三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

14番でリベンジする

今日は1人予約に「鉄人」とあだ名した78歳の老ゴルファーが入って来られたので、昨日に引き続き阿蘇グランビリオゴルフ場西コースに行ってきました。

(峠から見た阿蘇谷の風景。正面の山が阿蘇五岳になる。)

(峠は阿蘇外輪山にあるため、阿蘇谷に降りる際は九折のカーブが多い道になる。)

(左右に練習グリーンがあるが、今日は右グリーンを使用のため左グリーンは閉鎖中。中央に止まっているカートは東コース用の誘導カート。)

(左の練習グリーンの西側(画面中央奥)に西コースの1番ティーイングエリアがある。)

(中央下側の霧状のものは、ホテルのかけ流しの温泉からの排水が湯気を上げているもの。)


天気は下り坂の予報ですが、気温は比較的高めだったので、そんなに寒さは感じません。
コースも昨日ほどウエットではなかったのですが、所々はまだ湿った部分があり、フェアウェーでのショットにはかなり気を遣うものになります。


昨日、フェアウェーからダフってバンカーインし、バンカーショットがOBになるというトリプルを打った14番パー4では、昨日と同じような場所からの同じ8Iでのセカンドがピンに絡み、2mを入れてバーディーとなって昨日のリベンジを果たしました。


前半は、なかなかパーが来ない苦しい展開でしたが、ダボを叩かずに我慢できたのが良く、後半はパーを重ねることができ、終わってみると通算78スコアとなっていて目標の80切りは達成できました。


ただパット数が36パットと多かったのがイマイチでしたが、今日は安全策のパットを打っていたという理由も大きく、それでも3パット2回というのはグランビリオの遅めのグリーンでの傾斜での転がりが読みにくいということからです。


3パットの2回とも上りを打ち切れずにショートした残りを外したもので、段を違えた場所に乗せてしまうと、下りはともかく、上りはかなりノーカン気味に打つ必要があるようですが、明日は大津なのでその後遺症が出ないかちょっと心配です。


今日は鉄人との2バッグでのラウンドでしたが、なぜ私が「鉄人」と名付けたのかを説明すると、鉄人は来週の14日で満79歳になる方なのです。
関東に実家がありますが、この数十年ほどは単身赴任していて、この年齢でまだ現役の技術者として国内はもとより海外も飛び回っているとのことです。


海水の淡水化に関わる特許を持っているようで、本人は「技術はいつでも教えてあげるのに、誰も本気でやろうとしない。」と言っていますが、先週も韓国の企業から依頼され大口の契約をしたとのことです。


78歳の現役技術者ということだけでは「鉄人」と名付けることはなかったのですが、鉄人が鉄人たる所以は、この年齢でも私と同じレギュラーティーを使用し、時々はオーバードライブされる飛距離をお持ちなのです。
私も同年代の中では飛ばない方ではないのですが、鉄人は練習場で500球も打てるとのことで、体幹がとてもお強いということが見て取れます。


「アプローチの達人」は70歳ですが、シニアティーしか使われません。しかし、鉄人はどこでもレギュラーティーを使ってドライバーをかっ飛ばされます。


最初に会った時に年齢を聞いて驚くほどの飛距離で、私が目標にしているエージシュートをそのうちに達成できるほどの体力はお持ちですが、よくあるケースの「プロのようなショットを打たなければ70台のスコアは出せない。」と勘違いされていて、ミスショットをするとそれが尾を引いて、スコアが崩れてしまうという癖を持っておられるようです。


今日も、途中まで私とほとんど変わらぬスコアでしたが、終わってみれば10打以上も差が付いていて、私から見ると「もったいない」というゴルフなのです。


18番を終わってから、私が「ドライバーショットもほぼ同じような場所で、同じようにボギーを打っていて、途中までは同じような内容のゴルフだったでしょ?私はダボを叩かないように、ボギーを全力で取る意識でラウンドしていました。今日の私のスコアであれば鉄人はエージシュートになるわけだから、絶対にエージシュートは出来るはずです。」と言いましたが、まだ実感として80切りのヒントは分かっておられないように感じます。


次の画像は、鉄人の9番パー5でのセカンドショット風景。




今日はセカンドでのダフリが多かったようですが、左足がヒールアップしてから若干開き気味になってショットを迎えるため、安定性が損なわれるように感じます。
これはウッドでのショットですが、アイアンのショット時はもう少しフットワークを抑えた方が安定するはずです。

一緒にラウンドしてみると、細かい部分を大事にされないように感じてしまいます。
グリップもツルツルのままだし、これは交換した方が良いとアドバイスしました。


1番パー4ではフェアウェーからセカンドをダフられますが、これは仕方ないにしても3打目を5mに乗せて、そこからパーパットを打ちすぎて返しも外すダボを打たれています。
ここはセカンドをミスったので、謙虚にボギーを取りに行くところでしたが、「入ればパー」という「欲」に負けてしまわれたように感じました。


2番ではやはりフェアウェーからダフリ、アプローチをあわや入るかという見事な寄せ1取られます。毎日30yのアプローチを練習している成果が出たようです。


3番では、バンカーから砂1のボギーで凌がれましたが、続く4番では200yを9Wで手前に1オンしたものの、ファーストパットを寄せきれずに3パットされてしまいます。


5番ではティーショットをバンカーに入れ、バンカーショットも出ただけですが、池越えの180yを9Wで見事にピン奥5mにオンし、このパーパットは入りませんでしたが、大きなスコアロスには繋がりませんでした。


