三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

3月の初ラウンドでプロに構え方を教わる

今日は3月1日ですが、4年前まではこの日は特別な日でした。


熊本県下のほとんどの県立学校で卒業式が行われる日であり、卒業生の晴れの日に失敗がないように神経をとがらせていた記憶があります。


2年間だけ学校現場から離れ、社会教育施設に勤務していましたが、その頃は近場の県立学校の卒業式に来賓として出席していて、迎える側の大変さを知っているだけに、心からお疲れ様ですと担当の方々に挨拶をしていました。

(母校の弁当が手に入りました。来賓にはなぜか弁当が配られるのが慣例です。)


退職して全く学校とは縁がなくなると、3月1日になってもそういえば卒業式の日だったと思う程度で、全く特別な日にはなっておらず、気楽な状況なのです。


今日はもともと1人予約の1人目無料プランが取れていなかったため、ラウンドの予定はなかったのですが、阿蘇グランビリオゴルフ場西コースの1人予約の2人目として朝から阿蘇まで行ってきました。

(峠を下りてきて阿蘇の街中に入ったら、霧が出ていましたが、スタートの9時頃にはすっかり霧はなくなり、晴れてきました。)

(朝の阿蘇の気温は2度と低めでしたが、ラウンド中は気温も上がり、後半は上着を脱いでのプレーになりました。)


なぜわざわざ1人目無料プランの2人目に入れたかというと、1人目に知り合いのプロが入っていたのです。
このプロはPGAのA級ティーチングプロの資格で主にジュニア女子を指導していて、5月にあるLPGAツアーのバンテリンレディースへの出場を目指す高校生の特集を地方局のKKTが放映した際に、指導者としてインタビューなどを受けていた人です。


これまで十数回はご一緒させてもらい、その都度、無料でレッスンを受けているというか勝手に質問して答えてもらっているという関係で、今日も教えてもらおうという魂胆のもと予約を入れました。

(いつものピン位置を示す掲示板の写メは撮り忘れました。それだけパットの打ち方の違いにびっくりしていたのです。霧がなくなり空にも晴れ間が出ているように、心の霧が晴れたような感じでした。)


最近の不調が、ショートパットから端を発していると思い、昨年も「押すパット」を伝授してもらいましたが、今日はもう一度パターの打ち方を教えてもらおうと思って、2人目に入ったのでした。


プロがくまもと中央CCなどで行っているラウンドレッスンでは、それなりの費用がかかりますが、今日はプロ自身が練習のためのラウンドとして1人目無料プランに入っているもので、いわばお金を取って教えるプロに勝手に同伴しながら質問するというお邪魔虫的な存在なのです。


そんな迷惑な同伴者なのですが、そこは顔見知りの強みで、プロも聞いたことには親切に答えてくれ、参考になるヒントを与えてくれます。


グランビリオの駐車場で同じような時間に到着し、プロが車から降りてきて「今日はありがとうございます。」と私が2人目に入ってラウンドが成立したことのお礼を言われました。
私は「迷路にハマっている状態なので、なにかヒントをください。」と告げたところ、「何を?」と聞かれたので「ショートパットで悩んでいます。」と答えました。

(練習グリーンの近くにある、石で作られた地球儀のオブジェ。重い石が水の力でくるくる回っています。)

(スタートを待つカートの群れ。グランビリオには2コースあるため、カート数の割には混雑はしていませんでした。)


チェックインして柔軟などをした後に練習グリーンに向かい、パット練習を始めます。しばらくするとプロがやってきて、「どんな症状?」と聞かれたので「とにかく短いパットが入りません。というか全く自信がなく、入る気がしません。」と答えました。


すると、プロはまず「腕を組んでみて。」と言われ、私が無意識に左手を上に組んだのを
見てから「パターを構えてみて!」と言いました。


私がパターを構えた後に「まず右の脇を締めて!」と言われたので、いつものように右脇を締めていると、背中側から押されてフラつきます。
「今度は左脇を締めて構えて!」と言われ、そうしていると背中を同じように押され、今度はフラつくことがありません。


