三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

初めての車中泊


昨夜は稚内の副港市場内にある港の湯に入り、そのまま駐車場で車中泊しました。

思ったより車内は快適で、普段だったら眠れそうでしたが、如何せん昨夜は風雨共に強く、時々車体が揺れたので、その度に目覚めてしまいました。


隣に流離のゴルファーが駐車していますが、さすが車中泊のベテランで、全く起きている気配はありません。


朝の今でも雨は上がっていてもヒューヒューと時折、突風が吹き車体が揺られます。

この辺りは慣れるしかないのでしょうが、指宿のチャンピオンが言ってたことを思い出します。


彼らは熊本から、ゴルフをしながら一般道を北上して来ましたが、途中の車中泊の際は朝起きて、お互いの安否を確認するのが日課だったそうです。

チャンピオンは何事もせっかちで、車中泊でもかなり神経質のようでした。


私への車中泊のアドバイスでも、傾斜がある場所に停めたら頭を下にすると眠れないよと教えてくれましたが、流離のゴルファーは細かいことは気にしないといいます。


どんな環境でも眠れることが流離のゴルファーの強さのようです。

昨夜は副港市場内にあるレトロな展示を見学しました。

施設の中に古い町並みというか商店街を再現してあるのです。


私は62歳ですが、子どもの頃に見聞きした歌手や俳優のブロマイドや、お使いで買いに行ったタバコ屋の売り場、それに銭湯や理髪店がある通りが再現されています。

当時、よく読んでいた少年漫画誌や遊んだ記憶のあるおもちゃ類も展示されていて、タイムスリップしたかのような一角でした。

また戦前の樺太の開発に関する情報が写真と共に展示されていて、九州に住んでいるとはるか遠い異国というイメージだったのが、私が生まれる直前まで、故郷として暮らしていた様子が偲ばれました。


極寒の地で資材も不足する中、樺太を開発した先人の苦労が偲ばれ、その故郷を戦争で追われた無念さが伝わって来ました。


流離のゴルファーから、こうして余所の他を訪れてみると、九州熊本の中だけの考え方や物差しが通用しないよと言われましたがまさしくその通りです。


漠然とした知識だけの世界がいかに脆いものであるか思い知らされます。


自分の中の常識や判断基準が改めて問い直された夜になりました。