三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

メダリストになる

   今日は昨年に引き続きシニア選手権予選に出場するため、早朝から滝川市民ゴルフ場まで行ってきました。

(昨夜の夕日で今日は天気は大丈夫そうだと思いました。)

(早朝というか熊本では深夜の3時44分ですが、すでに夜が白み始めています。)


 滝川市民ゴルフ場のシニア選手権はグロス競技になりますが、ストロークプレーによる予選がまず行われ、上位16名が予選の順位によってトーナメント表に割り振られ、以降はマッチプレーにより勝ち上がった1人が優勝者として決まります。
 優勝者には全道大会への出場権も与えられるため、今年も遠くは函館などからも参戦者がいるようです。


 滝川市民ゴルフ場は、市営(運営は第3セクター)のパブリックのゴルフ場であり、シニア選手権への参加資格は市外の者でも可ということで、市外どころか全くの道外である熊本の私でもエントリーができたのです。


 昨年もエントリーして、予選を通過し決勝トーナメントでベスト4まで進んでいましたが、大雨による石狩川の氾濫で河川敷のコースが水没し、準決勝の日程が大幅に遅れてしまい、その日はすでに北海道を離れた後だったので、泣く泣く棄権を申し出たのでした。
 昨年の優勝者は、私が準決勝で当たる予定の方だったようで、不戦勝で勝ち上がり決勝で相手を下しての優勝だったようです。


 この棄権による不戦敗のためか、なにか忘れ物をしたような感覚がずっと私の心の中にあり、今年も北海道にわざわざやってきたのは、その亡失感を埋めるためでした。
 そのため、勝ち負けは別にして参加することだけが、ある意味、目的だったのです。


 今日のトップのスタート時間は7時ということで、6時半までに受付を済ませ、抽選により組み合わせが決定する仕組みです。 
 そのため、3時に起きて、クラインガルテンを4時前に出発して70Km離れた滝川市のゴルフ場に向かいました。
 朝の道路は空いていて、ほぼ高速道路のようで、途中のコンビニで朝食用のパンを買いましたが、ほぼ1時間ちょっとで着いてしまいます。
 すでに打ちっぱなし練習場で練習している人や、早朝ゴルフを楽しんでいる人など、まだ5時過ぎだというのに駐車場は半分ほど埋まっていました。

(クラブハウスとは別に早朝ゴルフ専用の受付があります。普段はここでスタートの確認を受けることになります。右手は打ちっぱなし練習場で、専務によるとこちらもかなりの売り上げがあるそうです。)

(早朝だというのに、もう何人ものゴルファーがパターやアプローチの練習をしていました。専務によると、この練習場は無料で開放しているとのことで、羨ましいと感じました。)

(こちらは打ちっぱなし練習場。すでにたくさんいますが、まだ6時前です。)


 バッグを担いでバンカー練習場でいつものルーティンのバンカー練習をし、その後深いラフからのアプローチ練習をしましたが、なかなか上手くいかず、今日はできるだけ周囲のラフを避け、乗せられないときは手前の花道を狙うようにという作戦にしました。


 組み合わせ抽選の結果、第5組に入り、しばらくスタートまで時間があるので、練習グリーンで先日練習ラウンドをご一緒して頂いたこのゴルフ場の責任者の専務と、今日のカットラインなどを予想しあっていました。
 昨年のチャンピオンは体調不良で欠席のようですが、一昨年のチャンピオンや昨年のメダリスト、他に有望な上級者など昨年よりレベルが上がっていそうです。


 そうこうしているとスタートの時間になってコールがあり、それぞれのマーカーの指定や競技上の注意などがありました。


 (競技中はスマホは仕舞っておくので、撮影はしていません。)


 1番パー4は、組み合わせ抽選で、私が1番だったので自動的にオナーになり、ティーショットしましたが、右にすっぽ抜けたようなショットになります。
 PWで手前にショートしましたが、ここはアプローチをピンの左1m弱に寄せて、どうにかパーゲットでした。


 2番パー4はフェアウェーセンターにナイスショットになりましたが、自分の持ち球のフェード(スライス)ではなくドロー気味の球になり、なんとなく不安な気持ちが出てしまいます。
 ここはピン奥にオンし、2.5mのバーディーパットは軽いスライスと読んで左を抜けるパーでした。


