三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

久しぶりの百花園で兄弟ラウンド(後半)

 今日の熊本は前日までの天気予報通りに纏まった雨になっていて、外壁塗装工事はほぼ昨日のうちに終わっているようですが、昨夕に足場に登って気になる個所を数か所見つけています。
 一つは、1階と2階の間にあるデザイン上になる色違いの30㎝ほどの帯部分ですが、以前の塗装で空気が入っていた部分を剥がした跡が残っているところです。


 足場からは近くで見えるため、下からどう見えるか不明なものの、丸く剥がした周囲の切り口がやや気になるところです。
 もう一か所が台所東側の屋根の棟部分の押さえで、近くで見ると釘が2か所抜け落ちていて、その上から塗装されていますが、この辺りは台風襲来時に風当たりが強くなる部分になるため、釘をしっかり打ち直してほしいと思っています。


 さて、昨日の百花園GCでの兄弟ラウンドの後半ですが、昨日は最初からハーフだけを計画していました。
 そのため、12時スタートを目指して11時前に自宅を出発し、11時半頃にはゴルフ場に到着していますが、受付すると「1時間待ち」と言われ、来場者が予想通りに多いことが分かります。


 ただこの待ち時間は、アプローチ練習からパター練習・ショット練習と有効に使えることになり、ラウンド自体よりも有益な時間だったと私は思っています。


(このスコア表は再掲です。兄のスコアは本人に確認していないので、もしかしたらパット数が間違ってスコアの差異があるかもしれません)


 百花園のコースレイアウトは、まずパー4が4つ続き、5番からはパー3が3つ、8番がパー4で9番がまたパー3という9ホール計がパー32になります。
 昨日の日記では前半のパー4が続く4番までの様子でしたが、4番のグリーン周りで兄に注意し、その注意が5番まで続いてしまっていました。


 この日は来場者が多く、前組の4人の中には見た目初心者風の女性2人がいて、2番まではゴルフ場の進行係の人が付いていましたが、全体的にゆっくりしたペースだったので、尺取虫プレーでも前組はそこまで遅れてはなかったためか係員はこの辺りでは姿を消していました。


 我々が4番をホールアウトして5番パー3に行くと、前組はセカンド地点にいてグリーン上では前々組がプレー中で時間があったため、兄に何が悪かったのかを説明していました。


 すると、その間に前々組のパターが終わり、前組がグリーンに乗せて打つ合図をしたようですが、私はダメだった理由をグリーンとは逆の位置の兄に向けて説明していたので気付かず、兄から「打っていいみたい」と言われて、前組が先に打たせてくれることに気づきました。
 そのため、やや慌てて準備に入ることになり、余裕のない気持ちでのティーショットは9鉄でトップしてしまいます。


 以前の日記でも書いたように8鉄と9鉄のトップは距離が合いますが、9鉄のトップは距離が大きくなり、この時もグリーン上を転がって奥に転げ落ちてしまいます。


 兄のティーショットも当たり損ねのトップ気味に左手前にショートし、私はグリーン奥に行くため途中にあった兄の球の位置で止まり手で下を指しながら教えますが、なぜか兄は右方向を見る頓珍漢さでした。
 グリーン上で前組がパットをしていたため、声が出せず、再度手を大きく下に差して「ここ!」と身振りで示してやっと分かってくれます。


 兄の口癖は、ティーショットしてすぐの「どこ行った?」ですが、黙っていると見当違いの方向へ歩いて行くため、事前に「球の方向は見ているから見てないときに慌てて打たないように」と注意していて、この時も兄が打った球の場所まで先に行って止まって教えているのに、なぜ見当違いの場所を見ようとするのか理解できませんでした。


 私の球のライはバンカーの先の淵付近の薄いラフで、左足下がりで砲台グリーンに打ち上げる私には最も苦手なシチュエーションでした。
 58度で打ちましたが、上手く球を拾えず、バンカーは越えたものの砲台グリーンの斜面を戻って来てしまいます。
 再度のアプローチも58度を使用しましたが、センターまでしか転がらず、6mのボギーパットはカップ左手前で止まってしまい、ダボになってしまいます。


 兄は兄で、近くにいなかったので何をしたのかか分かりませんでしたが、アプローチを大きくグリーンオーバーして奥のグリーンに打ち込み、なにやら言っていましたが良く聞こえず、バンカーからは右側に出したように見え、そこからアプローチをエッジにショートし5オンしたものの5mほどから3パットする+5というビッグスコアを叩いてしまいます。


