三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

期待値が高すぎると失敗する

 アベレージゴルファーがラウンドで失敗するケースで多いのが、ラウンド前にいわゆる期待値を高めてしまうことです。
 その期待値とは、例えば前日の練習場でのショットが良く当たり、「明日はきっと良いスコアが出る」と期待することで、実際のラウンドではショットが当たらなくて「こんなはずでは、、、」と前日のショットをどうにか出そうと焦り、ますますドロ沼に入り込むことになりがちです。


(「期待値」とは起こりうる値の平均値の意味ですが、ここでは「期待するスコア」という意味で使っています)


 つまりゴルフでは、事前の自信や過信は禁物だということで、自然が相手のゴルフでは「絶対」などなく、どんな上級者でもスタートしてしばらくは手探り状態で様子をみることになるものです。


 90を切るスコアが出せるレベルのゴルファーで期待値が高い場合、思ったようなスコアが出せないと不貞腐れたりやる気をなくすプレーヤーも多く、特に1人予約では普段はお上手なのでしょうが、その実力を発揮できないままの参加者がときどき見受けられます。


 平均スコアの数字とは面白いもので、本人が一生懸命に取り組んでいると、最初の方ではスコアを崩しても、終わってみれば平均スコアに近づくものですが、投げやりになったプレーヤーのスコアは坂道を転げ落ちるように崩れてしまうのは誰でも経験があるはずです。

(スコアメイクとは、この図のように一歩ずつ一生懸命に頑張っていくものです)

(いったん諦めると、坂を転げ落ちるようにどこまでもスコアは落ちてしまいます)


 つまりスコアとは自分の思ったように作れないから難しく、また楽しいもので、悪いスコアにも耐性を付けておく必要があるのです。
 ゴルフを始めた頃は誰でも悪いスコアが当たり前であり、そのスコアが少しずつ短縮されてきただけで、気を許すとすぐに大叩きに繋がるのがゴルフのスコアともいえます。


 ゴルフはミスをするスポーツであり、世界のトッププロでもミスをするのが当たり前ですが、スコアを纏めるためにはそのミスをいかにスコアに反映させないかがポイントになります。


 ドライバーショットを曲げても、2打目以降でリカバリーできればパーはおろかバーディーも獲れるものですが、それは一生懸命にパーを獲りに行こうとする結果で生まれたものであり、最初からバーディーを獲ろうと思っていると無理をして大叩きに繋がってしまいます。


 自分の中での期待値を下げることが重要で、普段より4~5打程度、目標スコアを下げていれば、スタートして調子が悪くてもガッカリはしないものです。
 不思議なことにゴルフのスコアは一生懸命に取り組んでいると、たとえ最初に大叩きがあってもほぼ平均スコアに収束するもので、そこで諦めてしまえばスコアはどこまでも悪くなるものです。


 ゴルフは「我慢のスポーツ」でもあり、1打の結果に一喜一憂することなく、気持ちを波立たせないように注意していれば、結果的に好スコアが生まれることになるでしょう。


 誰でも集中して1打に取り組んで、終わってみたらベストスコアだったという経験はあるはずです。
 スコアを意識してしまうと一気に崩れる場合も多いのですが、反対にわざと意識してプレッシャーを楽しむということも、ゴルフの醍醐味でもあるのです。