 3番パー3は8Iで花道にショートし、52度でピンの左50センチにつけるナイスアプローチでパーゲットでした。


 4番パー5で、先ほどのドライバーの逆球が気になりましたが、普通に打ったら見事に引っかけてしまいます。左にはOBがあるため、暫定球を打とうとしたら同伴者から「大丈夫ですよ!」と声がかかり、セカンド地点に行ってみると土手で右に跳ね、木と木の間のラフに球がありました。
 U4で木の間を抜くショットが成功し、3打目はフェアウェーから7Iで狙いましたが、わずかに右のラフでした。
 このアプローチは上手く打てませんでしたが、それが幸いし、ピンの手前1mの上りが残り、これを慎重に沈めてパーゲットでした。


 5番パー4は、ドライバーショットは今度は当たり左目のフェアウェーでしたが、古いディボット跡に球がありました。
 残り90yだったのに50度で強くヒットしてしまい、グリーン奥目にいったんはオンしましたが、止まらずに奥にこぼれてしまいます。
 アプローチは急な下りだったので止まらずに、ピンを5mオーバーし、返しのパーパットは打ち切れずに1mショートするダボのピンチでしたが、どうにか沈め、ボギーでした。


 滝川市民ゴルフ場は、フェアウェーのディボットが多く、フェアウェーヒットでも運不運が出てしまいます。そのうえグリーンの速度は遅めですが、グリーン面が締まっているのかショットが止まりづらく、同伴者も奥にこぼすケースをよく見かけました。


 6番パー5はドライバーショットはフェアウェー、セカンドのU4もフェアウェーで、3打目を52度でピン奥5mにオンし、このバーディーパットが最後の一転がりでカップインし、うれしいバーディーになりました。


 7番パー4は左曲がりのコースの右目にドライバーショットが飛び、8Iのセカンドは当たらずに手前のラフでした。
 アプローチはラフに食われないようにと強めに入り、奥からの6mのパーパットを軽いスライスと読んで見事にカップインし、パーゲットでした。


 8番パー4は短いホールですが左右に池があるためUTでティーショットしフェアウェーでした。セカンドはピンの左7mにオンし、このバーディーパットは最後にスライスするかなと読みましたが、左を抜けるパーでした。


 9番パー3は右からの風の中、7Iでピン手前1m強にナイスオンでしたが、真っすぐと思ったパットはなぜかカップの左を抜けてしまい、パーに終わりました。
 同伴者のもっと短い同じラインのパーパットも左に外れたので、そういう分かりづらい傾斜があったのかもしれませんが、このバーディー逃しは痛いものでした。


 前半は1バーディー・1ボギーのイーブンパー36スコアで、13パットでした。ピンチをアプローチで凌いだ感が大きいのですが、無理せずショートするなら手前の花道部分という考え方が功を奏したようです。


 ここのコースは、9番が奥目にあるので、そのままイン10番に続きます。


 10番パー5はドライバーショットが右ドックの右ラフに入り、ここは無理せず7Iで刻んでPWでピン奥なので突っ込んだら止まらずに奥にこぼれてしまいます。
 大きくスライスする6mほどの下りのアプローチを上手く寄せ、パーゲットでしたが、ここのグリーンはとても小さく、ピン奥の表示に突っ込んだのが失敗でした。


 11番パー4は、またドライバーショットが引っ掛かり左ラフでした。PWで手前ラフにショートし、このアプローチはラフに負けないように強めに打ってピン奥2mでしたが、返しを入れてパーゲットでした。


 12番パー3は、ショットナビと距離表示が10yほど違っていて、ショットナビはセンターまで180yと出ていますが、距離表示は170yほどでフォロー気味でした。
 U6では大きいと思い、6Iで打ったらピンの右やや奥にナイスオンでしたが、この軽い下りのフックラインは打ち切れず、パーに終わりました。
 この辺りは、打っても大丈夫そうな傾斜でしたが、万一を考え、合わせるパットを打っていて、カップ手前で切れ、パーパットはお先に打てるという戦法です。


 13番パー3は今度は180yほどあったのでU6で打ちましたが、ややトップ目になり、それが幸いしてピンの右7mにオンでした。
 ここも先ほどと同じようなラインで、打てば届きますが、3パットの危険性もあるため距離合わせしてパーゲットでした。
 12番と13番のパー3は私にとって鬼門とでもいえそうなホールだったので、ミスショットのラッキーをパーにできるなら御の字だと考えました。


