スコアは運次第
今日は1人予約で阿蘇グランビリオゴルフ場の西コースに行ってきました。今日は「鉄人」と呼ぶ79歳の老ゴルファーのところに2人目として入ったもので、「2人目まで4千円」というお得なプランです。
(ピンポジはグリーンを大雑把に3つに分けて表示されるもので、前回と同様に「C」でしたが、カップ位置はかなり違っていました)
鉄人はまだ現役の技術者で熊本に単身赴任されている方ですが、昨日の夜に東京から帰ってきたそうで、来年早々に80歳になる年齢から考えるとさすが「鉄人」という呼び名がピッタリな方です。
本人も、同年代の知り合いなどと会った時「なんでそんなに元気なの?」と尋ねられ「ゴルフをしているから」と答えると「だったら自分も始めようかな」と言われたそうですが、私が考える鉄人の若さの秘訣は「ゴルフに関する考えが若々しい」というもので、今日も鉄人のゴルフの進化に何度か感心しましたが、その若さがスコアを崩す原因にもなっていました。
つまり、「ショットが良くなければスコアは纏まらない」という典型的な若者の考え方で、そこそこのティーショットを放っているのに「擦った!」とか「芯に当たらない!」などご自分を責める言葉が聞こえてくるのです。
実際にスコアを崩しているのは、やはりグリーン周りで、特に今日はバンカーショットの不安定さで大きくスコアロスをしていましたが、こうしたショートゲームの練習をしなければ、目標のエージシュートまではよほどのラッキーが続かなければ達成は困難というものです。
ドライバーショットでは同じティーからプレーされ、何度かオーバードライブされていましたが、結果はその飛距離を生かせず簡単にボギー以上を叩いてしまっています。
それは2打目の安定性がないことと、ショートゲームが安定していないことで、練習場のマットの上からのアプローチ練習はされているものの、実戦経験がまだ不足しているように思いました。
ショットやアプローチ、パットもそれなりのレベルに達しているのに、コースマネジメントなどが不足していて、打ってはいけない場所に打ったりするケースも多く、そうしたリスク回避などを考えてクラブ選択などはされていないようです。
まさしく、練習場シングルというものですが、実戦経験を積み重ねると、いつかは目標のエージシューターの仲間入りをされることでしょう。
(阿蘇グランビリオはホテル付で中国からの団体さんが多かったのですが、最近は韓国からのゴルフ客も戻っているようです)
(真ん中は東コースへ向かう自動運転カートの通路で、その左右に練習グリーンがありますが、どちらか片方は使わず、今日は右のグリーンが「close」になっていました)
今日の私は「運が付く」というゴルフで、セカンドを失敗してもアプローチがピンに絡み、ショットミスを寄せ1で凌ぐことが出来ました。
1番パー4は右ラフから8Iのショットは段下でしたが、上りのフックラインを1mに寄せて、達人共々に前回の3パットボギーを回避するパーでした。
2番パー4は残り90yをPWで軽めにと思ったショットが、緩んで手前にショートしてしまい、傾斜を戻って花道でした。
アプローチは突っ込めず、3mのパーパットは右に外すボギーになり、同じように手前から寄せた鉄人はナイスパーになりました。
3番パー5はドライバーショットは擦り球でしたがフェアウェーで、U4で残り140yのフェアウェーに運び、寒さで飛ばないため1クラブ大きめの7Iで打ったら右に飛んでちょうど傾斜に落ちて中央のピンへ近づき、2mのスライスラインを沈めバウンスバックのバーディーでした。
鉄人は3打目が195yと残り距離があったのにパーオンを欲張り、手前のバンカーインから1度で出ず、2度目でエッジでそこからアプローチして2パットの6オン2パットのトリプルになってしまいます。
ホールアウト後に「刻んでいれば悪くてもボギーは取れただろうに」と反省していましたが、バンカーから1度で出せる自信がなければ、刻むのが正解です。
4番パー3はU6で引っ掛かり左バンカーインでした。鉄人は5Iでピンの手前にナイスオンでした。
私のバンカーショットは奥が下るグリーンなので、ピンの右を狙い、52度で薄めに砂を取って打ったらフックせずにピンの右4mにオンでした。
このパーパットを軽いスライスと読んで見事にカップインするラッキーなパーになり、2パットパーの鉄人と同スコアになりました。
5番パー4はドライバーショットはフェアウェーでしたが、ディボット跡の凹みに球があり、7Iでの池越えは自信がなく、右へ逃げてしまいます。
アプローチは手前の傾斜で左へ転がり、7mのパーパットはスライスと読みカップ左を抜けてボギーになりました。
