三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

パットの癖

 昨日は「鉄人」と呼ぶ79歳の老ゴルファーが一緒でした。鉄人は来年1月末で満80歳になりますが「エージシュート」達成を目指していて、それも80切りの70台のスコアでの達成が目標です。


 71歳の「アプローチの達人」はフロントティーを使用されますが、鉄人は今でも私と同じレギュラーティーを使用し、ドライバーショットではほぼ半々の確率で私をオーバードライブするほどの飛ばし屋です。
 最近はショートゲームの距離感も良くなっていて、練習の成果が出ていますが、まだイマイチにスコアメークが出来ずに目標達成には程遠いのが現状です。


 昨日はスタート前の練習グリーンで鉄人のパットを動画で撮影し、LINEにその動画を貼って参考にしてもらいました。
 今日は、動画でなく動画を静止画にして、鉄人のパットの現状や問題点を取り上げたいと思います。


 鉄人のパットは、距離感があまりよくないという弱点があるようです。大きくショートしたり、反対に大きくオーバーしてしまい、ボギーで抑えるべきところを無駄に1打のロスを発生している場面が多く、スコア80切りのためには、このパットの改善が必須になります。

 鉄人はセンターシャフトのパターを使っていますが、当初はスタンスが右を向き、パターヘッドのトゥー寄りでヒットし、アウトサイドインの軌道で捕まえるような打ち方になっていました。
 真っすぐ引いて真っすぐ打つストレートタイプのスイングが合うストレートネックのパターなのに、スタンスのままストレートに打つと、右に外す傾向があるため、無意識にやや引っかけて打つ癖があるように感じました。
 これだと方向性が狂いやすいため、まずスタンスを確認してもらい、スクエアに立つ意識を持ってもらいます。

 右に向く傾向を意識してスクエアに変えてもらいます。

 これまでの癖でやや左に球が向かっていますが、これは今後の練習で真っすぐ引いて真っすぐ打つというパターの特性に合ったスイングに補正すべきことです。

 鉄人は黒い手袋を使っているので分かりにくいのですが、若干ですが左手の手首が逆「く」の字になってフォローに向かっているようです。
 脇を締める意識が強いためでしょうが、これだとパンチが入りやすく、距離感が大きく狂うリスクに繋がります。

 肩と手で作る五角形を最後まで崩さないためには、フォローでは若干左脇は空くのが正解だと思いますが、この辺りは感覚の問題であり、指摘はしていません。


 もう一つ、ストロークで球に順回転をかけたほうが転がりがよいため、もう少し球の赤道より上目をヒットしたほうがよいように思いますが、昨日時点の鉄人への指摘はスタンスのことだけに留まっています。


 この日は、3番パー5で左からの10mを3mもオーバーしてしまい、結果的に3パットのダボになっていますし、9番パー5でも手前からの15mを5mもオーバーしていました。
 ロングパットの距離感がないのは、ストロークが不安定という証拠で、手首を使ったタッチの強弱で距離を合わせようとするからであり、ストロークの幅で調整する方がバラツキは少ないのではと思います。


 7番パー3で左手前からの5mのバーディーパットを見事に入れましたが、実際はこれも強めで入らなければ2mは転がったようなタッチだったのです。


 ロングパットは、第一に距離感であって、次が方向性だと思っています。鉄人のタッチの安定性がないことは、手首を使いすぎているためのようで、この辺りも自分のパタースイングの傾向を把握して、練習に励むしかないのです。 


 アマチュアはパターは簡単に打てるからと練習を疎かにする傾向がありますが、プロにとってのパットは入る入らないはそのまま死活問題であり、順位に大きく影響するものがパットだと理解しているため、練習量はアマチュアの比較にならないほどの多さです。


 先日は私の勘違いをユッキさんから指摘していただきましたが、LPGAのトッププロたちの1ラウンドの平均パット数は29打を切っていて、プロにとって1打を縮める一番の要因であるパットの重要性がよく分かります。


 パットは、プロに限らずアマチュアにとっても同様に重要です。最終的にカップインするまでの打数を争うのがゴルフというゲームの基本的なルールですが、プロのようにアンダーのスコアを出すためのパットではなく、スコアロスを少なくするための技術として位置付けられるのがパットだと思っています。


 グリーンオンして2パットを目指すという「ボギーなゴルフ」を実践するためには、パット力向上は欠かせない部分なのです。