三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

サービス業は辛いもの

 今日の1人予約は成立前の昨日までに2人がキャンセルしたため、不成立になっていましたが、背中痛のためには中止で良かったというものです。


 今朝まで「かんぽの宿 阿蘇」に宿泊していましたが、今回の2泊3日では当初予定の阿蘇ハイランドの1人予約は全て流れていて、梅雨時の数日前の天気予報は当てにならないと思い知らされました。


 ホテルの予約を取ったのは宿泊前日の7月5日の午前中で、その時点での天気予報は6日から3日間は曇になっていて、ラウンドは成立するものと思っていました。
 しかし、その日の正午前に同伴者のキャンセルで6日の1人予約が流れ、7日・8日の1人予約も同様に前日にキャンセルがあって全て流れてしまい、わざわざ阿蘇に宿泊する意味がなくなってしまいます。


 もっともお得に宿泊したため後悔はしていませんが、急に天気予報が雨に変わってしまうのは、梅雨時の不安定な大気状態では仕方ない部分です。


(2日続けて同じような夕食メニューでしたが、実質的に1泊2,400円なので問題などないものです)

(先週の宿泊時の朝食は個別の提供でしたが、今回はそれなりの利用者数があったためかバイキング形式の朝食になっていました。パンも選べますが私は和食系にしました)

(デザートのフルーツポンチとヨーグルトにカットフルーツを入れて作ったものです)


 「かんぽの宿 阿蘇」で到着した6日夜にちょっとした出来事がありました。チェックイン後は窓際のテーブルにノートパソコンを置いていて、夕食後に温泉に入り、浴衣に着替えてパソコンの前に座りました。
 その日の大津GCのラウンド日記を書いていると何か右腕に痒みのような感覚があり、何だろうと見てみると、着ていた浴衣の袖に血が付いています。
 驚いて、右腕を確認したら2センチほどの切り傷があり、出血していました。


 自分ではなぜ切り傷があるか分からず、とりあえず水洗い後にティッシュで押さえて止血し、持っていた幅広の傷絆創膏を2枚並べて貼りました。

     

(左は絆創膏を貼ってすぐに写したもので、右はチェックアウト後の車内で撮ったもの。痛みは感じず、昨日のラウンドでも全く影響はありませんでした)


 そして、何で切ったのだろうと探してみると、座っていた椅子の肘掛けの部分に出っ張りがあり、そこで切ったのだと分かります。
 椅子はテーブルを挟んで左右2脚あり、肘掛けは左右2か所の計4か所ありますが、座っていた右の椅子の肘掛けにだけ出っ張った部分があり、触ってみると接触の仕方で切れても不思議でない感触がありました。

(赤丸の部分で切ったようです)

(左は問題ない肘掛けの接合部で、たまたま座った椅子の右側だけ、接合部が盛り上がっていて、浴衣の生地のような繊維が引っ掛かっていました)


 傷は大したことがないと思ったし、出血もすぐに止まり、痛みもなかったのでそのままにしておこうかと思いましたが、次の宿泊客が同様なことになってトラブルになると宿側も困るだろうなと思い、翌日になって朝食後に知らせるだけは知らせておこうとスマホでこの画像を撮り、フロントに行って説明しました。


 私は在職中に異動で宿泊施設に2年間だけ勤務したことがあり、こうした施設側の不備で利用者に怪我などをさせた場合は、それなりに大変なことになってしまいます。
 その施設の利用者はほとんどが児童生徒だったため、予期しない使い方や動きをすることがあり、普段から怪我に繋がるような部分がないか見回っていました。


 それはその前に勤務した特別支援学校の改築工事で、普段だったらそのままにするだろうと思われる廊下にある様々な角を全て面取りした経験からで、大人にとっては問題ない高さでも背が低い子どもにとっては危険な部分になることもあり、「まさか」と考えず危険回避から面倒でも施工者に求めたものです。

         

(家の中を見回しても、ちょっとした部分に角があり、普段は見過ごしてしまいます)


 その勤務していた施設は社会教育施設で、2年後に私が異動で再び学校に復帰した後の夏休み前に、某学校の児童が1人で引率者の隙を見て施設から抜けだし、隣接する海に入って溺死する事件があり、その対応に当たった総務課の職員からその事後処理の大変さを聞いていました。


 そんな経験があったため、人気が無い時間にフロントに行き「お知らせですが、、、」とスマホの画像を見せ、危ないので対応をした方が良いと告げました。
 すると係の男性は私のスマホを貸してほしいといい、それを持って事務所に入り、しばらくすると責任者のような女性がやって来て、「大変申し訳ありません」と平身低頭されたので、「傷は大したことがないので大丈夫です。でも、また同じようなことがあるとマズいだろうから対応されたほうが良いと思います」と告げました。


 部屋に戻ると、しばらくすると別の女性がノックして椅子の確認に来たので、現物を見せて説明すると、「確かに危ないですね。傷は大丈夫ですか?申し訳ありません」と再び謝罪されました。
 その後はゴルフに行く際もフロント係の男性から傷の様子を尋ねて謝られ、私は「全然平気ですから」と告げましたが、今朝のチェックアウト時には総支配人と名乗る方からも謝罪されてしまいます。


 こんなちょっとした半分は自分の不注意で起こした怪我ですが、施設の不備があれば一気に施設側の立場は悪くなるもので、とりあえず頭を下げるしかないものです。
 最近はいろんな考えの人間がいるもので、これが親子連れで子どもに怪我があれば、激しいクレームがあったかもしれず、未然にそうなる前に知らせておいたことは正解だったと思いました。


 たぶん、今回の一件で、館内の全ての同様のタイプの椅子は一斉点検をされたはずで、2日目にゴルフが終わって帰ってくると、すでに当該椅子は問題ないものに交換されていました。


 サービス業は様々な部分で気を遣うもので、何もなくて当たり前ですが、何か起こると小さなうちに芽を摘んでおかないと大きくなってからでは手遅れになることもあります。
 今回の「かんぽの宿 阿蘇」の対応には満足していて、こうして日記の題材にするのも憚れるものですが、今日はラウンドもないし、良い意味で書かせてもらいました。


 来週も阿蘇ハイランドでの連チャンが確定しそうなら、また利用したいと思っています。