鉄人は、ドライバーショットが当たらず、正面のバンカーに入り、刻んで乗せた3mが入るナイスパーになりました。
「あんなミスショットだったのにパーが取れた」とホールアウト後に喜んでいましたが、すべてのホールをボギーオンしてパーパットを打つ「ボギーなゴルフ」をすれば、簡単にスコアは纏まるのですが、どうしてもパーオンに拘る傾向があり、まだまだそこは若々しいのです。(考え方が「未熟」という意味もありますが、、、)
6番パー4はお互いフェアウェーから鉄人は左バンカーインで、私は7Iでピン奥7mにナイスオンでした。
バーディーパットはスネークラインでしたが、最初のフック目が強く、右に戻り切らずにカップ左に外すパーでした。
鉄人はバンカーからホームランし、アプローチはショート目で2パットのダボになってしまいましたが、同じようなセカンドの場所からのダボは勿体ないものでした。
7番パー3は前回のピン位置で、同じ7Iで同じように右手前にある大木の枝に当ててしまい、右ラフに跳ねてしまいます。
52度でピン奥3mにオンでしたが、軽いスライスラインを真っすぐに狙って右に外すボギーになりました。
鉄人は左エッジからウェッジでざっくりし、再度の寄せで1パットというもったいないボギーになりました。
8番パー4は右フェアウェーからU6でピンの右4mにナイスオンし、この軽い上りのフックラインを沈めるバーディーになりました。
鉄人は1打目を右に打ってOBとし、打ち直しはフェアウェーで次をグリーンオンしましたが、段上からのパットを強く打ってしまい、私のバーディーパットの近くからのパットも決めきれず、トリプルになってしまいます。
9番パー5はフェアウェーからU4で残り110yのフェアウェーで、9IかPWかで悩みPWで打ったら手前にオンでした。
10mの長いパットは最初はスライスと読んでいたのに、打つ際にフックに見えてしまい、結果はカップ右に切れるパーでした。
鉄人は、花道から寄せた2m弱を入れるナイスパーになりました。
前半は、2バーディー・3ボギーの1オーバーのスコア37で15パットでした。鉄人は、5つのパーゲットにも関わらず、他の4ホールを1ボギー・1ダボ・2トリの9オーバーになりスコア45の14パットでした。
私と鉄人とは、私がパーを逃したホール数が3ホールで鉄人は4ホールと拮抗していて、パット数も同じ15パットだったのですが、如何せんグリーン周りで大きくスコアを崩していたのです。
鉄人はスコアを崩したホールはショットが悪かったからと言っていましたが、実際はバンカーショットで大きくスコアロスしていて、そうであるならバンカーに入れないようなコース戦略(マネジメント)が必要だったのです。
(鉄人のティーショット風景をビデオに撮影しましたが、動画はYouTubeと連携する必要があり、静止画だけアップしました)
実際にショットでのスコアロスは、8番のOBの2打だけで、グリーン周りでは3番のバンカーからボギーオンを目指して脱出に2打かかるトリプル、6番もボギーオン目指してバンカーからホームランしての結果的にダボに、7番ではアプローチをザックリ、8番で3パットとざっと計算しても「ボギーなゴルフ」が出来ていたなら、前半だけでも5打は違っていたはずです。
ということは、堅実にボギーオンを目指していれば、達人も4オーバーではラウンドできたはずで、本人が言うようにショットでスコアをロスしたのではなく、ショートゲームでのスコアロスが大きかったのです。
後半はそのまま10番へ移動しましたが、フェアウェーからの8Iのショットをダフってしまい、ボギーになってしまいます。
ずっと前組に韓国の男女2人連れがいたのですが、男性が女性にレッスンしながらの進行でしたが、その前もずっと詰まっていたので仕方ないと思い、前組の進行に合わせてプレーしていました。
女性は当たれば飛距離が出るようでしたが、なかなか当たらず10番のティーでも3回もティーショットしていたのです。
10番グリーンで前組がホールアウトしたためセカンドを打とうとしたところ、女性がピン近くのエッジから離れず、何を思ったのかクラブを持って素振りを始めたのです。
1度くらいならまだしも、何度も素振りを始め、さすがに何を考えているのだろうとイラっとしてしまいます。
先にカートに戻った男性から言われたのか、やっとカートに戻りましたが、おかげでリズムが狂ってしまい、鉄人もフェアウェーからダフってボギーになってしまいました。
11番パー4はドライバーショットは左ドックの右に飛び、200yの池越えなので8Iで手前に刻み、52度でピンの左2mにオンし、それを入れてナイスパーでした。
鉄人もフェアウェーから同様に刻みましたが、3打目をシャンクして結局4オン2パットのダボになってしまいます。
