三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

パットの研究

 今日の熊本は薄曇りですが、この後は天気は明日にかけて下り坂になるため、気温は比較的温かで12時現在では12℃という温度になっています。


 さて、昨日のラウンドではパットが不出来でしたが、それはタッチが合わない、つまりパットで打つ力をコントロールできなかったことが原因でした。


 前半は強めで、後半は弱めだったのですが、強いと傾斜や芝目の影響は少なくなりますがカップに蹴られたりホールの淵を抜けたりすることが多くなります。
 逆にジャストタッチで打つと、カップ幅を最大限に広く使えるものの、傾斜や芝目で曲がりやすい傾向になり、タッチの強弱で入る入らないの影響は変わってくるものです。

 考えてみると、方向や距離はある程度アバウトで良いドライバーショットに比較してパットでは方向性と強さの両立を求められるため、思った以上に難しい技術が要求されるものです。


 ドライバーでは240y先の目標への左右15y(30y幅)程度のズレは全く問題ない誤差で、よほど狭いコースでなければトラブルにはならないはずです。
 つまり許容比率は8:1であり、8m先の目標に対して0.5m幅の左右の誤差はOKだということです。


 しかし、パットはホールの直径が18㎝と決まっているので、8m先の左右0.09m幅の誤差というのは240yのドライバーショットに直してみると左右2.7m幅つまり5.4mの範囲内に打たなければならないというシビアな数字になってしまいます。


 もっともどうしても曲がるショットしか打てないドライバーというクラブと、曲げたくとも曲がらないパターというクラブ特性の違いがあり、こうした距離の比率で論じるのは適当ではないことは承知していますが、こうした比較をすることでパットは思ったより難しいショットだと分かるはずです。


 パッティングコーチのデビット・オーは「パッティングは準備が7割」と言っています。


 ショットではタイミングのズレがあった場合、手を離したりすることで調整したり、シャフトの撓り戻しを使って用具に助けてもらえることもありますが、小さな動きであるパタースイングではそうしたスイング中の調整が効かないからです。


 つまり、アドレスの状況でそのパットがカップイン出来るか出来ないかが70%決まっているもので、そこには傾斜や芝の速さなど諸々の予想(読み)を元に狙うべき方向にパターヘッドを向けているのかという問題です。


 私は、ショット同様にパットの際も目標の左を向く癖があり、本来はスクエアに構えたいものの、こればかりはそれに慣れてしまっているのでどうしても左を向きがちです。


 しかし、デビット・オーはパッティングでもっとも重要なフェースの方向性は目線の合わせ方で変わり、左目の下で球をセットすべきだと主張しています。
 つまり、パターヘッドをスクエアにセットするためには私のようにズレた向きは修正する必要があり、基本に沿ったセットアップをする必要があるのです。


 トッププロであってもその日の体調で間隔のズレが生じるもので、そのため毎回のようにフェースの向きをチェックする必要があり、それくらいパットは繊細な動きだというものです。


 GDOの過去のレッスンサイトにこうしたパッティング理論が書いてあり、上のデビット・オーの理論もそこから引用していますが、他にも数名のパッティングコーチの理論が載っていて、一日読んだだけでは理解できない内容量です。


 ただ、デビット・オーの左目の下でセットする意見も効き目の違いがあっても同じ左目下なのかという疑問があるし、ショット理論同様にパット理論にも様々な意見があると思っています。
 現にあるコーチはパターヘッドはインサイドアウトに動かすと言っていて、あるコーチはインサイドインに動かすと言っています。


 どっちなの?と突っ込みたくなりますが、これはその人の特性がそれぞれ違うから、本来は特性に合った方法を取るべきだということでしょう。
 本来、左投げの人に右投げで速いボールの投げ方をいくら教えても合わないことは当然で、「これだ!」と断定する教え方は私は間違いだと思っています。


 要は様々な意見の中から自分の特性にあった理論を上手く取り入れて行くことが重要で、こうした理論は素材を提供するだけで、後はどう調理するかは個人毎に違うものだということです。
 
 GDOの過去の記事を読み込み、しばらくパッティングについて勉強してみようかなと思っています。