三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

兄弟ラウンドは大変だった

 今日は阿蘇ハイランドの1人予約が成立していましたが、熊本県地方は朝から雨になっていて、2サムだった同伴者の「アプローチの達人」と昨日の夕方のうちに中止を決定し、今朝になって達人がキャンセル連絡をゴルフ場にしています。


 この成立後のキャンセルについては、一昨日の阿蘇ハイランドでのラウンドの終わりに、フロントの責任者に今日のラウンドについて「天候次第で朝になってからドタキャンしてもいい?」と確認していて、「大丈夫です」とお墨付きを得ているものです。


 今日の天気予報が「曇時々雨」程度だったらまだしも、阿蘇ハイランドの昨日の予報では、スタート予定の9時の雨量見込みは「13ミリ」とゴルフは無理なレベルの雨で、早朝から15時までずっと雨マークが付いたので、今朝の決定にしていたものを早めていたものです。


 今日の中止が雨予報で濃厚だったため、昨日は予定になかったゴルフを入れていて、通常予約で南阿蘇CCに行ってきました。
 なぜ通常予約を使ったのかというと、私には8歳上の兄がいて、この兄から「ゴルフに行きたい」と要望されたため、1人予約をいれていない17日に南阿蘇CCを予約して行くことにしたのでした。


 兄は一昨年までは私と一緒に時々ラウンドしていましたが、最近はゴルフをほとんどしなくなった人です。
 ただ兄の元の職場仲間と年1回だけ集まって2泊3日で2ラウンドする催しがあり、昨年はコロナ禍で中止になったものの、今年は3月末に佐賀県で開催されるため、事前にラウンド経験という予行演習をしたかったようです。


 兄は100切りどころか110切りも出来ないゴルファーですが、それは練習不足はもちろんマネジメントが全くないゴルフをするためです。
 以前は打てもしない「直ドラ」をよく使っていて、それで結果が出ればまだしも墓穴を掘るケースが多く、また「当たらないから」と言いながら140yショートホールをドライバーで打つなど、滅茶苦茶な考えをする人でした。


 一緒にラウンドしていた当時はかなり煩く注意したため、「直ドラ」やショートホールでドライバーを握ることは無くなりましたが、打てないクラブを選択することが多く、自分の技量を基本にしたゴルフが全く出来ていないゴルファーです。


 今日は当初はコースマネジメントだけをアドバイスし、そのほかは極力、本人の自由に任せようと思っていましたが、1番からドライバーで右へ打つショットが続き、スイングに大きな欠点があることが分かります。
 その欠点は、クラブが外から下りてきてインサイドに振るスイングで、フェースが被り、レフティーだから打ってそのまま右に飛び出して行くものでした。

(アドレス自体は、きちんと目標に向いていて、悪くはないものです)

(ダウンスイングが外から下りてくる「アウト・サイド・イン」のスイングです)

(外からクラブヘッドが下りてきて、インパクトではフェースが被り、打ち出した球はそのまま右に飛び出します)

(当たれば大きなスライス球になるため、右を狙うのでしょうが、右の林に一直線でした)


 次の画像は、2番のティーショットですが、1番と全く同じように右の林に打ち込んでいました。


 不思議なことに本人の素振りだけ見ると、綺麗に振っていて、なぜこんなにも素振りと実際のスイングに大きな乖離があるのかと不思議でした。

(フェアウェーはエアレーションで耕されていました)

(使わないクラブを飛球線後方に置かずに背中側に置くように注意しました)

(素振りでは身体が突っ込まないので、フォローがスムースに取れています)

 上の4枚の画像は、ショット前の素振りです。このフォームで打てばよいのに、実際のショットは次のように身体が突っ込む酷いものになってしまいます。

(ヘッドをアウトサイドから振り下ろしています)

 フェアウェーウッドを使っているのに球のあった地面にディボット跡があるのは、上から打ち込むためで、この原因は身体が飛球線方向に突っ込むスイングにあります。

 素振りとは大きく違い、フィニッシュはここで終ってしまいます。よく言えば「パンチショット」ですが、実際は身体ごと力んで振り下ろすため、これ以降はフィニッシュまで振りたくても振れないのが現実です。
 「困ったちゃん」のフィニッシュに似ているのは、両人とも球を強く叩こうとする意識が強いためです。