12番パー3はU6で左ラフに外しましたが、アプローチが1mに付き、ナイスパーになりましたが、鉄人は寄せ1が効かずにボギーでした。
13番パー5は鉄人のドライバーショットに20yも置いて行かれます。3打目を9Iでピンの手前5mにオンし、これを入れてバーディーでした。
鉄人は、ピン奥にこぼし、パターで寄せてナイスパーでした。
14番パー4はフェウアェーから8Iでピンの右4mでしたが、段下に落ちそうでギリギリ止まるというツキがありました。
しかしこのバーディーパットはわずかに左を抜けるパーに終わりました。
鉄人は1打目を左に打ってOBになり打ち直しは右バンカーインで、そこからグリーン手前に運び、アプローチはグリーンオーバーして再度のアプローチで1mに寄せてトリプルを打ってしまいます。
15番パー4はドライバーショットが捕まってしまい、左バンカーインでした。U6でピン筋に飛びましたが、わずかに足らず、手前の段下のラフに戻ってしまいます。
アプローチは2mに着きましたが、下りを打てずに右に外すボギーでした。
達人はフェアウェーから私と同じような手前ラフにショートし、アプローチは右目の4mで下りの難しいフックラインを見事に決めるナイスパーでした。
16番パー5は、右フェアウェーからU4で左に引っ張ってしまい、距離は短くなったものの左足下がりの残り70yのラフでした。
52度で段上のピンの同じレベルでしたが左8mにオンし、ここはカップのわずか左に止まる惜しいパーでした。
鉄人は1打目を左に打って3オンは諦め、4オンして私のライン上からの5mのパーパットを上手く打てましたが、左を抜けてのボギーでした。
17番パー3で気持ちが揺らぐ出来事が起こります。先に鉄人がティーアップし、どうしようか迷いましたが「先に打ちますか?」と尋ねてしまいます。
鉄人は「アッ!」と気づき、ティーアップの球を拾い上げましたが、黙ってそのまま打たせても良かったと余計なことを思ってしまい、8Iのティーショットを思い切りダフってしまい、手前のバンカー入り口に入ってしまいます。
グリーンまで20mほどのバンカーショットはわずかにグリーンの届かず、アプローチは予想より右に切れ、決めたい1m強のボギーパットを右に外すダボになってしまいました。
1打目や2打目は仕方ないものの、ボギーパットを外したものが悔やまれ、ボギーだったら問題ないものと思われても、こうしたショートパットを外すミスはかなり精神的に響いてしまいます。
鉄人はナイスショットしたかに見えた球がグリーン手前のコブに当たってバンカーに転がり戻り、バンカーから2度目で出てエッジからのアプローチも寄らず入らずのトリプルを打ってしまいます。
最終18番パー4は、ドライバーショットはフェアウェー中央でしたが、鉄人にここも30yほど置いて行かれます。
打ち上げの180yをU4で狙いましたが、当たらずに手前のラフで止まり、そこからピン奥2mにナイスオンとして下りの軽いスライスラインが右に逃げそうでしたがカップ右から転がり入り、ラッキーなパーになりました。
鉄人は絶好な場所からやはり手前にショートし、アプローチは同じように2m弱でしたが、パーパットは決めきれずのボギーになりました。
後半は、1バーディー・2ボギー・1ダボの3オーバー39で15パットでした。通算は4オーバーのスコア76で29パットでした。
鉄人の後半は、4ボギー・1ダボ・2トリの12オーバー48で15パットだったようです。
鉄人の通算は、スコア93で30パットでした。
鉄人は後半もOBで2打、バンカーで2打を明確にロスしていて、この辺りを改善しないとスコアは纏めることはできません。
致命的なことはバンカーショットが1回で脱出できないことで、だったらセカンドをバンカーに入れないようなマネジメントが重要なのですが、この辺りがパーオンに拘ってしまう性格が災いしているようです。
ショットでスコアロスはOB2回の4打と、16番で左に打って刻んだ1打の計5打だけであり、本人が言うほどショットでのスコアロスは少なかったのです。
鉄人がエージシューターになるためには、バンカーを含むショートゲームのレベルアップが不可欠であり、ショット練習よりショートゲーム練習に時間を費やすべきなのですが、いくら言ってもまだ本人が分からないようで、そこが79歳という年齢でも若さの秘訣なのかもしれません。
明日も阿蘇グランビリオゴルフ場の西コースで1人予約が成立していますが、知らない3人との4バッグであり、上手くリズムを合わせられるかが問題で、今日のようなラッキーは期待できないかもしれません。
(今までなかった小指の第1関節付近にマメができていました。グリップがおかしいのかもしれません)