三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

100切りはそう難しくはない

 今日は連休の真ん中になる5月3日の憲法記念日です。私の記憶では、1946年11月3日に日本国憲法が公布され、6か月後の1947年5月3日から施行されたことを記念して1948年から祝日法に制定された祝日です。


 昨夜は仕事のため遅れてやってくる息子の嫁を阿蘇くまもと空港まで迎えに行きましたが、19時頃は羽田空港で激しい雷雨になったようで、多くの航空機の発着が止まってしまい、熊本着が21時の最終便でしたが、実際に着いたのは22時35分という遅い時間になってしまいます。


 私は半袖で空港まで行きましたが、熊本空港のビルは来年春完成を目指して工事中で、到着ロビーは狭い仮設になり、多くの迎えの人たちで混雑する場所を避けようとしましたが、さすがに外気温が20℃では外で待つには寒く、通路にあるガチャガチャの機械の横で震えていました。


(このほかにガチャの機械は別にも並んでいます)


 さて、ゴルフを始めて最初に目標にするものがスコア100切りです。テレビのゴルフ番組にも「100切り選手権」があるように、スコア100という壁に跳ね返されたゴルファーは数多くいるものです。

 不思議なことに90台のスコアを毎回出して時々は80切りも果たす「困ったちゃん」のようなゴルファーでさえも、調子が悪くてどうしようもなければ、簡単に100オーバーを打つのがゴルフであり、さすがに三桁のスコアを叩くとゴルフを止めてしまいたい気持ちに駆られるのではと心配してしまいます。


 スコア100切りを果たすとゴルファーとしては初級者を卒業して中級者の仲間入りだと言われますが、私は平均スコアが90台でなければ中級者とは言えないと思っています。
 その理由は、たった1回の100切りの成功後にもう二度と100切り出来ないゴルファーも少なからずいるからで、安定して100切り出来てこそ中級者だといえるものです。


 私が思うこのレベルのゴルファーの勘違いが、スコアアップのためには「ショットを良くしなければならない」という錯覚です。
 曰く、「ダウンブローに打つ練習」をしたり、「ドライバーの飛距離を伸ばす」練習でスコアアップを目指すもので、実際には技術レベルは少しは上達しているのだろうけど、この勘違いが元で目標とするスコアアップという面での上達を妨げてしまいます。


 私はこのブログでいつも書くことが、スコアであるパー72の構成です。72のうちグリーン上のパット数が半分の36打で、残り半分の36打がショット数になる現実です。

 たとえPGAのトッププロであっても、ショット数を36打以下にすることは無理な話であり、反対にパット数を36打以下にすることはアベレージゴルファーでもそう難しいものではないものです。


 つまり、スコアアップのために何を練習すればスコアが纏まり易いかは一目瞭然であり、14本のクラブのうち一番練習すべきはパターだという事実があるだけです。
 スコア構成の比率で言えば、練習の半分以上をパター練習に当て、残りのクラブは残り時間の13分の1で良いはずですが、なぜか1ラウンドで最大でも14回しか使わないドライバーショットに、練習時間の大半を使ってしまうアベレージゴルファーが圧倒的になります。


 その理由は「ドライバーを使う」と「スコアが悪くなる」という結果になりがちで、「ドライバーショット=スコアを崩す」という図式のゴルファーが多いため、どうにかしてドライバーショットを安定させたいと考えるからです。


 スコアをロスする一番の原因はOBであり、そのOBが発生するのは圧倒的にドライバーショットが多いからで、初心者はこうした練習方法の流れになってしまいがちです。


 もちろん、スコアを伸ばすためにはドライバーショットの正確性と併せ飛距離を伸ばす必要があることは全く間違いではないのですが、その必要があるのは平均スコア90台のゴルファーではなく、平均スコア70台のゴルファーになるものです。


 それも75以下を目指すようなゴルファーであり、それはなぜかというと叩いたボギーを取り戻すバーディーをゲットするためには、バーディーチャンスを多く掴む必要があり、そのためには数多くパーオンしてバーディーパットが打てるようにならなければならないからです。


 つまり100切り前後のゴルファーにとって、ドライバーの使用は百害あって一利なしという状況になり易く、それなのに正確で飛距離の出るドライバーショットを目標にする練習だけに励むから、いつまで経ってもスコアアップが出来ないという結果になるのです。


 この辺りは、自らの練習内容とスコアを振り返ってみれば自覚があるはずで、練習場ではプロのようなドライバーショットを打っているのに、安定して100切り出来ないというゴルファーは珍しい存在ではありません。


 アマチュア特にアベレージゴルファーは、プロの真似などすべきではありませんし、プロの真似をしてその通りできるのであれば、すぐにプロになれるはずです。
 プロのようにできないからアベレージゴルファーという位置にいるもので、憧れの対象としての存在だけならまだしも、プロと同じようなショットを打ちたいなどと思って練習しても、上手くいくはずがないのは当たり前です。


 ゴルフは確率のゲームであり、プロのようにショー的な魅せるゴルフをする必要はアマチュアには必要なく、自分がやれる範囲でのスコアメークを考えればよいだけです。
 それがコースマネジメントであり、自分の技量の範囲内で成功率の高いクラブ選択を行ってコース攻略を目指せば、より安定したスコアを残せるものです。


 ドライバーが曲がってOBの恐れがあると思えば、アイアンでティーショットすれば済むもので、そのホールを「ドライバーで打ちなさい」とは指定などされていないからです。


 100切りを果たすためには「ショット練習」では、14本のクラブの内、ウッドやパター・ウエッジを除いた1本のアイアンクラブだけを集中して練習すべきだと私は思っています。


 お勧めは8鉄だけのショット練習で、それは8鉄の飛距離が150y辺りなので、ラウンド中に残り150y付近までティーショットを打っていれば、次打でグリーンオンもしくはグリーン周りまで打てるという自信をつけることができるためです。


 8鉄が打てるようになれば、9鉄やPWは問題なく同じように打てるようになり、7鉄もどうにか打てることになります。
 8鉄の練習だけでは、ドライバーなど長いクラブはなかなか対応できないことになりますが、そうした長いクラブは8鉄のショットに自信が着いてから使うくらいに割り切る必要があります。


 不思議なもので、8鉄のショットが安定してくると長めのクラブもそこそこ打てるもので、そうなってから本格的にドライバーの練習を始めても問題なく打てるようになるものです。


 100切りを目指すけど切れないレベルであれば、パットやアプローチなどのショートゲームの練習は自宅で毎日素振りだけでも欠かさずに行い、偶のショット練習では6鉄や7鉄・8鉄など150yを打てるクラブと30yのアプローチを中心に練習したほうが上達は早くなると思っています。


 その理由は、レギュラーティーのパー3の場合150y前後が多いということと、350yのパー4では200yの距離をティーショットが打てればセカンドはどうにかなる、500yのパー5でもセカンドで150y地点まで打てればよいという気持ちの余裕が生まれるためです。


 150yから確実にグリーンオンできるようになれば、間違いなくシングルハンディーにはなれるもので、コースマネジメントも楽になるため、150yのショット練習はお勧めだと思います。


 ただし、150yでもラフとフェアウェーの違い、傾斜の違いでショットの難易度は大きく変わってしまいますが、それはミスしたラウンドの反省として、打ち方を調べるという方法で知識を蓄える方が良く、単に教わっても身に付くものではありません。


 100切りを目指すゴルファーは、ショット練習では150yを打つ1本のクラブで練習し、30y内のアプローチ練習を欠かさず、自宅ではパット練習を毎日やっていれば、100の壁など全く問題ではなくなるはずです。