実家の駐車場工事が終了する
私の実家の駐車場は、もう40年以上前に鉄筋コンクリートの屋根付きで頑丈な駐車場が作られていました。
それは亡き父が車に乗って帰ってきたらすぐに車体を奇麗にするような人で、そのため、駐車場も鍵付きのシャッターがあり、誰でもが勝手に入れないような造りで、少々の台風ではびくともしないものでした。
ただ車体が小さめの以前の車に合わせて作られていたため、最近のルーフ高や3ナンバーの車を入れるのは車庫内は寸法が十分足りても、入り口部分が手狭だったのです。
もちろん1台分しか入れられず、複数の車や来客用のスペースもなく、現在住んでいる兄たちは近所に有料の駐車場を2台分借りているほどで、駐車場不足が長年の悩みの種になっていました。
借りていた駐車場の1つが宅地化のために借りられなくなり、この機会に既存の駐車場を取り壊し、新たに3台分のスペースを確保することになりました。
屋根などは作らずオープンスペースですが、新たに駐車場から玄関に向けての階段も作り、利便性を高めることになりました。
工事は3月中旬から始まりましたが、まず既存の駐車場を壊すことから始まります。かなり頑丈に作っているようで、重機が入れず人力での取り壊しになり、大変そうでした。
(3月15日の様子。機械を人力で操作しても取り壊し作業は、大変そうでした)
(道路に面して2台分と手前に縦列で2台分確保するスペースを作ります)
(鉄筋が入り頑丈な作りだったので、壊すのが大変そうでした)
(3月16日の様子。旧車庫の屋根が外されました。道路から敷地は少し高くなっているため、スペースを広げるためには、旧車庫の壁を壊し周囲の土を掘り下げる必要があります)
(周囲を掘り下げると、予想通り大きな石がゴロゴロと出てきます。出水もあり、併せて現在の浄化槽から排出される下水管や上水道管なども出てきて、そのたびに工事がストップしました)
(U字溝を取り壊したけど、生活排水が繋がっていて、こちらも緊急に排水路の確保工事が行われました)
(3月30日の様子。上水道管も切断しなければならず、簡易に青色のホースをつないで給水ルートは確保されています)
(旧車庫を取り壊したことで、重機が入れるようになりました。中央左にある筒状のものは公共下水道への接続升で3月に工事が終わったばかりですが、上部は撤去になりました)
(地中から大きな石が出てしまい、重機が無ければ手も足も出ません)
(4月13日に生コン車が来て、周囲の塀の土台になる部分に生コンを流し込みます)
(工事開始1ケ月後の4月16日の様子。土台の上にブロックを積み上げて土留めの壁を作ります)
(4月20日の様子。鉄筋を組んだ後にブロックを積み上げセメントで固めていきます。なんとなく形が見えてきました)
(4月24日の様子。周囲のブロック塀がほぼ完成しています)
(4月26日の様子。ブロック塀が完成し、奥には階段も作られました)
4月28日は午後から雨になる予報のためか作業の人の姿が見えませんでした。それでいつもだったら作業が終わる17時以降に見学していましたが、15時頃に行ってみました。
周りのブロック塀が完成し、中の石や泥も取り除かれています。駐車場の形がそれなりに形作られていて、このままでも使えそうです。
この後、ブロック塀の上にフェンスを設置し、土間をコンクリートで固めます。兄の身長は177センチほどありますが、身長より高い土留めのブロック塀の高さです。
4月29日に土間に鉄筋が組まれました。
フェンス用の支柱も立ちました。
(階段にも手すり用の支柱が立っていて、高さを揃えるロープが張られています)
4月30日に土間にコンクリート打ちがあり、下の部分は奇麗になりました。
土間コンを打ってから、しばらく乾燥させるためと連休が入り工事はストップしていました。
工事開始2か月弱でやっと工事自体は5月7日に終了になりました。この後は、照明工事や一台分のカーポート工事が予定されていますが、当初の工事内容は全て完了したようで、工事関係者の方々が挨拶をして帰っていきました。
(正面左の壁は、古い車庫の壁をそのまま利用しているため、若干汚れていますが、今後はどのみち風雨にさらされるため、すぐに違和感はなくなるはずです)
(階段も狭いものですが、あるとないとでは便利さが大きく変わります)
(早速、車を1台停めてみて、様子を確認しています。工事中より、広さを感じられ横に2台を停めるには十分な幅になっています)
単に地面を掘り下げ、駐車スペースを確保する工事でしたが、約2か月弱もの期間がかかったのは、地面の中に大きな石がゴロゴロあったことと、思わぬ場所に上水道や井戸水の配水管それに下水管が埋まっていたこと、利用されていないと思われていた排水溝に生活排水が流れ込んでいたことなど、地面を掘ってみて判明したことが多く、そのたびに専門業者の対応が必要になったことです。
またこの辺りは「池上」という地名がごとく、少し掘ると湧水があり、工事中もどこからともなく出水があったことも難工事の原因でした。
当初は、上手く完成するのだろうかと危ぶまれましたが、さすがプロであり、どうにか完成させることができたようです。
駐車スペースは、3台はゆっくり置くことができ、軽程度だったら4台目もどうにか駐車できそうな広さになっています。
これで駐車場不足の長年の悩みが解消し、近くの有料駐車場までわざわざ行き来する必要があったものが、これからはずいぶん楽になったようです。
この記録は、遠く離れた地で暮らす姉たちに実家の様子を知らせるためのもので、たぶん見てくれているのでしょう。