「いつもはどっちの脇に意識がある?」と聞かれ、「右脇を締めて構えています。」と答えると「あなたは左脇を締めて構えるべき。」とアドバイスされます。
「左脇を締めると左に引っかけるように思うだろうけど、それがあなたに合った構え方なので、そうしてパット練習をするように。」と言われました。


確かに、それまで右脇を締めて構えていたものを左脇だけを締めるように変えてみたら、なんとなく良さげです。
具体的にどうこうではなく、これまでなんとなく気持ち悪かったパターでの感覚が、気持ちよくなったのです。


「パターもそうだけど、ショットの際も同じ意識で打つと、スライスではなく捕まりの良いドローが打てるようになるよ!」と言われ、これまで自分が思っていたこととは真逆の驚きのアドバイスでした。


「身体の動きが左脇を締める方が自然に動くのに、今まで反対のことをしていたからイップスと思っていたのかも。」と言われてしまいます。


確かに、ほんのちょっとしたことなのですが、これまでの何かしっくりこないパットだったのが、気持ちよく打てるような感じになったことが驚きでした。


「今日のラウンドはスコアを考えずに、それだけを意識してみれば?急に言われてすぐ結果が出るほどゴルフは甘くはなく、奥はまだまだ深いから。」と笑って言われました。


練習グリーンで打ってみると、確かにこれまでよりしっくりくるような感じなのです。
1番パー4でさっそく右手前からの3mのバーディーパットが決まり、プロから「ほ~ら入った!」と言われ、「反対にショットは捕まってしまうため、左へのミスが出るかも」との注意も付け加えられます。


「人にはいろんなタイプがあり、ある人に合うから他の人にも合うということはない。自分は右脇締めだけど、それで良い結果が出るからと他の人に右締めを教えると、例えばあなただったら合わないことになり、気持ち悪い打ち方になるはず。だから、その人を見てどれがベストなのかを見つけてあげるのが自分の仕事です。」と言われました。


今日はミスも多くありましたが、入らなくても狙ったラインにしっくりくるパットが打て「今のはライン読みのミス」などとプロから言われ、これからはグリーンの読みの勉強をすればもっとパターは決まるかもと希望が持てました。

(16番パー5はピン手前にナイスオンし、この4m弱を入れてバーディーゲットでした。)


まだまだショットもパットも未熟ですが、とりあえず最低限のスコアロスで今日は凌げました。
なにより、ショートパットの際に気持ち悪さが消えたことが大きいのです。
これまでカップインしたとしても、なんとなくしっくりこない感がありましたが、今日はミスっても気持ちよいパットが打てていたのです。
この差は大きく、気持ち悪さを持ったままだと、いつ外すかという不安感しか湧きませんが、気持ちよく打っていると次は入るかもという期待感が出てきます。


つまりグリーン上のパットを楽しむことができ、これまで苦しいだけのグリーン上のプレーに楽しいと思えるようになったことが大きな違いなのです。
今日はプロのラウンドにお邪魔して正解だったと思える一日になりました。


(おまけ)

(11番のコース図。ここのティーショットは池が効いてプレッシャーがかかる難ホールですが、実際はティーショットよりセカンドのほうが難しくなります。花道が池で狭められ、グリーンは奥が低い2段グリーンで左側はすぐ池に接しているため、パーオンさせるのも大変で、HDCP2ですが個人的には西コースで一番難しいホールだと思っています。)


ここのプロのティーショットを勝手に動画に撮ってみました。

(11番パー4のプロのティーショットです。プロは左へ池越えのショートカットに成功し、セカンドはアイアンで見事にグリーンオンでした。
私はフェアウェーからU6でトップ目に当たり、奥のバンカーインでした。池に向けてのバンカーショットは上手く打てましたが、2mのパーパットを左に外してしまいます。)