三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

本当にスコアに〇ミットできるの?

 台風10号は、九州の背中側である宮崎沖を通って北上しているため、私の自宅付近はほぼ風も吹かず、小雨は降っていますが、大きな影響は今のところなく、平穏な朝になっています。

 今後は、吹き戻しの西風が吹くかもしれませんが、台風自体は九州から離れるので、あまり心配はしていません。


 今日のラウンドも台風の影響で流れているので、朝からテレビをつけてゴルフ関連のチャンネルなどを見ています。


 以前も〇〇ザップゴルフのCMを見て、疑問に思ったことを書きましたが、昨日もテレビを見ていて、いまだに続いているんだと驚きました。

 
 確かにゴルフのスコアで100切りを望むけど切れないゴルファーはたくさんいますが、果たしてシミレーションゴルフでの100切りが本当のラウンドでも同様の結果になるのでしょうか?


 室内でのシミレーションゴルフでは、球のライは練習場と同じようなマットの上であり、常に同条件でのショットが可能という点が、傾斜もラフもあって風も吹く自然の中でのゴルフとは大きく違うはずです。
 ゴルフが難しいことの一つに、同じコースをラウンドしても、ティーショットは別にして一度として同じ場所からのショットやパットはないということです。


 ティーイングエリアも微妙な傾斜があったり、方向を狂わせられるティーマークの向きなどの罠があり、こうした経験を積むことがゴルファーには必須のことですが、少なくとも練習場のマットの上だけの練習では体得できないものばかりなのです。


 〇〇ザップゴルフのCMを見ていると、ゴルフクラブメーカーやゴルフ関連マスコミと同様にショット偏重の考えが根底にあるように感じています。
 つまりスイングの精度向上がスコアアップに繋がるという考え方ですが、私にはそれだったら練習場シングルにはなれても、本人が望む本来のスコアアップには繋がらないのではと思っています。


 ゴルフは経験値の蓄えが必要なスポーツです。ラフからのショットは、何度も失敗することで経験値として蓄えられ、使うべきクラブ選択を理解できるようになります。
 ショットもアプローチもラフからは極端に難しくなるのは、上手いゴルファーなら誰でも知っていることですが、100切りできないゴルファーはラフもフェアウェーもその難易度の違いが理解できていません。


 またコースにはバンカーが2種類あり、フェアウェーバンカーの打ち方とガードバンカーの打ち方は異なっていますが、果たしてバンカーがないシミュレーションゴルフでそのレッスンが可能なのでしょうか?


 ゴルフの難しいところは、いろんなことを覚える必要があることですが、短期集中でそれらを全て理解して、謳い文句ほど上達できるとは思えません。
 個人的な意見ですが、無駄な経費をかけるより、練習場で小さなショット練習、例えばウェッジで30yのショット練習を繰り返した方がずっとゴルフは上達できるものです。


 アプローチショットは大きなショットの一部分であり、小さなショットを上手く打てないのに大きなショットが打てるわけがありません。
 30yをしっかりクラブフェースの芯で捉え、方向性+距離を合わせる練習をしていれば、自然とクラブの使い方が理解でき、どうすれば正確なショットが打てるようになるかが分かってきます。


 そのことを理解しないまま、ドライバーなど大きなショット練習をしても、はっきり言って下手を固める無駄な練習になってしまいます。
 30yのアプローチショット練習の良いところは、その練習が将来に向かって無駄にならず、それどころかスコアメークに大事なショートゲームの精度向上に繋がっているのです。


 アベレージゴルファーほど、大きなショット練習をしたがりますが、まずは騙されたと思って練習場では打つ球の量の7割をウエッジによる30yショットに費やすことが、70台のスコアを出せるゴルファーへの近道なのです。


 30yショットをダフらず、トップせず、狙った目標に、狙った距離と方向と高さで打てるようになった暁には、きっと100切りはおろか90切りもできるショットの持ち主になっているでしょう。
 しかし、あくまでショットだけでの可能性ということで、90切り80切りにはバンカーやパターの練習が同じように必要なことは言うまでもありません。


 パターやバンカーショットもアプローチショットが上手くなる過程で気づいた注意点がそのまま使え、結局パターからドライバーまでスイングは同じだという理屈(本当は違うけど)が理解できるようになるはずです。 


 「スコアにコ〇ットする」というイマイチ分からないキャッチコピーで、迷える子羊たちに高額な料金を出させる商売に私は批判的な立場です。
 ネットで口コミなどを検索すると、どうみても〇〇ザップの回し者のようなサイトばかりで、中を見てみると表題に謳ってある肝心な部分はなく、ほとんどが〇〇ザップゴルフの詳しい紹介になっているところが、怪しさ満点です。


 例えば、以下のサイトには「友人とガチ勝負」とありますが、肝心の勝負については記載がないのは、勝負という設定自体が虚偽で〇〇ザップのシステム紹介が本来の目的だと思わざるを得ず、まさしく騙しのサイトだと思いました。
 http://www.pro-myhome.com/


 基本的に、何を選択するかは個人の自由であり、高額な料金を支払ってスコアを買いたいと思う方は入会すればよいと思いますが、〇〇ザップゴルフのインストラクター募集要項などを覗いてみると、未経験者でも研修で社内資格を得るとあり、そんなレベルなんだと思うものです。


 ゴルフが一気に上達できる秘密のメソッドがあると勘違いしている人は多いのですが、そんなものなどなく、基本をしっかり練習することが、結局、上達への近道だということです。


 ゴルフって、カップインする打数を競うのが基本的なルールです。ということは、カップに近づくほど大事になり、極端な言い方をすれば最初のショットの重要性はそんなに高くはないのです。
 ドライバーショットはOBさえ打たずに180y飛べば、80台のスコアでラウンドすることが可能です。


 私が「アプローチの達人」と呼ぶ70歳の老ゴルファーは、ドライバーの飛距離は200yに届きませんが、セカンドをウッドで時には2オンするか、オンしなくても手前に刻んでグリーン周りに運び、アプローチで寄せ1を取られるのです。
 80切りをされるケースも多く、まさしく「達人」の達人たる所以なのですが、ショートゲームさえ会得できれば、大きなショットはそこそこで良いという格好のお手本なのです。
 反対に「鉄人」と呼ぶ79歳の老ゴルファーは、ドライバーは私とそん色なく飛ばされますが、ショートゲームの練習不足で、グリーンに近づいてからスコアを崩されるケースが多いのです。


「鉄人」にショット練習よりショートゲームの重要性をどんなに説いても、やはり世間のゴルファーと同じく、ショット至上主義に凝り固まっていて、80切りはおろか90切りもままならないのです。


 このお二人を見ていても、スコアと飛距離は関係ないということが分かり、100切りや90切りという目標を立てたのであれば、練習に力を入れるべきポイントはどこになるかということを小学生でも分かるはずだろうに、いかに巷の100切りできないゴルファーの思考回路が間違っているかということです。


 その原因は、クラブメーカーの戦略に加担したゴルフマスコミの誤ったキャッチコピーにあり、〇〇ザップゴルフの方向性も同じだと思っています。
 もう一度冷静に自分のゴルフを見つめなおし、スコアアップを目指したいのであれば、どの部分でスコアをロスしているのかが分り、その対策を行える人だけが、次のステージに進めるのです。