三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

PGAティーチングプロテスト

 「PGA」とは「The Professional Golfers' Association of Japan」の略で「公益社団法人日本プロゴルフ協会」のことです。
 1957年7月に関東プロゴルフ協会と関西プロゴルフ協会を合併し設立され、その後に社団法人化されています。


 以前はJPGAと表記されていましたが、なぜか現在はPGA表記になっていて、PGAといえば米国PGAと思ってしまう私からみればちょっと紛らわしいというものです。


 余談はさておき、表題の「PGAティーチングプロテスト」とは正式には「ティーチングプロB級講習会受講者選定審査」というもので、「一般」と「推薦」の2通りでの受講方法がありますが、詳細はPGAのHPに書かれています。
 実技審査を通過すると、8月に面接や筆記試験が行われ、それらに合格すると晴れてPGAへの入会が許され、PGA会員として活動することができるようになります。


 今回はその選定審査のうち最初の実技審査が7月6日・7日の2日間にわたり行われたもので、鋤田プロのレッスン生からも2人が受験(受講)しています。


 実技審査は、群馬県のサンコー72カントリークラブ ・東コースで開催され、上位80名タイまでが合格になり、8月の面接及び筆記試験に進むことができます。
 今年の実技受講者数は、一般・推薦合わせて190人でうち11名が女性ということでした。


 男性受講者は6,533yですが、女性受講者は6,013yと短くなっていて、ここは飛距離のハンディがある女性への配慮だと思われます。


 今年の80位タイの合格ラインは2日間のスコア合計が154ストロークで、平均して77というスコアが出せるレベルが求められました。


 レッスン生の1人は、熊本のスクラッチ選手権である「熊日トーナメント」で何度か上位入賞経験がある46歳男性で、この彼が77・74というスコアで55位タイとなり、無事に実技審査を通過しています。


 この彼とは2019年11月25日に菊池CCの1人予約で初めて一緒になり、2サムでラウンドしましたが、彼の飛距離とショットの正確性に只者ではないと感じ、いろいろ話をしてその年の熊日トーナメントで3位?に入ったと聞いて、なるほどと納得したものです。
 https://yupon2102.muragon.com/entry/1143.html(その時の日記です)


 もう一人は、私が鋤田プロのレッスンを受講し始めた頃に、レッスン会場のサンバレーゴルフプラザで働いていた48歳の男性で、昨年のラウンドレッスンにも何度か参加していますが、最近になって私のHCである「あつまる阿蘇赤水GC」のメンバーになったため、赤水でも一度ラウンドしたことがあります。
 https://yupon2102.muragon.com/entry/1435.html(動画では従業員クンとなっています)


 この彼は、初日80というスコアでしたが、2日目は攻めた結果なのか91というスコアになってしまい、トータル171ストロークで162位タイとなって、残念ながら実技審査は不合格になり、次の面接などの審査へは進めませんでした。


 当初、この彼が受験すると聞いて、ある意味驚きましたが、見た限りではショット自体は昨年のラウンド時期より格段に上達していて、努力の跡が垣間見えるものです。
 ただ残念ながら競技ゴルフの経験等がなく、緊張した中でのラウンドでどうなるかと心配していて、5月13日に阿蘇ハイランドでプロも交えた昇級試験のラウンドでも結果を出せずにいました。
 https://yupon2102.muragon.com/entry/1855.html (昇級試験の時の日記です)


 今回は残念でしたが、きっとこの経験は彼にとって無駄ではないと思います。今後も指導者への道を目指すのかは分かりませんが、ゴルファーとして貴重な経験を得られたため、無駄にせずより高みを目指してもらいたいものです。


 指導者への道は、PGAティーチングプロ資格だけでなく、国内では別の団体での資格が取れるものがあり、「ティーチングプロ」の呼称はPGAの登録商標になるため使えませんが、「インストラクター」や「レッスンプロ」という名称で指導者にはなれるものです。


 ただ指導者として求められる資質は、レッスン生に分かりやすい言葉で伝えられるかという点で、その意味ではまだ見ていると自分の思いを言葉に変えて周囲に伝えられないようで、それは今後の訓練にかかってきます。


 たとえ「プロ」の資格を取ったからといって、何もその後の生活が保証されたものではなく、結局は「教える」というゴルフ技術とは別の才能も必要になり、その意味でまだまだ未完成なゴルファーであり、自分の経験を通してレッスン生に合わせた教え方ができるはずです。


 天才は凡人のことが分かりませんが、凡人は凡人のことがわかるため、指導者は決して天才では務められないものです。
 正しく理論武装し、凡人の疑問に凡人が納得いく説明をすることができるのであれば、ゴルフの技術うんぬんよりずっと指導者向きだということです。


 世界No.1プレーヤーのコーチがその選手よりゴルフが上手いというはずはなく、要は理論がその選手に合ったもので、選手が納得していれば問題ないものです。
 指導者への道を目指すのであれば、まだまだ勉強することはたくさんあるはずで、地道に勉強を怠らなければ、いつかは指導者への道は開かれることでしょう。