三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

常識のないゴルファー達

 昨日のあつまる阿蘇赤水GCでの出来事です。


 同伴者は私同様に、当日飛び込みでやってきた方々で、メンバー競技のKAB杯のスタートは普通はアウトからですが、そちらに空き枠がなかったのかインスタートに回されました。


 インのティー横の茶小屋に行くと、前組は女性2人と男性2人の4バッグでしたが、男性と女性の1人ずつが若そうで、もしかしたら親子連れかなと思いました。
 スタート前の練習グリーンで、おじさんが若い女性にパットの打ち方を教えていて、若い女性は全くの初心者風で、その組が前組になっていたのです。


 同伴者も練習グリーンの様子を見ていたようで、最初は私はてっきりメンバー競技参加者だと思っていましたが、同伴者が「インスタートだから、ビジターのはず」といっていて、なるほど全くゴルフにならないようなレベルなので競技に参加するはずはないと思い直しました。

(インの10番パー4の前組は、見ていただけで左の林へのチョロのOB2発に空振り2回、やっと次がチョロってのコース内で、次は8打目のはずです。ピンクの上衣が女性で白がオヤジです)


 10番の上のティーから見ていると、若い女性はティーショットに苦戦していて、失敗してもプレ4に行くこともなく何度もやり直ししています。やっと空振り2回を挟み、OB2連発後の3回目のスイングでチョロった球がコース内に転がりました。


 年配の男性が、真後ろでいろいろ教えていて、さすがにこれじゃいつまで経ってもスタートできないと思ってスタート室に連絡しようかとなりましたが、その前の組の様子が分からないため、2~3ホール進んで前と空きが1ホールあったら連絡しようと話して、諦めて待ち続けました。


 結局、11番でも時間がかかるのを見て、12番には前々組の姿は見えないようなので、同伴者の1人が無線で「前組は練習球を何発も打っているから注意して」と連絡し、スタート室の係がカートに乗ってやって来て、12番の途中で前組に注意をしたようです。
 それでも初心者がいる組なので、何度も打つことはなくなってもスピードアップには繋がらず、同伴者とこれじゃ3時間ペースだとぼやいていました。


 結果的には、14番が終わって15番ティー横にある茶小屋で前組が先を譲ってはくれましたが、来場者が多い日曜日にいくら親子連れとはいえ、初心者を連れてくる神経には驚かされます。
 プレ4に進んでさっさとプレーすれば、そんなに時間を取ることもないのに、何度も打ち直しさせるのは練習場でするべきことで、初心者の女性が悪いのではなく、付いていた親父が常識外というものです。


 同伴者の1人が「ビジター料金を下げたから、とんでもない連中がやってくるようになり、ますます赤水の評判を落としてしまう」と嘆いていて、確かにゴルフ場側は営業的に単価の高いビジターを詰め込みたいのでしょうが、以前は土日の料金が2万円近くはしたビジターのプレーフィが最近は1万円程度に下がっていて、こうしたとんでもない客が入ってくるようになっています。


 このとんでもない客は、実はこの組だけではなかったのです。


 15番でパスして先に進み、16番パー3のティーに来るとその前の組がグリーンでプレー中でしたが、あの異常な遅さの組の前にしては、やはり遅い進み方です。


 私が16番のグリーン横で同伴者のバンカーショットを見ていたら、17番のティーから16番のコースに球が飛んで来るのが見え、探しに来た前組にパターで示して「もっと先!」と教えてあげましたが、どうやら前組はバックティーを使っているようでした。


 赤水のバックティーはメンバー競技でも普段は使わないし、当然、メンバーでも勝手に使用できず許可が必要ですが、7,100yからわざわざプレーしようと思うようなもの好きはいないのです。


 4人のうち2人はそこそこのレベルのようでしたが、他の2人はショットレベルが低く、バックティーからプレーしても楽しめるレベルではなく、赤水はレギュラーティーからでもそれなりの距離があるため、なぜ前組がバックティーを使っていたのかは不明です。
 ただ混雑する日曜日にバックティー利用でトラブルを発生して時間がかかるのは、スロープレイと同じで、後続組に迷惑をかけることになります。


 当初はメンバーの誰かが練習のために、バックティーをわざわざ使用しているのかなと思いましたが、それは同伴者の1人が「〇〇さんかな?」と言っていたからです。
 しかし、私はメンバー競技参加者がわざわざスコアが悪くなるバックティーを使用することに疑問を持ち、18番ティーにいる前組を観察し、同伴者が言っていて〇〇さんでないことを確認しました。


 ハーフターン時にスタート室に同伴者が「前組はメンバーさん?」と尋ね「ビジターです」との答えがあると「バックティーから打っているよ!」と教えていました。
 すると1番のティーで待っている前組の元に、スタート室の係員がやって来て「バックティーは使用禁止です」と告げ、レギュラーティーからプレーするように促していました。


 どうやら前組は不満げのようでしたが、しぶしぶ注意には従っていました。その注意した係員が1番ティー近くで待つ我々のカートに来て「1番と10番の青ティーは置くなと整備に言っているのに」と大声で話し出し、我々が密告したのが分かってしまうと心配したほどです。
 前組には、見た目〇―さん風のスキンヘッドの男性が1人いて、何か言われるとヤバいなと思っていましたが、その時は何もなかったもののその後トラブルにならないかずっと心配していました。


 白ティーからのショットを見ていると、やはり2人はそこそこの飛距離が出ていましたが、残りの2人は左右に散らばり、特にスキンヘッドの男性は常に4番バッターで17番で16番に打ち込んできたのもこのスキンヘッドでした。
 結果的には、3番以降から混み混みになり、カートが接近することはあっても特に何事も起こりませんでしたが、打ち込んだりしないように気を付けました。


 ほとんどのゴルフ場ではバックティー利用には制限があり、4人の合計ハンディが50以内など制限されていて、それをクリアして初めて許可が出るものです。
 この前組は、バックティー利用に許可が必要という常識を持ち合わせていないゴルファーのようで、ビジターという立場で他人の庭で勝手なことをするという恥知らずな行為だということも分からないゴルファーだということです。


 ゴルファーのすそ野が広がるのは喜ばしいものですが、それに比例してゴルファーとして備えるべき常識が欠如した人が多くなったのも事実です。
 これは、セルフプレーが主流になって仲間内だけでゴルフを始めた弊害で、以前はキャディーが絶対に使わせなかったものですが、その他でも先輩ゴルファーからいろんなゴルフ場の決まり事を教えてもらっていました。
 そうした「当たり前」のことが当たり前でなくなっているのは、どうすればよいのでしょうか?


 ゴルフ場の常識を学ぼうと思うゴルファーは少なく、お金を払っているから「自分は客でお客様は神様だろうが」と勘違いしているようです。


 メンバーシップのゴルフ場は元からメンバーのものであり、ビジターはそこを特別に貸してもらっているもので、お金を払っているからと大きな顔などは出来ないものです。


 しかし、運営会社がビジター中心に集客をし始めてしまうと、どうしてもメンバーよりビジターという姿勢になりがちで、お客へ厳しいことを言えなくなるのですが、その意識を変えなければ、私のようにメンバーも結局は離れてしまうのです。