三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

判断力の大事さ

 昨日の「くまもと中央CC」で行われたラウンドレッスンで感じたことが今日の日記のテーマです。


 レッスンには指導のプロのほか、当日の参加レッスン生の中では一番の古株である「若者」(便宜上こう呼びますが実際は30歳代です)と60歳前後の「上級者」(県南のゴルフ場の会員でシングルハンディー者)、そしてレッスン会場である打ちっ放し練習場サンバレーゴルフプラザの従業員の40歳代(?)の男性、それに私が参加しています。


 インの10番から18番までを使ったハーフのレッスンでしたが、14番までは「ベストボール方式」(4人が打った中で良さげな球を選択して、それを4人でプレーしてホールアウトを目指すもの)で行い、15番から17番までを1ホールごとにペアを変更してダブルス戦(それぞれのペアが良い方の球を選択してそれぞれがプレーできるもの)、最終18番を個人戦という形式で行われました。


 「ベストボール方式」でのセカンド以降の球の選択権は、そのホールのオナーにあり、スタートホールの打順はレッスン歴の古い順番とし、11番からは4人のジャンケンで勝った順にティーショットを放ち、球の選択権はオナーにあるという決まりになりました。


 そのため、10番パー5はオナーになった「若者」が選択することになり、昨日も書いたのですが、全員が右にティーショットを打ってしまい、3人がバンカー・1人がバンカー先のラフになり、「若者」はバンカー外の球を迷わず選択しました。

(自分で選択した球なのに、最初にどう打つかを悩んでいる「若者」です。手前のバンカーに3人の球がありましたが、すでにピックアップしています)


 しかし、そのライはつま先上がりで左足下がりというもので、右前方のグリーン方向には大木があり、そのラインを避けて左を狙うとバンカーがあるという狙い場所が難しい場所だったのです。
 3人が入ったバンカーは1人の球は縁に近かったもののアゴはそんなに高くはなく、残りの2球はほぼ打つことには支障のないライでした。
 角度的にも、バンカーのほうがラフの球よりグリーン方向へ打ちやすそうだったのですが、「若者」は迷いなく右ラフの球を選択したのです。


 結果的にはその「若者」のセカンドは左林方向に「上級者」のセカンドは右手前の木に当たるミスで、それぞれがトラブルになりそうだったので、私は7番アイアンで刻みましたが、これも右前方にある大木が上空をブロックして枝下の空間を通すしかないラフになってしまいました。
 幸い4人目の「従業員」がフェアウェーにナイスショットしてくれ、その球を選択して、結果的にこのホールは上りのバーディーパットを4人とも外すパーでしたが、危うく最初からボギー以上の危険性があったのです。


 プロからは4人で1アンダーを出すことが目標スコアにされていて、その目標が最初のホールで一気に崩れ去る危険があったその原因は、右ラフの球を選択したという「選択ミス」にあったものです。
 「若者」は練習場では目の覚めるようショットを放ちますが、まだ実戦経験が少なく、「判断力」が勉強不足のように感じました。


 続く11番でも「若者」がジャンケンで勝ってしまい、セカンドの球の選択後に皆から文句を言われ「オナーは嫌だ~!」とボヤいていましたが、ここもフェアウェーとラフという違いだけでフェアウェーの球を選択した判断ミスだったのです

(球が2個あるのは、右が「従業員」が放ったショットで左は「若者」がドロップした球なのです。グリーン以外は近くにドロップして毎ホールこうしたプレーを続けます)


 画像で見ても、ピンはバンカー先になり、ライも左からの傾斜でつま先下がりになっていて、残り160yほどの難易度の高いセカンドになりました。
 「若者」と「上級者」は左に引っかけ、「従業員」はチョロのミスショット、私は右奥にオーバーする結果でしたが、ここは「上級者」のティーショットが右のセミラフだったため、グリーン手前の花道が使えることになり、ショットの難易度がこの位置よりずっと下がるはずでした。


 結果的には、「若者」が「上級者」のセカンド球を選択し、グリーン横から見事な距離感で先に寄せ1を決めてくれたのですが、このアプローチを見て「なぜこれで100が切れない?」と思ったものですが、彼に足りないのは実地経験の少なさだけなのでしょう。

  
(左が「若者」のプレーを見守るプロです。ところどころでショットの際の考え方や打ち方のレッスンがありました)


 12番パー3のグリーン上では、右サイドから左のカップへの傾斜をプロから問われ、他の3人は1カップから2カップほどと答えましたが、私には左の池への傾斜や芝目があるのではと思い、1m程度は右を狙うかなと思いましたが、あまりに他の3人との差に「5カップ程度」と答えてしまいます。

 最初に「従業員」が返しのパーパットが厳しいほどの距離になりマークしたので、2番目の私は仕方なくカップ手前で止めてまずパーを確定させ、3人目の「若者」と「上級者」にバーディーパットを託しましたが、「若者」は最初にそう切れないと読んでいたためか「従業員」同様に左に大きく外してしまいます。


 「上級者」もカップ左に外し、このホールもパーに終わりましたが、もし一番目の「従業員」が最初のパットでパーを確定してくれていたら、私はもっと厚めに狙ったはずですが、実戦では狙うと3パットがあるケースなので、この時と同様にいわゆる「バント戦法」(積極的に打たずにカップ手前に止めるアマラインの打ち方)にしたはずです。


 4人でグリーンを読む場合は、どうしても「若者」は経験が浅いため、最初の人の意見に引きずられる傾向にあるようですが、それは最後にプロから私へ質問されたときに「他の人と大きく違うのは自分の読みが悪いためかな?」という意識が働いたのは事実で、これは自分の読みにそこまで自信がなかったためです。


 またグリーンの傾斜でのパットの際には、最初に持ったイメージに囚われる傾向が高いように感じています。
 「若者」はバーディーを狙ったため強めに打つことは仕方ないのですが、浅目に読んでカップ手前で大きくラインから外れているのが動画でも確認でき、これは私の実際のラウンドでもよくあることで、最初の読みに囚われ、修正が効かないことが多々あるのです。


 私はグリーンに上る前に地形などを見て大方のラインを予想しますが、実際にはグリーン上にも様々な傾斜が入り組んでいると、最初のイメージを塗り替えることでできないまま、パットに挑んでしまい、大きく外すことがあるのです。


 ラウンドでは、練習場では経験できない様々な考え方をする必要がありますが、それは柔軟に変える必要があるのに、どうしても変えられない頭の固さが私にはあるようです。


 ゴルフは単にストロークプレーだけでなく、こうしたプレーからでもいろんなことが見えてくるため、時々はやって経験してみることも無駄ではないように感じたレッスンになりました。