 インパクトで力任せに球を打ちこむ意識が強いと、ラフからだとテンプラになりやすく望みに反して全く距離が出ません。


 私は、スイングを変えることは今更は無理だと思っていて、このスイングでもどうにかしてスコアを纏める術を考えました。
 まずコースマネジメントの重要性ですが、シニアティー利用なのでパー4は350y以内になるはずで、350yを3打で乗せるためには1打でたった116yを飛ばせばよいことを兄に確認し、力む必要がないことを言いました。


 つまり飛ばそうと力めば力むほど、ミスショットが発生して意に反して飛ばないもので、「もう少し優しく打てば」とアドバイスしましたが、それについては理解できなかったようです。


 しかし、17番パー5の4打目でグリーンまで180yほどから兄はウッドを持ち打とうとしたので、私はまだ前組がグリーン上でプレー中なので「待って!」と止めました。
 すると兄は「ゆっくり打つから大丈夫」と言って打つと、思いのほかナイスショットになり、グリーン近くまで飛んでしまいます。
 打ち込みまではしなかったものの、普段の本人のショットでは見られないドロー気味の綺麗なショットになったのです。


 打った本人も驚いていましたが、このことが私が「優しく」という意味で、これからは打つ前に「『ゆっくり打つ』と念じて打ってみれば」とアドバイスしましたが、最後の方だったのでその効果は不明です。


 マネジメントでは、ピン位置に関わらず花道方向を常に狙い、手前から花道を利用してUTで転がして、どこでもいいからグリーンオンする戦術を取るようにアドバイスしました。


 本人はUTで転がしたことなどないと言うので、ティーイングエリアで前組のプレーを待つ間に、ティーマークを目標にティー下からUTで転がす練習をし、その後は使っていましたが、慣れない分ショートやオーバーをまだ繰り返していました。


 しかし、本人もウエッジで打つより簡単に転がってグリーンに届くことは理解したようで、今度のコンペでは使ってみるはずです。



 さて、私のゴルフは、最初はビデオ撮影でバタバタになり、3番パー5でOBに1ペナと大きなスコアロスをしてしまい、これじゃダメだと撮影自体を止めてしまいました。
 カートを動かしたり、兄の打球の行方を確認したりと自分のプレー以外のことで忙しく、その上ビデオ撮影をしていると本当にバタバタになってしまうもので、リズムもへったくれもなかったためです。


 兄は自分の打球の行方が全く分からず、ショット後に「どこに行った?」と必ず私に尋ねるため、常に球の行方を注視する必要があり、思ったほど飛距離が出ないため、逆光などでは球の行方を探すのが大変でした。


 それでもUTの転がしを使い始めた途中からは、なんとなくボギーオンやダボオンが続くようになり、それなりにスコアは落ち着いてきたようです。
 7番パー3では、見事1オンして4mのバーディーチャンスでしたが、これは入れきれずだったものの、この日のラウンドで唯一のパーゲットをしています。


 下は、私の大怪我になった3番パー5のショット画像です。ドライバーショットを右下に落としてOBとしたのが躓きの始まりでした。

(右ギリギリに見えたので、左に転がっていないかと少しは期待していましたが、、、)

 プレ4からはダフって左の池に打ち込んでしまいます。結局また打ち直して6打目でグリーン近くまで運びましたが、7打目のアプローチショットはピンまで4mでパットが決まらず、このホールは7オン2パットの9打という最近は記憶にない大叩きを演じてしまいます。


 撮影をしなくなっても、兄の世話は残りますが、それでも余計な部分が1つ無くなるとどうにかショットも安定し始めます。
 やはり私のレベルでは、いろんなことを合わせてラウンドするだけの力はないもので、プロなどが初心者にラウンドレッスンしながらゴルフしてもスコアを落とさない凄さが改めて分かるものでした。