 これは終わってから本人に確認したものですが、セカンドではSWを使いロブショットを打ちたかったようで、兄によると「ふわりとした球を打とうと思った」と言い、それでトップしてしまったようです。
 なぜかその時にSWを持ってたのにグリーエッジにSWを置き、転がし用の6鉄とパターだけ持って3打目地点に行ってバンカーインが分かり、「打てない!」と声を出していたのでした。


 私が指摘したのは、6鉄を持って行ったのなら2打目で使うべきで、手前からだとグリーン中央までは受けているので転がしで寄せ易く、最悪ショートしてもパターで寄せられるため悪くてもダボではホールアウトできるはずです。
 それなのに、打ち上げのアプローチが残るだろうと予想される奥にオーバーしたのにSWを持っていなかったことが驚きで、クラブ選択が真逆だと指摘しました。


 それよりも2打目で打てるはずもないロブショットを打とうとしたことが大問題で、無知なる故の無謀さですが、せっかく転がし用のクラブを持って行ったのに使おうという発想がないことが私には理解できません。
 少なくともそれまでは転がしのアプローチでそこそこ結果を出していたのに、なぜそんな難しいことを急に思い立ったのか、その時の頭の中を覗いてみたい気分でした。


 それまではそれなりのスコアで纏めていられたものが、このホールで一気に崩れてしまいます。
 こんな癖を無くさなければ、途中でどんなに頑張っても「終わってみれば同じ」という結果になるだけです。


 6番145yのパー3はアゲインストになり、私は8鉄までしかバッグに入れていなかったので、8鉄ではやや距離的に厳しいかなと思ってしまいます。
 実は、重いキャディーバッグを抱えて離れた駐車場から歩くことは分かっていたので、事前にハーフ用のバッグに1W・U4・8鉄・9鉄・PW・52度・58度・PTの8本だけにしていて、クラブチョイスの理由は7鉄以上のクラブは使わないと予想したためです。


 そのためこのホールでは8鉄でしっかり振り、ピン筋にグリーンオンしたものと思って行くとグリーン上には球が見えず、奥に零れていました。
 アプローチは下り傾斜でグリーン外に転がり、パターで5mを狙いましたが入らずボギーになってしまいます。
 手応えは、右手前のピン傍に落ちたというものでしたが、高麗グリーンなので落ちて先に跳ねてしまったようです。


 兄のティーショットはバンカーインかなと思いましたが、手前に止まっていて、2打目の際は私は奥にいたため良く見えず、どうやらダフってバンカーインしたように見えました。
 バンカーショットは大きかったけどグリーン奥に乗せ、2パットだったと思いますがグリーンを後続組に空けるために最後のカップインを見ることなく急いで離れたので、見届けはしていません。


 7番は百花園で一番長いパー3で本来は230yですが、今日のティーは180yになるため、以前のように後ろのティーを使用することはないのかもしれません。
 私はU4で奥のピンの左4mにナイスオンでしたが、残念ながらバーディーパットはカップ手前で右にスライスしてパーに終わります。


 兄のティーショットは時々出る右への引っかけボールで、OBかと思いましたが木に当たってセーフになりました。
 セカンドは当たらずにグリーンに届かず、3打目もショート気味にオンしてボギーパットもショートして3パットのダボだったと思います。


 思いますと書いたのは、この辺りでは歩きでの疲れが出ていたことと併せ、兄が同伴者のプレーの邪魔をしていたことで、なぜ周囲が見えないのかとどっと疲れが出ていて、そのせいで記憶が曖昧になっています。
 そのため、自分のパットのライン読みも間違っていて、打ち終わって読み直すとどう見てもスライスだと分かりますが、なんとなくぼんやりとしてパットに挑んでしまいます。


 8番300yパー4は、この日は右のサブグリーン使用でした。私のティーショットは左目に飛びラフに掴まります。
 セカンドは右目に飛んで左手前のカップ位置に対し、右やや奥目にオンでしたが、サブグリーンなので足裏からの感触でグリーンが遅そうに感じていたものの、下りのフックラインのためあまり強く打てずに1m強もショートし、どうにか次を決めてパーゲットでしたが、9ホールの中で1ホールだけ極端に遅いグリーンがあるのはやはり問題かなと思いました。


 兄は左にドライバーショットが飛び、グリーン方向には木があり、私だったら木越えで狙えそうですが、兄はなぜか残り距離に対して悪癖の大きなFWをチョイスしています。
 木の右からレフティーなのでスライスで狙おうという考えなのでしょうが、さすがにここは口を出し、ショートアイアンでグリーンより右方向を狙って100y打つように指示を出してしまいます。


