三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

私のアイアンの距離

 今日は21日の土曜日ですが、「21」という数字の日には、私はずっと給料日という意識がありました。
 それも貰うというより、支給するという仕事の方の意識です。21日の給料支給は県の条例規則で定められていたためで、もちろん21日が休日に当たっていれば前日が支給日になっていました。


 採用されたのは1978年ですが、当時はまだ全額を現金支給していて、給料日は事務室総出で担当者が準備した給料袋に現金を仕分けしていました。
 12月のボーナス(正式には「期末勤勉手当」といいます)は給料の約2,5倍の現金量になり、職員数150人の大規模校ではジュラルミンケースを持って、銀行へ受領に行っていましたが、受領の際は普段は入れない職員専用通路を通って銀行の会議室に入り、準備された現金を数えて詰め込んでいたものです。


 この現金支給は、かなり続いていましたが、1995年ころから順次口座振り込みに変わっていき、こうした現金を扱う業務はなくなりましたが、今でも現金を数える際は札束を手で扇方に開き、端から4枚ずつ手の感触で取って数える癖が付いています。


(札勘の「たて読み」と「よこ読み」の方法)


 ちなみに当時の手順は、100万の帯封を取り、まず「よこ読み」で数えて10万ずつに仕分け、支給額に応じて封筒の上に現金を置き、他の者が再度「たて読み」で数えて間違いが無かったら封筒に入れるという手間がかかるものでした。
 最後の封筒に1円の間違いもなく入って無事に終わるものですが、足りなかったり余ったら、また最初からやり直していました。
 会議室などが使える場合は鍵をかけ、中で封筒を全て広げてその上に現金を置いていき、最後に1円も余らなかったら再度数えて封筒詰めしていたものです。

(新札の場合は、1千万円で1包みになっています)


 札束にドキドキしたのは最初だけで、その後は1千万円の束を見ても、単なる「物」という感覚しかないのも職業病でしょうが、口座振り込みになって業務負担は減ったものの、支給される方からすれば単なる通帳の数字が増えるだけという味気無さを感じたものでした。


 さて、前段が長くなりましたが、私の現在使用中のアイアンは、BS製のツアーB X‐CBという2017年2月に購入したクラブです。


 当時は、それまで使っていたBS製X‐5000の飛距離が落ちていて、シニア向けのアイアンを購入しようと知り合いのフィッターさんに相談したところ、このアイアンを勧めてくれたもので、試打して打ちやすさに驚いたものでした。



 それ以来ずっと愛用していますが、徐々に4鉄を23度のU4に替え、5鉄を26度のU6 に替えたのは、ある程度以上の距離はアイアンでは辛くなったためです。


 私のアイアンでの距離は凡そですが、6鉄⇒175y、7鉄⇒160y、8鉄⇒145y、9鉄=130y、PW=115yを目安にしていて、ライや風向き、高低差などで使うクラブをチョイスします。


 ただ8鉄で145y以上を打つときもあり、昨日の阿蘇ハイランドの16番パー4のセカンドはピンまで165yでしたが、8鉄のフック球でピンの左奥にオンしたほどです。
 反対に同じ8鉄のカットで120yを打ったりと、その時の状況でイメージが湧きやすいショットを行うため、一概に〇ヤードだから〇鉄などという選択はしません。


 PWの下のウエッジは、私は3本使いにしていて、フォーティーンのDJ-22(S200)の50度・52度・58度ですが、本来は52度ではなく54度の方がクラブ間の流れは良いものの、最初に52度と58度を買い、その後に50度を買い足したのでこうした歪な流れになっています。



 実際にも、50度はあまり使用頻度は高くなく、グリーン周りに持って行く携行バッグにも50度は入れていません。
 なぜ50度を後で入れたかの理由は、当初46度のPWから6度刻みで52度・58度と揃えたものですが、PWと52度のそれぞれの距離が空きすぎていたためです。


 当時PWをしっかり打てば130y飛んでいましたが、52度では最初はなぜか80yだったので、大事な100y前後の距離を打つことが出来ず、距離の谷間が発生していました。
 感覚的にX-CBと比較してDJ- 22は、しっかり振っても距離が出なかったので50度を後に追加したのですが、プロのレッスンを受け始めてから52度が普通に打って100yに伸びたので、特に50度は使わなくてもよいようになったのです。


 ゴルフは飛距離を争う競技ではなく、最短打数でカップインを争う競技なので、アイアンが無駄に飛んでも意味はないものです。
 残った距離を正確に打つことがアイアンには求められますが、アマチュアレベルではグリーンの大きさである半径15yほどの前後左右の誤差は許されるものです。


 もちろん、15yの誤差を10y・5yと縮めていければ、トップアマに近づくのでしょうが、とりあえず10yの誤差で打てるようになればシングル入りは間違いないものです。
 なぜなら中央のピンを狙って10yの誤差が出たということは、次は9mのバーディーパットになることであり、10yもの誤差なんてと思われるけど常に9mのバーディーパットを打てると思えば、そんなに悪いアイアンショットとは言えないはずです。


 1y刻みを練習するのはプロを目指す者であり、一般的なアマチュアはもっとアバウトで良いと思っていれば、取り戻せない直前のミスショットをそう悔やむことはないはずです。


 アベレージゴルファーが勘違いしていることが、番手別の飛距離を一定にするということですが、もしそれが出来たら番手間の距離を調整することができなくなります。
 必要なのは、その番手の最大飛距離を知ることで、それを元に風の向き、コースの状況を加味して〇ヤード打つことを決め、スイングの振り幅やスイングスピードを調整して距離合わせするものです。


 以前に受けていたレッスンのメニューに、ウエッジで1y刻みに打つ練習がありました。機械による距離計測ですが、まず使う番手を入力し、実際に打って機械が示す数値を元に用紙の1y刻みの欄を消していく作業ですが、私は2人でチャレンジしても制限時間内で全ての欄を消すことはできませんでした。
 しかし、プロテストを目標にする女子は制限時間内にすべての1y刻みの欄を消すそうで、そのくらいのショット精度が無ければ、上では戦えないものです。 


 そのため、プロを目指すのであれば1y刻みのショット力は必要になってきますが、80台のスコアや100切りを目標にしていれば、アバウトな距離感でも十分スコアメークできるものです。
 注意すべきが、ショート目はOKでもオーバーは禁物だということで、ミスショットを前提にしたクラブ選択は、ナイスショットがOBという愚かな結果になってしまうため、やってはならないという点です。


 よく「当たらないから大きめのクラブを選択する」というゴルファーもいますが、だったらまず当たるように練習することが先で、ミスショットを前提にしたマネジメントは邪道だということです。