三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

グリーンを狙うクラブは最大飛距離で選ぶ

 今日の熊本は晴天で、気温は25℃前後まで上昇しそうな予報です。


 もちろん土日はラウンド予定はありませんが、最近は「アプローチの達人」の家庭の事情でラウンドは火・水を中心にしか入っておらず、ラウンド数自体がかなり減っているので、北海道へ行った際に連チャンに耐えられるか心配もあり、計画ではほぼ1日おきにゴルフ場の予約を入れる予定です。


 最近、テレビの健康チェックで試して分かったことが、左足の筋力が衰えていることで、椅子に座って片足で立ち上がるチェックでは、右足一本ではどうにか立ち上がれますが左足ではどうやっても無理だったので、左足筋力の低下がはっきりしています。
 筋トレしようにも膝痛があるため、それも無理で、道理でスイングの際に左足が踏ん張れなくなったのはバランスが悪いだけでなく、筋力低下の影響なのでしょう。 


                         

(以前は問題なくできたことでも、いつのまにか加齢で出来なくなっています)


 さて、ゴルフは特定の距離にある直径108ミリのカップにティーから打った自球をカップインするまでの打数を争うゲームです。
 巷のアマチュアゴルファーにはドライバーの飛距離を伸ばすことに大きな関心があるようですが、ゴルフというゲーム性を考えると「距離を延ばすこと」より「距離を合わせる」ことのほうがより重要だと分かります。


 一般的にグリーンへの攻めは、手前からと奥からを比較すると間違いなく手前からの方が簡単になり、奥からは下り面になるためアプローチやパットの距離を合わせるのが大変だということはゴルファーだったら誰でも知識として持っていることです。


 ドライバーでグリーンを狙うシチュエーションはほぼないため、大半がアイアンがグリーンを狙うクラブになりがちで、時にはロングホールで2オン狙いのためウッド系を使うくらいです。


 アマチュアがアマチュアたる所以はショットの安定性が乏しいということですが、当たらないというミスショットを前提にグリーンを狙うクラブ選択をしてしまうと、当たったのにトラブルという羽目になってしまいます。
 人間は機械ではないので感情があり、大きいクラブを持つと安心して力まずに打てることになるため、結果的にナイスショットになりがちですが、そうなった場合はグリーンオーバーしてしまいます。


 最近は何度か兄とラウンドしていますが、兄は当たらないからと言って残り距離に対して大きめのクラブを持ちたがります。
 その結果、当たってグリーンオーバーしてしまい難しいアプローチが残って場合によってはグリーンに乗せれず、次のアプローチでも寄せられずパットも決めきれずの状況を数多く作り出してしまいます。


 こうした兄の大叩きの元凶が、残り距離に応じたクラブ選択をしないことで、グリーンに届かないクラブを選択するならまだしも、大きすぎるクラブを「当たらない」という理由で選択してしまうことです。


 「ボギーなゴルフ」の考えでは、敢えてグリーンに届かないクラブ選択をして手前からアプローチを寄せてパーパットを打てる状況を作ることです。

 ここで注意したいのが「グリーンに届かない」は「キャリーで」という意味で、「ラン」で手前の花道から転がり上がる場合もあるという意味です。

(アマチュアのグリーンオンは、直接乗せるイメージになりがちですが転がりもあります)


 「アプローチの達人」のゴルフが正にこれで、手前で跳ねた球が転がってグリーンに届くことも数多くあり、これはティーショットの飛距離が出ないためグリーンを狙うクラブが転がりが出やすいウッド系などのクラブ選択になりがちだからです。


 北海道で対戦した鹿児島の某ゴルフ場のシニアチャンピオンだった「指宿のチャンピオン」も達人同様のゴルフをしていて、ドライバーショットの飛距離がないことを逆に武器にしていて、セカンドではウッドで花道から転がし乗せていました。


 この場合、もしグリーンに届かなくても花道からの寄せになるため、比較的簡単にピンに寄せれるもので、私がショートアイアンでピンまでの距離を打って左右に外し、アプローチを四苦八苦していたのに対し、飄々とパーを獲っていたものです。


 達人にしてもチャンピオンにしても共通しているのが、同じようなショットを繰り返すだけという点で、飛ばないドライバーショットは逆に曲がらないためフェアウェーからセカンドが打て、フェアウェーウッドでグリーン手前に運び転がって乗ったらバーディーチャンス、手前で止まっても簡単なアプローチをして寄せ1ということを徹底して繰り返すだけです。


 一般的なアマチュアゴルファーは絶対に目標にしないゴルフスタイルですが、彼らは使うクラブもそう多くなくハーフセットでも十分なゴルフになります。
 6年前のチャンピオンとの対戦で、狐に抓まれるような展開で敗退してしまい、チャンピオンへの「グリーンを狙う際に気を付けていることは?」という問いに対する答えに唖然としたものです。


 チャンピオンは「グリーンに届かないクラブを使う」と答えていて、その時は意味が分かりませんでしたが、今思えば達人同様に「キャリーではグリーンに届かないクラブ」という意味だったようで、彼らのスイングではヘッドスピードがないためランが多めに出て、時にはラフからでもグリーンに転がり乗るのです。


 チャンピオンも達人もスコアは75前後ということも共通で、特にチャンピオンは「マッチプレーの鬼」であり、飛距離が出る対戦相手を焦らせて勝つことに喜びを感じると言っていました。


 こうしたことからグリーンを狙う際のクラブ選択は、ウッド系やロングアイアンなどではグリーンに届かないクラブを選択すべきで、間違ってもピンまで200yを200y距離が出るクラブを選択してはダメなのです。
 アイアンでも残り150yを150yのクラブでなく140yのクラブを選択すべきで、そうすればショートした際には手前からの簡単なアプローチが残るものです。


 つまり、自分の番手の最大飛距離は知っておくことが重要で、一般的に考えられているアイアンなどの平均飛距離はあくまで参考程度にしかなりません。


 7番アイアンは平均で150yというデータから残り150yを7鉄の選択をしてしまうと平均ということはそれ以上飛ぶこと2回に1回はあるということで、オーバーしてしまうとパットやアプローチが難しくなります。
 もちろん、その日のショットの調子や風向きなどでも変わって来ますが、たまたま距離が合ってのバーディーチャンスより、安定してパーが取れる方がアマチュア的には大事なことなのです。 


 知識として分かっていても、実際のコースではついついピンまでの距離を打ってしまい、左右に外して難しいアプローチを残してしまいがちです。 
 人は不思議な生き物で、ショートした際とオーバーした際の気持ちの持ち方はショートした際の方が悔やむ気持ちが強いもので、オーバーすると何となく当たったことに晴れ晴れとした気分になりがちですが、実際のスコアメークには真逆だということです。


 つまり気分よくラウンドしたければスコアメークは望めなく、我慢して耐えることを覚えなければスコアメークはおぼつかないということです。