 というのもFWで上手くスライスがかかればよいけど、万一真っすぐ当たったら延長線上にアプローチ練習場があり、打ち込む危険があると判断したためですが、ここでも長いクラブを使おうとする兄に、頭を使うゴルフを知ってもらいたかったことも理由です。

 兄は素直にアイアンに持ち替え、あまり当たりは良くなかったものの狙った方向には飛び、3打目地点に行くとグリーンまで50yほどでバンカーもなにもかからない打ちやすい角度の場所でした。


 兄はアプローチを手前に乗せ、ここは2パットでボギーにしていて、兄のレベルで1打目のミスの状況ではパーパットを打てただけで大成功だというものです。
 もし、FWを使って曲がらず真っすぐ練習場の方向に飛んでもネットがあるため超えることはないとは思いませんが、そうなるとOBになりスコアは大崩れになります。


 兄の見込み通りにスライスしても、グリーンオーバーするはずで、そうなるとアプローチは難しくなり手前のピン位置では兄のレベルでは絶望的になってしまったはずです。
 100y打つアイアンで手前に刻めば、兄でも転がしのアプローチでパーチャンスに付けられるもので、「ボギーなゴルフ」という考え方がまさしくこのやり方なのです。


 技術が拙くても「ボぎーなゴルフ」をしっかり実戦できたら、90前後のスコアは出せるもので、ショートゲームが上手くなれば80切りのスコアも出せるようになります。
 予想するに、兄にとっては「こんなのでいいの?」と言うべき簡単な方法だったはずで、難しいことをしなくてもスコアはそこそこ纏まることに気づいてほしいのですが、我が家の愛犬チャオ同様に3歩歩くと大事なことなのに忘れてしまうのでしょう。
 

 9番135yパー3では私の集中力が無くなっていて、持っていたショットナビの距離表示を見てPWをチョイスしてしまいます。
 実際はもっと距離があったのですが、上の図の左上から歩いてティーに向かってきたため、GPSの距離表示が徐々に数値が増えている途中の数字を見てしまっていたためです。
 当然のように距離が足らず、右手前の斜面からのアプローチをざっくりしてしまい、次のアプローチを寄せて寄せ1でしたが、ボギーになりました。


 兄もティーショットが私よりもっと右方向に飛んでいて、これはスライスを見込んで右を狙いすぎた結果だと思います。
 アプローチは大きかったけど、8mほどのパーパットをカップに寄せ、これも最後のボギーパットの場面は同伴者に挨拶をしていたため見ておらず、ショートパットはきっと入ったのだと思います。


 この練ランで判明した兄の悪い癖が「飛ばないから」という理由だけで、短い距離でも使えもしないフェアウェーウッドをチョイスすることです。
 毎回、想定通りに当たらないのであれば、それもクレーバーなチョイスになりますが、下手だからこそ時にはまぐれ当たりをするもので、せっかく当たったのに逆にトラブルになるから始末に負えないのです。


 車の運転で例えてみると、本人がアクセルとブレーキで状況にあった速度をコントロールできて初めて安全に運転できますが、普段はブレーキの上に足を乗せてノロノロ運転しているのに徐行すべき横断歩道近くでアクセル全開するようなものです。


 長い距離を打てるクラブを短い距離で使うのはコントロールできてこそで、ミスすることを前提にマン振りすることは、狭い道で「スピードが出ない」からアクセルをマン踏みしたという暴走老人そのものの理屈と同じであり、一歩間違えると大惨事に繋がるもので、兄もそれで大きくスコアを崩す結果になっているのです。


 距離が出ないことを欠点と思わず「自分の長所である」という逆転の発想が出来れば、「ボギーなゴルフ」で簡単にスコアは纏まるのに、自分にできない何か高度な技を使わないとスコアが纏まらないと錯覚する一般アベレージゴルファーと同じであり、そこに常人とは違う兄独特の考え方が入るから滅茶苦茶になってしまうようです。


 できれば佐賀カンのキャディーに使うクラブを限定してもらい、FWを渡さないなど上手く制御してくれればと期待しますが、さすがに一見の客にそこまでするキャディーはいないだろと思うのです。


 ここまではWBC準決勝をテレビ視聴していますが、2点ビハインドの8回裏ノーアウト1・2塁の追い付くチャンスです。
 今後どうなるのハラハラしながらテレビ中継を見ています。