三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

アマチュアは守りのゴルフに徹すべき

 今日の熊本は晴模様ですが、朝10時現在の気温は20℃と意外に低めで肌寒さを感じているのは、昨日からの熱発の影響もあるのかもしれません。
 私は扁桃腺が弱いためときどき熱発するのですが、一昨日から喉の痛みを感じていて昨日は咳が出始め、夜には37.6度という熱が出ました。


 4月末から連休があったためラウンド数が少なくなり、ゴルフ感を取り戻すために今日は10時半スタートの城南CCの1人予約でのラウンドを予定していましたが、昨日の正午に成立した際には私を含め2人だけだったので無理してでも行こうと思っていました。


 しかし、成立後に2人が新たに入って来たのでキャンセルしても同伴者に迷惑をかけることもなくなり、逆に同じカートに乗って咳が止まらないほうが嫌がられるはずで、8時になってからゴルフ場に電話してキャンセルをお願いしています。


 さて、表題の「アマチュアは守りのゴルフに徹する」という意味ですが、ゴルフではパー72という基準があり、一般的なアマチュアゴルファーのスコア区分では100前後がアベレージゴルファーで平均スコア90台だと中級者、平均スコア80台だと上級者と言えるもので、そもそもがスコアを出来るだけ崩さないように守るゴルフをすべきなのがアマチュアゴルファーなのです。


 つまり間違いなく一部のエリートアマチュアゴルファーを除いて、一般的なアマチュアにとってのスコアはオーバーパーのスコアになるもので、アンダーパーはおろかパープレー自体もはるか彼方の夢のようなスコアになってしまいます。


 それに対してプロはアンダーパーのスコアによる争いになり、オーバーパーでは予選通過さえも覚束ないもので、だからこそプロのゴルフはバーディーを取るために「攻め」のゴルフが求められるのです。
 プロのゴルフでは、ドライバーショットをフェアウェーに飛ばしてアイアンでパーオンし、バーディーパットを打ち続けることで、何個かのバーディーが来てアンダーパーを出すことになります。


 プロのゴルフとアマチュアのゴルフはその意味で別物だといえるもので、それは賞金を稼ぐという特殊な目的がプロにあるからで、一般的なアベレージゴルファーがプロのゴルフを真似ようとしてもそもそも下地が違うため、上手くいくわけがないのです。


 ゴルフには「コースマネジメント」というスコアメークに必要な考え方があり、プロであってもマネジメントの重要さは同じです。
 ただプロはスコアを伸ばすマネジメントを考え、技術に裏付けされた「攻め」を行いますが、これをアマチュアが真似してしまうとそもそも技術が足りないので結果的に大叩きに繋がってしまうのです。

(赤線のようにグリーンまで池越えの長い距離を狙うことは一般的なアマチュアにはハードルが高いシチュエーションになり、青線のようにいったん左方向に刻むほうが安全です)


 例として200yの池越えでグリーンを狙う場合、プロは問題なく200yの飛距離を出せますが、アマチュアは200yの距離を安定して打つことはできないためグリーンを狙ったら半分以上の確率で池ポチャしてしまうものです。
 この場合、池とは別方向に「刻む」という選択がアマチュアには必須ですが、アベレージゴルファーになるほど「乗るかも」という期待の元に狙ってしまいがちです。


 池ポチャしてしまうとその時点で2打のロス(ショット+1ペナ)になってしまい、大叩きに繋がってしまいますが、もし刻む選択をしていたらスコアロス無しにホールアウトできる可能性が残ることになります。


 ここで再度強調しておきますが、プロがアマチュアにとってはギャンブルのようなショットを選択するのは、練習で培われた高い技術があるためで、プロにとってはそれはギャンブルショットではないから選択するということです。
 プロであっても成功確率が低いプロにとってのギャンブルショットは、その1打を逃すと優勝や予選通過などのチャンスが消えるという限られたシチュエーションでしか選択しないはずで、基本は「自分が出来る技術」をベースにコースマネジメントをするものです。


 だったらアマチュアも同様に自分の技術を元にしたコースマネジメントをするべきで、間違ってもテレビで見る優勝争いをするプロのマネジメントを真似すべきではありません。


 これはグリーン上のパットも同様で、私はアマチュアのパットは距離を合わせることを第一目標にすべきだと思っています。
 全盛期のタイガーウッズのように強気のパットで1m以上オーバーしても、涼しい顔で返しを沈める技術力があるなら真似しても良いのですが、それは99%のアマチュアにはないはずで、だったらカップに最後の一転がりでカップインするタッチで打つべきなのです。


 つまりパットの練習は「距離感」第一で練習すべきで、スタート前のパット練習では目標に「寄せる」練習をするのがお勧めです。


 私は「ボギーなゴルフ」というコースマネジメントを実践しようと思っていますが、これはショットでは無理せず50%のショットを繋ぎ、最終的にボギーオンしてパーパットが打てればOKという考え方でまさしく「守り」のゴルフなのです。


 ここでパーパットを入れようと強気に打って3パットしてしまえば元の木阿弥になってしまうため、タッチもカップまでの距離を打つようにして、入ればラッキー入らなくてもタップでカップインという余計なストレスをかけないような方法です。


 この方法の優れた点は、「心のエネルギー」という気づきにくい部分にも役立つことです。
 実はゴルフでは「心」にもエネルギーが必要で、そのエネルギーはスタートしてから徐々に減って行きます。
 いわゆる「切れた」という状態はこの心のエネルギーが無くなったことを示し、それまでストレスをかけながら1打に汲々としていたはずなのに、ある時から急に大叩きが始まることは心のエネルギーが無くなってしまったことが原因です。


 だからこそ「ボギーなゴルフ」を実践すると自らに無用なストレスをかけずにホール進行が出来るため、後半の大事な場面でも冷静に対処ができることになります。
 「ボギーでOK」と考えるとパーを逃しても気持ちが落ち込むことはなく、そうすると不思議なことにパットが決まったりして思わぬパーセーブできることに繋がります。


 アマチュアのゴルフは見世物ではないため地味なゴルフに徹すべきで、決してドライバーショットを280y飛ばすことではないのです。
 もしコツコツと球を前に進め、ボギーオンしてパーパットを沈めるゴルファーと同伴になったら、プレーは地味でも「上級者かな?」と注目してみるのもいいかもしれません。