三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコア別練習法②

 今日の熊本地方は昨日に引き続き快晴で、朝のうちはエアコン暖房をしていましたが日中にかけて気温は20℃近くまで上がり、一日の中にも三寒四温がある時期になりました。


 北海道の住居地の借用についての問い合わせを木曜日にメールでしていますが、まだ返事がなく、広報課なのにそんな体制で大丈夫かと心配しています。


 さて、昨日は「スコア別練習法①」で、飛距離は出るけどスコアを纏めきれないゴルファー用の練習方法を書いてみました。
 これはゴルフを始めた30年前の私の実体験から来たもので、職場のコンペに初心者ながら参加した際、何度か同伴者になった退職OBの老人と一緒になって感じたことが発端です。


 当時はクラブを思い切り振り回していて、当たれば周囲の人が驚くような飛距離が出ていたのですが、安定性は全くなく100切りは出来ませんでした。
 退職したOBの老人はというと、飛距離は出ませんが確実にグリーン方向に進み、ボギーまたはダボでホールアウトしていて、普通に100切り出来ていたのです。


 それに引きかえ、私は1打目こそ圧倒的に差を付けることが出来るものの、時にはOBを打つなどトラブルも多く、「飛ぶね~」と感心されるけど終わってみればスコアは110前後に留まっていました。


 小柄で華奢な老人にスコアで負けたことが悔しく、その理由を帰ってから考えてみましたが、結局はタラレバですがOBの数の違いが大きいことに気づきました。
 老人は飛距離が出ない分、少々曲がってもOBにはならず、どうにか前に進んで行けますが、私はOBを打ってプレ4からのプレーになり、その時点でダボ以上が確定してしまうことに当たり前ですが気付いたのです。


 それで練習場でわざとゆっくりスイングして100yの旗をドライバーで狙うようにしましたが、どんなにゆっくり打っても100yでは止まってくれません。
 つまり、ドライバーはそんなに振り回さなくても勝手に飛んで行くクラブだということが理屈ではなく身体で覚えることができたのです。


 さて、スコア別練習方法②では、①とは逆に200yの飛距離が出ないゴルファーの練習方法を考えてみます。
 ①では敢えて200yに飛距離を落とす練習をしましたが、②のケースでは200y飛ばないことが前提なので、ここはどうにかして200yの飛距離を出したいものです。


 先ほども書きましたが、ドライバーというクラブは、距離を落として打つ方が難しく、一般男性がドライバーの芯に当たってランも含めて200y飛ばないということは、どこかに原因があるはずです。


 1人予約の同伴者でよく見かける「飛ばない」というゴルファーの共通点は「スイングしていない」ことで、本人は一生懸命にクラブを振っているつもりでも、手だけが速く動いてしまい、肝心の球を打つヘッドが動いていないケースつまり非効率的なスイングをしていることが圧倒的です。

    

 錘を糸で垂らして手に持ち、静止状態から錘を大きく振ろうと、闇雲に手を速く動かしても錘は動かないことは誰でも理解できるはずです。
 錘を大きく振るためには、最初は手をゆっくり動かすことで垂らした糸の動きと同調させる必要がありますが、ドライバーで手だけを速く動かしてもヘッドが動かないことはこの原理と同様になります。


 つまりヘッドを速く動かしたければ、グリップ部分はあまり大きく動かさないようにすべきで、逆にインパクト時には手を止めてしまう動きを入れることでヘッドを走らせる方法もあります。
 実際にはダウンで勢いよく下りてきた手を止めようとするとスイングスピード自体も弱まってしまいがちで、それを防ぐためにはグリップは両手で持っているのでインパクトの瞬間に左右の手を逆方向に動かすようにすれば、ダウンスピードは落とさずに手の動きにブレーキをかけることができることになります。


    

 つまり右手はそのまま飛球線方向にしっかり振って行き、左手は止めるもしくは逆方向に動かしてみることです。
 実際に素振りでこの動きをやってみれば、ヘッドが加速することが実感できますが、それがヘッドスピードを上げるコツでもあります。
 ただこの動きは、いわゆる「手を捏ねる」動きとも言え、以前はスイングではやってはならない動きだと言われていますが、果たしてそうでしょうか?


 スイング理論は日々進化していて、以前はダメだと言われていたことでも現在では逆に推奨されているものも多く、目的のために有効な方法であれば、積極的に試してみるのも悪くはないはずです。


 また同じようにヘッドを走らせる別の方法もあります。


 ソフトボールのウインドミル投法は、投げる腕の肘付近を体側に当てる「ブラッシング」という方法で、高い位置から下りてきた腕が一瞬止まり、慣性の法則で肘から下のボールを持った手の部分が勢いよく目標方向に動くことで球速をアップするという投げ方です。

(画像では肘付近ははっきり映っていますが、手やボールは速すぎて綺麗に写っておらず、球を持った手の部分が加速できているのが分かります)


 ウインドミル投法はこのブラッシングという技を使うことで、地肩の強さに関係なく、老人や女性でも唸りを上げる速球が投げれるようになります。


 ゴルフのスイングでも、同様にダウンの途中で右肘を止めてあげれば、慣性の法則で右手グリップは速度を増してインパクトに向かい、左手を追い越してヘッドが目標方向に加速して球と衝突することになり、インパクトのエネルギーを増大させることができるようになります。
 原理は先の理由と同じようなものですがインパクト時に両手を逆に動かす方法よりも、右肘をダウンの際に体側に付けるだけというシンプルな方法なので、こちらを私は採用しています。


 ダウンの際に右ひじを「ブラッシング」させてやれば、結果的に右肘から下の右腕が慣性の法則で勢いを増すもので、結果的には右手がより加速するため、左手を追い越して行くことになり、左手にブレーキをかけたことと同様な効果が生まれます。


 飛距離が出ないと悩むゴルファーほど、このインパクト時でも両手が飛球線方向に動こうとするもので、その打ち方だったら絶対的な体力や筋力が必要になり、効率の良いスイングにはなりません。


 飛距離が出ないと悩むゴルファーは、スイング効率を考えて飛距離をアップするスイング練習は大事です。
 しかし、無理に大幅な飛距離アップを目指さずに、逆転の発想で逆にOBが出にくいという長所だと考えればよく、大事なグリーン周りの距離感は飛距離が出るゴルファーよりも密になるため、それを生かす、つまりショートゲームでスコアメークするゴルファーを目指すべきだと私は思っています。