三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

曲がる傾斜のパットは難しい

 今日の熊本は薄雲が広がっていますが、天気は良さげで、気温も今のところ20℃まで行っていませんが、午後には最高気温が27℃と暑く感じるようになりそうです。


 今日は、近くのザ・ニューホテル熊本(旧ホテルニューオオタニ)に食事を兼ねて泊まりに行く予定です。
 私は毎年北海道へゴルフ旅に行っていましたが、この2年はコロナ禍で行くことが出来ず、行ったつもりで熊本でゴルフ旅を満喫しようと考えて、宿泊する機会を多くしています。


 さて、表題の曲がる傾斜のパットとは、右から左に曲がるフックラインや左から右に曲がるスライスラインのパットに傾斜の上りや下りが組み合わさると、短い距離でも格段に難しくなるものです。


 もちろん、スライスやフックという曲がるラインも、基本的に傾斜があって重力の影響で曲がるものですが、グリーン全体の傾斜に逆らった位置にカップが切ってあれば、どちらの傾斜により影響されるかを読むのは難しく、たとえ2m内のパーパットでも私は3パット回避を第一に考えてしまいます。

 怖いのが、傾斜を消そうと強めにヒットして入らず、思いのほか転がって長い距離の返しが残ってしまうもので、外した気落ち感でまた難しい曲がるラインに臨んでカップインさせることは、精神的にも辛くなってしまいます。
 もし弱気に打っていれば、傾斜でカップ手前で曲がってしまいますが、次のパットはカップ傍から上りになるため、簡単にタップできるものです。


 スコアを崩せない上級者やプロであれば、恐れず攻めないといけないのでしょうが、アマチュアはこうした無理に狙うと3パットの危険性があるラインは、たとえ短くても無難に2パットを狙った方が結果的にはスコアは安定するものです。


 コースマネジメント上の常識では、上りのパットを残すように言われていますが、そもそもアマチュアが狙って上りのパットになるエリアに打てるくらいなら苦労はしないもので、どこでもグリーンオンすればOKであり、乗った場所が悪ければ3パットをその時点で覚悟すべきものです。


 私も含めて3パットや4パットするときは、ほとんどがカップインを狙ってタッチが強くなるもので、打つ前は「よしバーディーだ!」とテンションが上がっていても、外した後は「次のパットが決まるかな?バーディーチャンスがボギーになるのは嫌だ」という心理が起こるものですが、ここで強気に打てば4パットの危険性が高くなります。


 スコアのパット数のパーは「36」なので、グリーン上では2パットで可という意識を常に持ち、最後の一転がりでカップインできれば「ラッキー!」と思う程度のタッチを常に心がけていれば、無用なパットによるスコアロスは最小限に食い止めることができるものです。


 ショットに攻めのショットと守りのショットがあるように、パットにも攻めと守りがあり、それを柔軟に使い分ける必要があります。
 パー3以外の全てのホールでドライバーを使うことは稀であり、危険回避のためにドライバー以外のクラブを使うのは、距離よりも方向性を重要視するためですが、パットでもカップインを狙うより、手前に刻む選択も時には「アリ」だということです。


 これがアマチュアの戦略であり、安定して80台のスコアを出す秘訣でもあります。1個のバーディーを取るために3パットを2回してしまうくらいなら、2パットで平均した方がスコア上は良いものです。
 何もかも、強気にカップを狙ってパットを打つのではなく、球の位置を見極め、たとえ短い距離でも傾斜がキツイときは、刻みという選択も必要になってきます。


 下り傾斜がかかる曲がるラインは、カップを過ぎてから止まらないこともあり、そんな時はカップに届かないタッチで打つとカップ近くで止まってくれるもので、闇雲にパットを入れに行くことは墓穴を掘ることに繋がります。
 これもコースマネジメントであり、自分のレベルに合ったプレーを選択すべきなのに、パットは強気とばかりに打って3パットを量産する勿体ない同伴者は時々見かけるものです。


 「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」という孫氏の教えがありますが、正確には次のとおりです。
   故に曰く、彼を知り、己を知りて、百戦殆(あや)うからず。
   彼を知らずして、己を知れば、一勝一負す。
   彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆し。

 内容は、彼=敵を知り、己=自分を知っていれば戦いに負けない
     しかし、自分を知っていても敵を知らないと勝ったり負けたりする
     自分を知らず、なおかつ敵も知らないで戦うと、その戦いは危うい
 というような意味になります。


 ゴルフでも、彼(敵)をコースに置き換え、己を自分のレベルだとすれば、この孫氏の兵法はそのままラウンドに当てはまるものです。
 自分の力量を過大評価して、トッププロのゴルフを真似してスコアを崩すアマチュアは数多くいるもので、これは「己を知らず」そのものです。
 コースを知らず、ただ闇雲に先へ先へと打って行っても、先には罠が待ち構えているもので、グリーン上でも傾斜を読まずに強気に打つことは自滅へと繋がりかねません。


 ネット上のレッスンなどでスイングなどは勉強しても、こうした戦略を考えるアマチュアゴルファーは少ないようで、孫氏の言葉のようにせいぜい良かったり悪かったりを繰り返すか、いつも100叩きになってしまうのは、「知る」という大事なことを「知らない」からにほかならないからです。