三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルファーの勘違いは

 今日の熊本は朝から雨模様で、明日も午後から強い雨になるという予報が出ています。正午を過ぎて、明日の1人予約が成立しましたが、4人が全員キャンセルせずに成立したので、明日は菊池まで早朝に行くことになりました。


 もっとも、私は雨の中のラウンドはしない軟弱ゴルファーなので、途中で酷い雨になったらそこで以降のホールはキャンセルしようかなと思っていますが、果たして明日の雨はどうなるのでしょう?


 さて、このブログで何度も書いている、一般的なゴルファーの勘違いについて、改めて書いてみます。


① 飛距離が伸びるとスコアアップに繋がるという勘違い
 ほとんどのゴルファーが勘違いしている理由は、クラブメーカーやそのメーカーと繋がったゴルフマスコミが、そうしたキャッチコピー(厳密にいうと飛距離アップ=スコアアップをはっきりとは謳っていませんが、そう思わせる表現です)で一般ゴルファーを惑わすからです。
 よく考えてみれば、毎年のように「+10y」などというドライバーが発売されますが、それが本当なら10年前と比べて100yは誰でも飛距離を伸ばせていて、全員が300yショットを可能にしているはずなのに、そうではない現実からCMは嘘だと分かります。


 飛距離が出ると言われるドライバーに変えても、スコアアップに繋がらない一般ゴルファーはたくさんいるはずで、中にはスコアアップに繋がった人もいるかもしれませんが、それは新しいクラブを手にしたニューギア効果で、単に練習量が増加しただけなのでしょう。


② クラブフィッテングの重要性という勘違い
 確かにスイングにあったシャフトを選ぶことは重要ですが、それには同じリズムで同じようなスイングという前提条件があります。
 スイングリズムがそのたびに異なる一般ゴルファーには、フィッティングは単なる気休みにしかならないのです。
 いくら機械で計測して最適なシャフトやドライバーのロフト角を選んでも、計測した時と同じように打てないのが、一般ゴルファーなのです。

(スコアが「良く」なるとは書いてないところがミソですね)


③ スイングプレーンが重要だという勘違い
 巷にはいろんな器具やアプリでスイングプレーンを計測するグッズが多く売られていますが、このスイングプレーンにこだわってしまうと、単にスイングおたくの道に入ってしまいます。
 ゴルフはクラブヘッドで球を打つということが目的であって、その前段階でのクラブシャフトが作る軌道は大きな意味にはならないものです。
 スイングプレーンに拘る人ほど、クラブヘッドで球を打つというゴルフ本来の目的を忘れ去る傾向にあると思うのは私だけでしょうか?


④ ヘッドスピードが速くないと飛距離が出ないという勘違い
 ヘッドスピードと飛距離に相関性があるのは、ある意味正しいことですが、だからといって無暗にクラブを振り回せばよいというものではありません。
 いくらスイングスピードを上げてもクラブフェースと球が正対しなければ、球が曲がる要素であるスピン量が増加し、結果的に飛距離のロスに繋がります。
 


 これらを見てみると、①の勘違いをベースにしているから④の勘違いを引き起こし、その結果で球が曲がることをどうにかしようと思って、②や③に助けを求めるのでしょう。
 つまり、①の勘違いが全てであり、ゴルフマスコミの罪深さがよく分かります。


 あるブログに紹介されていた名言「マネジメントができていない人は、技術に逃げる。技術を習得しない人は、道具に逃げる」というのは、某トップアマの言葉だそうです。


 つまり、ゴルファーにとって一番大事なことはマネジメントだということで、飛距離を求めたり、クラブに拘るのは、ゴルファーとして必要な「考える」という努力を怠っているということになります。


 それもこれも、新しいクラブを購入させようと、大事なマネジメントには触れず、間違った先入観を一般ゴルファーに植え付け、それにより騙された一般ゴルファーが道を誤るという図式が今の現状なのです。
 またゴルフマスコミは「ドロー礼賛」の傾向にあり、一般ゴルファーの「スライス」という球の軌道をまるでスコアを伸ばせない元凶のように取り扱っていますが、それでますます一般ゴルファーを混乱させるのです。


 持ち球は、意識せずにクラブを振って出る球にすべきで、スライサーが無理やりドローを打とうとすると、右にも左にも飛んでしまう手に負えない状況に陥ってしまいます。
 ゴルフの本質は、ティーイングエリアから球を打ち出して、目的のホールにカップインするまでの打数を競うのですが、その途中では直線的に打とうが左右に曲げて打とうが、何も決められてはいないはずです。
 練習量の少ない一般ゴルファーほど、自然にスイングして出る球筋でプレーしたほうがよく、無理やり球筋を変えることは愚の骨頂と言わざるを得ません。


 スライス球でもそこにマネジメントが加われば、立派にコース攻略は可能で、パープレーの土台は作れるのです。


 ただ、そこに土台は作れても、パープレーを可能にするのは別の大事な要素が必要になります。


 それは、ゴルフのスコアの成り立ちを良く理解してみれば、何の技術が必要で、何を練習をすべきかがはっきりします。


 パー72のゴルフ場のスコア内訳は、半分の36打がグリーン上のパット数であり、残り半分の36打がショット数なのは、ゴルファーだったら周知の事実です。


 つまりスコアメークに重要なパット練習をしないから、一般ゴルファーはスコアメークが出来ないわけで、一般ゴルファーに圧倒的に足りないものがパタークラブの練習なのです。
 もちろん、自宅にパターマットを購入して練習している方もいますが、実際のグリーンは微妙なアンジュレーション、芝目、傾斜、グリーン速度の違いなどがあり、これらはパターマットでは経験できない要素です。


 その貴重な練習機会がラウンドする前の時間であり、スタート時間ギリギリに到着すると、その大事な機会を失ってしまうのです。


 これも他のブログで見つけたのですが、小さなショット練習=基礎練習であり、ドライバーショット練習=応用練習だそうです。
 基礎練習を疎かにして、応用ができるはずもなく、この当たり前のことが分かっておらずに打ちっぱなし練習場で大きなクラブを振り回す一般ゴルファーは、やはり勘違いしているのだと思っています。


 基礎から一歩ずつ練習していけば、ジュニアゴルファーがたった1年ほどで一般ゴルファーを凌駕するレベルになることからも、正しい上達の方法だと分かります。
 一般ゴルファーの勘違いは、基礎練習を疎かにしているということに尽きるのです。