三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

復活タイガー!

PGAツアーの最終戦、ツアーチャンピオンシップ2018で、タイガー・ウッズが5年ぶりの復活優勝を果たし、通算80勝目としました。


赤の上衣に黒いズボンという、最終日のお馴染みの姿を見て、スーパースターが帰ってきたという感想を持ったものです。
以前の圧倒的な強さを誇った時期と比べ、PGAツアーの選手層が格段と上り、今年メジャーの全米プロでも優勝争いをしながら破れ、復活は無理かと思われていましたが、最終戦では一度も首位を譲らずに完全優勝を果たしました。


テレビの中継を見ると、やはり以前のように圧倒的な力でねじ伏せるという場面は影を潜めていますが、好調なパットでスコアを大きく崩すことなく逃げ切ったようです。


その要因の一つが、エースパターのスコッティキャメロンに戻したことです。迷いからかタイガーはしばらくはいろんなパターを使っていましたが、やはり慣れ親しんだパターに戻したのが良かったようで、見てる側からもタイガーが流行りの形状のパターを使うのには違和感を覚えていました。


今回の優勝で、5年前までは時間の問題だと思われていた2つの大記録更新が、また可能性を帯びてきました。


その1つは、サムスニードが持つツアー最多勝(82勝)で、今回の通算80勝であと2勝に迫っています。


もう1つが、メジャー最多勝でジャックニクラウスが持つ18勝の更新に再び期待が持てるようになりました。
タイガーのメジャー優勝回数は14勝ですが、今年は全米プロ2位・全英オープン6位となっていて、今回の復活優勝で、再びニクラウスの記録を更新する可能性が出てきました。


これらの大記録更新は、5年前までは時間の問題だと思われていたのに、腰の再三にわたる手術や様々なスキャンダルで一気に表舞台から姿を消し、1年前には世界ランク1199位という位置で低迷していたのです。


タイガーに憧れてゴルファーの道を選んだアスリートも多く、確かに現在のツアーはレベルの高い選手ばかりですが、そんな中にタイガーが戻ってきたことは、ツアーの人気が今以上に上がるのは間違いないと言えます。


タイガーは現在42歳ですが、まだまだ活躍は見込めます。
メジャー通算記録を持つ帝王ジャック・ニクラウスも、最後のメジャー優勝は46歳のとき(1986年のマスターズ)であり、それ以前のメジャー優勝(1980年の全米OPと全米プロ)から6年を経過していました。


プロゴルファーにとってメジャーで1勝するのはおろか、ツアーで1勝するのも並大抵なことではないのですが、タイガーにはやはり並みのプロではないスーパースターであることを証明してもらいたいものです。
もし、タイガーが今後、本格的に復活出来たら、PGAツアーはもちろんのこと、日本でもゴルフ人気に再び火が付くことも期待され、単なる一個人の問題ではなくなるのです。


ゴルフ人気が思わしくない日本でも、タイガーの復活で再び若者にゴルフをいうスポーツに興味を持ってもらい、ゴルファー人口の減少に歯止めがかかってくれればと期待します。
そのくらい、今回のタイガー・ウッズの復活優勝は、大きな出来事なのです。