 この辺りから、グリーン上では積極的なパットを打たなくなっていて、安全運転に徹したゴルフをしたのは、ストロークプレーという形式だからです。


 14番パー4は、ドライバーショットが大きく右にスライスし、5Wで林の中から狙いましたが当たらずにショートし、52度でピンの右5mにオンしてパーパットは左に外すボギーでした。
 ここもティーショットが曲がった時点でパーは無理に取りにいかない戦法にし、3オン2パットのボギーで良しという戦略でした。


 15番パー4はドライバーショットはフェアウェーで、7Iでピンの手前6mにナイスオンでしたが、このバーディーパットもカップ手前で止まってしまい、パーで終わりました。


 16番パー4ではドライバーショットがまたスライスして右のラフでした。木がスタイミーになっていて、短いクラブで刻めばよいものの、6Iでスライスをかけようとしましたが、真っすぐ飛んで左バンカーインでした。 
 20yと距離のあるバンカーショットは上手く打てましたが、わずかに届かず、グリーン淵の深いラフに入ってしまいます。
 5mのアプローチは芝に食われ、3mのボギーパットも右に外すダボになってしまいます。
 ここはセカンドで無理をしたツケで、いったんはフェアウェーに出してボギーオンを狙えばよいものを、希望的観測の元にクラブ選択をしてしまい、結果的にコースの罠にハマってしまいました。
 ここのダボは痛く、残り2ホールでもうスコアは落とせないと思いました。


 17番はパー5なので、16番で叩いた後のロングホールはかなり気分的にも助かります。ドライバーショットはフェアウェー、セカンドのU4は右のラフに入り、3打目のアプローチショットは止まらずに奥のカラーでした。
 ここはそんなに傾斜はなさそうなので狙っても良かったのですが、6mをパターで50cmにショートしてパーゲットでした。


 最終18番パー4は、ドライバーだと突き抜けたラフに入るため、UTでティーショットし、セカンドは50度で手前で跳ねてラッキーなオンでした。
 右のカップに7mのバーディーパットはやや上りと見て、最終ホールだし最後は積極的にと狙いましたが、カップ左を抜けて1mほどオーバーしてしまいます。
 このややフックがかかる微妙なパーパットは、切れる前にカップ左淵から回り落ちるようにカップインし、ラッキーなパーでした。
 最終ホールだけ、バーディーを獲ろうと狙いましたが、入らないとすぐに3パットのピンチを迎えてしまうようです。


 後半は苦労しましたが、1ボギー・1ダボの3オーバースコア39で凌ぎ、15パットでした。
 通算は、3オーバーのスコア75で28パットですが、短いバーディーパットを外した以外は概ねパターがよく、ボギーかなと思ったホールをいくつかパーで凌ぐことができたのが、スコアが纏まった理由です。


 終わってアテストをして、2階の食堂でカツカレーを注文して食べていると、結果が出てみんなが奥のテーブルに集まります。
 専務からまず挨拶があり、引き続きの結果発表でしたが、私の75スコアが1位になっていて、メダリストの称号を得ることができました。
 2位・3位が同スコアでマッチング方式で順位は決めてあるそうですが、スコア77だったので、本当にひやひやものでした。

(メダリストの賞品は「金麦24本」でした。半分は、クラインガルテンの事務室に持って行きました。)


 3位の方が前半はパープレーでしたが、最終ホールでダボを叩いていたようで、結果的に77の3位になっていたようです。
 専務が、今年はレベルが上がっていると言っていましたが、昨年のメダリストのスコアが79であり、80切りは1人だけという結果から、今年は4人が80切りだったようです。


 来週は、スコア順に割り振られたトーナメント表によって、マッチプレーの1回戦が7時スタートで行われます。
 私の相手は最下位(16位)で通過された方で、専務によると「大丈夫!」というものですが、「メダリストは優勝できない」というマッチプレーのジンクスがあり、安心はできないのです。
 一戦一戦、丁寧なゴルフをしたいと思っています。


 明日は石狩平原の薄暮が1人予約で成立していて、いよいよ昨年ご一緒したTKOさんとのラウンドになりそうです。
 水曜日からは、千葉の上級者である「竹二郎ちゃん」さんやとTKOさんたちを交えラウンド予定ですが調子を落とさぬよう、今週は丁寧なゴルフを心掛けたいと思います。