6番でせっかくのナイスショットをフェアウェーからダフリ2連発の上に3パットのオマケつきのトリプルになりましたが、ミスの後の気持ちの切り替えがまだまだのようです。
「私はミスしたらパーは諦め、全力でボギーを取りに行くよう頑張ることにしています。」と言いましたが、鉄人はミスが尾を引いてしまい、ズルズルとスコアロスされるのは勿体ないものです。


7番は手前のカラーからラインを読み間違えて大きく右に打ち出してしまうボギーでしたが、ピンまで歩いて足裏で傾斜を確認したり、低い位置からラインを見てみたりと、もう少し丁寧なライン読みをする手間が欲しいところです。
結構、パターをいい加減に打たれるケースがあり、打った後に「あれ?」という声も出ていますが、この辺りは要改善といったところです。


8番はフェアウェーからセカンドを右に外しましたが、どうにかアプローチを乗せて2パットのボギーでした。
今のレベルでは、このボギーオン2パットを基本にすべきで、それができれば十分にエージシュートも達成できるのです。


9番はフェアウェーから左にセカンドを引っ掛け、3打目はグリーン奥に外してしまいますが、得意のアプローチで見事に寄せてパーゲットでした。安定して寄せ1が取れるアプローチの技術があるので、もう少し余裕を持った攻めでよいように感じます。


10番はドライバーショットを中途半端に打って左ラフでしたが、セカンドは上手く打たれて左バンカー手前でした。
そこから乗せて2パットのボギーで問題ないはずなのに、ここも欲張ったツケでダフって目の前のバンカーに入れ、出して2パットのダボでした。
普通にオンできる技術はあるのに、ここも「欲」に負けてしまったようです。


11番はフェアウェーから刻んで3打目でパーパットを打てる距離に寄せ、入らずのボギーでしたが、これこそが目指すゴルフだと思います。
無理しない攻めは、大きなトラブルになりにくく、パットが入ればパー、入らずともボギーというゴルフを18ホール展開すれば、安定して80台前半のスコアは出せるはずです。


12番は180yをバーディーチャンスに付けますが、4mをショートする消極さで、ここはカップに届かせるパットを打たないといけないところでした。
4mからのバーディーパットは下りではなかったため、ヒットしても1m程度のオーバーで済んででいるはずで、チャンスを生かせないのは勿体ないものです。


13番では上手いアプローチで寄せ1のパーが来ています。


14番ではセカンドをダフリ、アプローチは傾斜の上に打ってしまい、下りの2mを外すボギーでしたが、ここは手前に打つアプローチは出来る技術はあるはずなので、漫然とピンを狙ってしまった結果がオーバーになったように感じました。


15番もドライバーショットは私をオーバードライブしていたのに、セカンドをショートして砲台グリーンの左下に落とすボギーでしたが、打ち上げのセカンドで番手を上げるなどを考えないところにラウンドの経験値が足りないのかもしれません。


16番ではフェアウェーからセカンドが左に出ましたが、グリーンはOBの谷越でしたが100yほどで狙える場所でした。
それなのに大きくダフって谷のOBに入れてしまい、打ち直しもグリーンに乗せられず、アプローチしての2パットというトリプルになってしまいます。


ダフリが出ている日なので、球の位置を右足寄りに置くなどの対処方法を取っておくべきで、何度も同じミスを重ねることは、傍から見ると?という感じです。
ミスは出るもの、しかし次は何かしらの対処は出来るはずです。


17番では左奥のカラーに外し、そのまま打とうとされたので、「一度はピンまで歩いて傾斜を確認した方がいいですよ。」とアドバイスしたら、歩いて確認され、その結果、見事なパットで20mほどの下りを1mに寄せられました。
しかし、上りの1mを無造作に打って外されます。
「いくら見事に寄せても次のパットを決めきらなければ、ナイスショットがミスと同価値になってしまいます。」といいましたが、この辺りを大事にプレーする癖を付けなければ、今後も大事な場面でポカが出るはずです。
もちろん、大事にプレーしてもミスは出ますが、それは結果であって、それまでの経過ではやるべきことはしっかりやるのが結局はゴルフという競技なのです。


18番ではフェアウェーからセカンドを右に外しましたが、ここは問題ないところでした。しかしアプローチがピン奥に打ってしまい、パーパットをショートするボギーになります。
アプローチは結果はともかく、奥に打つか手前に打つかをしっかり考えて打つべきで、そのためにはカップ付近に行って、どちらがより次のパットを打ちやすいかを考えなければならないのです。


こうしてみると、まだまだエージシューターには道険しという感じですが、ドライバーショットが安定して飛ぶという部分では、将来性は大いにあるため、79歳になれば十分にエージシュートを狙えるはずです。


もう少し、気楽にショットに向かえばよいものの、プロのようなショットを打たなければというアマチュア特有の錯覚があり、それを取り払わないといつまでたっても90叩きのゴルファーに終わってしまいます。


エージシュート達成の暁には、達人も含めて韓国で宴会をしようという約束になっていて、これからもできるだけ鉄人のエージシュートへのお手伝いが出来たらと思っています。