三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

勘違いを増長する記事

 今日も熊本は快晴ですが、昨夜は気温が下がり3時に寒さで眼ざめ、慌てて仕舞っていたベッド用のホットカーペットを取り出してしまったほどで、その後はぐっすり安眠出来て起きたのが10時前という久しぶりの寝だめができました。


 さて、昨日の日記を書くために「シングルゴルファーの割合」をネットで調べましたが、その中にあったこの2年間は更新が止まっているあるサイトの記事を見ると、「シングルゴルファー」に関してのかなりの嘘が混じっていることが分かります。


 この記事の前半の100切りに関しての記述は概ね肯定できるものでしたが、後半の「シングルゴルファー(以下『シングル』)」に関しての記述は、一般的なアベレージゴルファーが持つシングルに対して持つ誤ったイメージであり、書いた人は『シングル』ではないのだろうと推測されます。


 今日はその間違った部分を引用(太字部分)して、どこが間違いなのかを書いてみますが、あくまで私の私見なのでもしかしたら、こんなシングルがどこかに1人くらいはいるかもしれません。


① 「まず、シングルになる条件の一つはパーを最低50%取らなければなりません。」


 『シングル』とはいってもピンキリであり、この記事では「シングルになる条件」とあるのでHDCP9だと仮定しますが、HDCP9だったら平均スコア84程度でなれます。
 84というスコアは12オーバーなので「なぜ?」と思われがちですが、「平均」という部分がミソで偶に70台だけど90オーバーのスコアもあるということですが、HDCP査定では悪いスコアは除外して計算することになり、良いスコアから順に採用するというからくりがあるのが理由です。


 そのうえ「ストロークコントロール」という調整を行い、HDCP9であれば1ラウンドの中でトリプル以上を叩いたホールではダボとして計算することになるため、実際のスコアより数字は良くなりがちです。


 84というスコアは、12オーバーなので他がボギーだったらパーは6回で良いことになり、「最低50%取らなければなりません」とはなりません。
 「最低」などと書くから知らない人は勘違いするもので、そこまで「シングル」入りの敷居は高くないのです。


②「シングルゴルファーの犯して良いミスの割合は約2割です。」


 これも間違っています。①で書いたように平均スコア84で良いので、ミスはある意味、数多くしまくりで、OBなどの重大なミスは少ないもののそれでも1つや2つは人間だからあり得ます。
 ミスの定義が曖昧ですが、もしパットが入らないもミスにカウントすると、2割のミスだとパット数は18打+3打=21打になり、アベレージゴルファーでもアンダーパーが出せるかもしれません。


 私はショット数を50打、パット数は32打を目標にしていて、それを達成すると82というスコアになり、その日の調子でスコアが上下するものです。
 21パットが達成できると仮定すると、スコアは「71」という1アンダーになってしまいます。


③「シングルゴルファーのリカバリー率は約5割から8割です。」


 これもおかしな話です。
 リカバリーとはグリーンを外した際に寄せ1を取ることであり、先にでミスの割合は2割と書いてあるので、パーオンを逃すのは多くても4ホールになる計算なので、外した4ホールの5割から8割を寄せ1出来るのであれば、スコアは73~74になってしまいます。
 いくら「シングル」といっても、こんなスコアをそう簡単に出せるものではありません。


 アベレージゴルファーの勘違いの一つに、「シングル」は簡単に好スコアを出せるというものがありますが、「シングル」が一生懸命にプレーして上手くいった時だけ思うようなスコアになるもので、普段は不甲斐ない(本人にしたら)と思うスコアになるのが常です。


④「シングルを目指すなら飛距離は最低250ヤードは必要です。」
⑤「シングルゴルファーの方向性はほぼ完璧です。」


 並べて書きましたが、説明するでもなく嘘っぱちだと分かります。この記事を書いた人は、本当にゴルフが分かっているのかと疑いたくなるレベルで、④⑤が実際に可能であるならプロになって優勝争いできるレベルではと思ってしまいます。


 200yの飛距離の「シングル」も数多くいて、飛距離の代わりに彼らはショートゲーム力を磨き、スコアメークをしています。
 アンダーパーのスコアが必要なプロとオーバーパーで充分なアマチュアの差がそこにあり、約10打の余裕を18Hに割り振ってスコアを作るように考えているため、いわゆる無理をしないことになり、結果的に最小限のスコアロスで凌げるのだと言えます。


⑥「実際にシングルゴルファーと一緒にラウンドしたら更に凄さを実感します。片手シングルの方にいたっては圧巻です。」


 これも嘘に近いと思います。逆に一緒にラウンドしてみて凄さは全く感ぜず、終わってみて「え~70台だったの」というのが一般的な「シングル」です。
 派手なゴルフをしていて90切り出来ないゴルファーの方が見た目の「凄さ」を感じるもので、一般的な「シングル」はコツコツと地味にスコアを纏めるだけです。


 こうして挙げてみると、一般アマチュアゴルファーが「シングル」に持つイメージが誤っている様子が分かりますが、「シングル」ゴルファーが「シングル」である理由は「魅せるゴルフ」などはしないからで、派手なことはせず地味なプレーに徹するからなのです。


 もし、1人予約の中に目立たないけどパーを重ねて行くようなメンバーがいれば、その人のプレーに注目し、ショートゲームが上手ければ間違いなく「シングル」だと言えます。
 逆にドライバーはよく飛ぶけど、ダボもトリも打つようなゴルファーは良くも悪くもアベレージゴルファーだと言えるものです。


 間違った記述が多い記事でしたが、その中でも共感できるものもあり、最後に紹介しておきます。


⑥「リスクを犯さないのもシングルになる秘訣です。どんなときも無理をしないマネジメントをします。無理をしないマネジメントをするためには「欲を捨てる」ことがとても大事になります。
 
 今回も文字だけの内容になり、こんな時は過去の動画を貼り付けるようにしますが、記事の内容とは直接の関係はありません。
 昨日の日記でも、阿蘇ハイランド1番パー4を2ラウンド分貼り付けていて、今日も同様に1番の過去の動画を貼り付けますが、それはこのホールが私にとって唯一結果が出ているホールだからです。

(昨年11月の1人予約利用時の1番の様子)

(今年3月の兄の連ランに付き合った1番の様子)