になる知識です。


 兄は、フェアウェーから見事セカンドでバーディーチャンスに付けていて、このホールではピンまでを歩いて行って傾斜を確認する様子が見え、その結果でパットはカップ横で止まるナイスパーでした。


 「ネバーアップ・ネバーイン(カップに届かなければ入らない)」という有名な格言がありますが、私は狙える距離はカップまでを打って最後の一転がりでカップインするタッチが良いと思っています。
 それはオーバーパーのアマチュアにとっては、スコアロスを最小限にする必要があり、3パットを避ける戦術の方が絶対にスコアロスは少なくなるからです。


 スコアを伸ばす必要があるプロにとっての格言をアマチュアに適用するのは愚の骨頂だと思っていて、「球聖ボビー・ジョーンズ」の格言である「届かなければ入らないのは事実だが、カップを通り過ぎた球も決して入らないのである」という真実を忘れてはならないのです。



 13番パー4では私により多くのミスが出ていますが、結果は私のボギーに対して兄はダボを打っていて、それは結局はグリーン上で発生しているものです。
 セカンドはそれぞれグリーンに届かず、3打目のアプローチでも手前のピンに対して2人共に左奥まで打ってしまうミスになっています。


 先に兄がパットを打ちそうな様子が見えましたが、同じような場所からのロングパットなので、絶対に後から打つ方が参考になることが多く、私がまだグリーン外でモタモタしていたなら先にプレーもアリですが、この場合は球の方へ向かっていたので兄は慌ててプレーする必要はないのです。


 動画の中にも書いていますが、兄は私の背中側に移動して私のパットを見ていますが、ロングパットで第一は距離感で、第二がラインになります。
 私のロングパットの観察をしたいのであれば、後方からではなく横から見た方が転がる様子が観察し易いのです。


 つまり私のプレーの際に兄が位置する場所は、カメラがある側でラインから離れた場所から全体を見た方が、転がる様子がよく分かるはずだということで、まず立ち位置が良くなかったのです。


 せっかく参考パットがあったのにそれを無駄にしてしまい、前ホールではカップ先まで歩いて距離感と傾斜を身体が自然に感じ取ったのに、ここはその動きをしていないことで距離感を狂わせています。
 私もショートして3パットの危険性はあったものの、後で打った兄は大きくショートしていて、まったく私のパットが参考になっていなかったことが分かります。


 こうした観察眼がないのも問題で、立つ位置などしっかり考えてみればと反省してもらいたいのです。
 ちなみに入れたいパットはラインを中心に読むし、寄せたいパットは距離感を第一に考えるもので、その時々のシチュエーションでそこは考え方が変わって来ます。
 その切り替えが初級者の兄にとっては混乱する部分で、「さっきは違うことを言ったのに」という部分に繋がりますが、この部分をしっかり読んで理解してもらいたいのです。



 14番では私の体調はかなり良くなくなり、アップアップのゴルフになっています。兄のティーショットは力んで右に引っかけてOBでしたが、ロングホールになると初級者が考えることが「飛ばさなきゃ」という意識で、それが力みに繋がってミスショットを誘発しがちです。


 しかし、パー5は3打もしくは4打でグリーンに届けばよいため1打当たりの距離を計算してみると、500y÷3打=166yであり、500y÷4打=125yなのでパー4より1打目は飛ばさなくてもよいと気付けるものです。


 このホールも兄は手前からアプローチを寄せていて、タラレバですが1打目のOBが無ければナイスパーになっていました。
 結局は、「パー5は距離がある」⇒「距離があるから1打目を飛ばさなきゃ」⇒「力む=ミスショット」という図式になるわけで、上級者はスコアを纏めやすいパー5に対して初級者がスコアを大きく崩しやすいパー5という図式になりがちです。


 「力み」は「百害あって一利なし」であり、力んだショットをしているうちは安定性は得られないと思うべきで、力んでも力まなくても当たれば飛ぶ距離は同じだということです。
 同じであれば力んで振る方が確率は下がるもので、コース設計者はティーではプレーヤーに力ませるよう視覚的な罠を仕掛けているため、その罠にハマらないように気を付けなければなりません。


 例として450yのパー5だとプレーヤーは2オンできそうだと力んで振るし、そんなコースは左右を狭くして曲げたらトラブルになりやすいのです。
 つまり設計者は力んで曲がってOBなどを誘発するように距離を敢えて短めにしているもので、その罠にハマらないようプレーヤー側はコースマネジメントが必要になってくるものです。


 兄弟ラウンドの動画はこれで終わりますが、兄は15番以降は概ね「ボギーなゴルフ」が出来ていて、後半はスコア48の18パットと100切りの足掛かりになるハーフ50切りを果たしています。
 ただ最後の18番パー5でもせっかくボギーオンした後のグリーン上で、悪い癖のカップまで歩いて傾斜を確認することなく、段下から大きくオーバーするタッチで3パットしていて、何度も言いますが「雑」なプレーで終っています。


 ゴルフは小さな積み重ねでスコアメークするもので、「そんな程度のことで」と考えるうちは上手くなるはずもなく、今のレベルのショットやパットであっても、こうした小さな積み重ねをすることで80台70台のスコアが作れるものです。
 要は、小さなことを無駄にする意識が小さなスコアロスにも繋がってしまうため、ケチケチ精神がゴルフでは必要だということです。