三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

他のスポーツ経験の有無はゴルフに有利か?

 今日の熊本は雲に覆われ、スッキリしない天気になっていますが、気温は暑くも寒くもない22℃と過ごしやすい日です。


 済生会病院で心臓冠動脈のカテーテル治療による血管内にステント挿入したのが、9月9日の金曜日だったので、あっという間に1か月が経っています。
 その後は発作は起きないものの、慢性的にやや息苦しさはあるもので、ゴルフは再開できましたがまだ全快という訳では無さそうです。


 済生会病院での次の受診は6ケ月後の来年3月の予定ですが、それまではかかりつけ医である脳神経外科が専門の行きつけの医院に毎月通うことで、薬を処方してもらうものです。


 さて、あるネットの記事に、学生時代に経験したスポーツでゴルフ上達の違いがあると紹介されていましたが、私はそれを読んで若干の疑問が湧きました。
 記事では、「剣道・野球経験者は早く上達する」とあり、逆に「卓球・テニス・空手経験者は苦戦する」とありましたが、私の経験上では違うように思っています。


 記事では、「卓球とゴルフでは球の回転方向が違うから」という理由が述べられていますが、私は競技としての卓球に中・高・大・社会人と長年取り組みましたが、卓球の経験は逆にゴルフをすることに役立っていると考えています。


 その理由のまず第一として、単純ですが球の大きさが近いことです。ゴルフボールには「直径42.67ミリ(1.68インチ)以上」という規定がありますが、卓球の「硬式球」は直径40ミリと決められています。
 つまりほぼ同じ大きさの球を扱う競技であり、卓球経験者にはゴルフ球は同じような大きさであり、見た目での違和感がないものです。


 学生の頃は、卓球の球を使っていろいろ遊んでいましたが、掃除用のモップを逆さに持ちクラブ代わりにしてゴルフのように遊んだこともありました。


 ちなみに「硬式球」とは「公式球」の変換ミスではなく、卓球には「硬式」と「軟式」があったもので、私が現役の頃は「軟式」の全日本大会が「硬式」とは別に開催されていました。
 しかし、2001年大会を最後に「全日本軟式卓球選手権大会」は廃止されていますが、この大会は1931年から戦時下の5年の中断期間を除いて、毎年開催されている歴史ある大会でした。
 私も軟式で競技に出場し1980年の秋田大会の県代表になった経験がありますが、硬式と比べるとスピードが若干落ちるためラリーが続きやすいという特徴はあるものの、軟式球自体が日本独自の規格であり、国際大会では使われないため徐々に廃れていったのです。


 話しが逸れてしまいましたが、先ほどの「卓球とゴルフでは球の回転方向が違う」から向かないという理由ですが、これは全く逆の話で、卓球では球の回転方向は無限にあり、回転と友達になれなければ試合には勝利できないものです。



(卓球のトリックショットの動画。球に様々な回転をかけることで、いろんな動きを作り出します。台上で球を戻す程度は競技経験者であれば誰でもできます)


 記事では、「下から上に擦り上げてスピンをかける」とありますが、これは一般的なストロークでの回転で、大きく順回転をかけるドライブや逆に強烈なバックスピンをかけるカット、右や左への回転(サイドスピン)をかけたり無回転のナックルも含めて選手は使い分けるもので、ゴルフでスライスやフックが生じる原理は卓球選手であれば自然と理解できているものです。


 もちろん私が読んだ記事には、そんな傾向にあるだけという文言が最後にあったので、絶対にそうだというものではありませんが、他のスポーツの中でも卓球はゴルフに向いている競技なのではと私は思っています。


 スマッシュやフォアハンドドライブを打つ際の「腰の切り方」は、ドライバーショットの「腰の切り方」に似ているようで、このわずかに腰の開きを先行させる動きが強いショットを生む秘訣です。

(男子選手の強烈なフォアハンドドライブを打つ場面。上が打球前の構えで、下がインパクト直前の構えになり、下の方が腰が先行して開いています)

(野球のバッティングでも、下の写真のようにバットを持つ手より腰が先に開きます)

(テニスのフォアハンドストロークも、腰の開きが先行します)

(上がダウンスイングの開始時で下がインパクト時。やはり腰の開きが先行しています)


 「腰の開き」を先行することが、卓球でも野球でもテニスでもゴルフでも強い球を打つために必須な動きですが、ここで勘違いし易いのが、腰を開けばよいと早い段階から腰を大きく開いてしまう間違った動きです。
 ドライバーショットが飛ばない人に共通する動きが、インパクト時に腰が開いていないスイングですが、逆に腰を開こうとスタンスまで先に開いてしまうことも飛ばない原因です。


 一般には「腰を開く」という表現ではこうした勘違いを誘発してしまうため、代わりに「腰を切る」と表現をされますが、「切る」という言葉にするとそれぞれの競技に携わった人以外では理解しにくいものです。


 「腰を切る」動きは、スイングの始動でまず腰をクイっと開く方向にわずかに動かしてみると体感しやすいものですが、実際に「腰を切る」時期はインパクトする直前になるもので、卓球やテニス・野球などの経験者だと当たり前の動きであっても、そうした競技経験者でなければ、なかなか感覚が分かりずらいものです。


 ただゴルフスイングで、トップの状態から腰をクイっと一瞬だけ動かして、それをきっかけにダウンスイングに入る練習は大事で、そうすれば手を使ってダウンスイングを始める間違いをしなくなるはずです。
 要は、上半身の動きと下半身の動きにわずかなタイムラグを作ることで体幹による力を利用するもので、体幹を利用できなければ強い打球は生まれないものです。


 こうした理由から、私は卓球競技経験者はゴルフに向いていると思っていますがどうでしょう?