三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルフを野球に例えてみる

 今日は土曜日なのでゴルフの予定はなく、朝はゆっくりしていましたが、ふと窓から外を見ると雪が舞っていたので、慌てて外に出て撮影してみました。

 熊本でも冬に雪が降ることは時折ありますが、積もるまでに至らないことがほとんどで、朝の雪もすぐに止んでしまいます。
 夜中にある程度の量の雪が降れば、積雪が残ることはあっても、日中に降る雪が積もることはないのが現実です。


 もっとも阿蘇地方だけは、標高が少しあるため熊本県内では積雪の影響がある地域で、この雪だったら阿蘇では積雪しているかなと思って調べてみましたが、ライブカメラによる道路状況では路面に積雪はなく大丈夫そうでした。


 さて、私は学生時代は卓球の選手で野球の経験者ではありませんが、野球に似たゲーム性のソフトボールは小学生の頃に部活でやった後は空白がしばらくあり、社会人になって職員チームや地域のチームで選手をやっていました。


 監督経験は退職間際の高校での男子ソフトボールチームでしたが、野球やソフトボールの監督が選手と同様のユニフォームを着用し、背番号まであることに監督を引き受けるまでは奇異に感じていたものです。

(3年生が15名抜けた後の当時の新チーム。取材に来た記者が卒業生だったのでお願いしてローカルTVに出た際の記念撮影。左奥の女性はテレビのリポーターです)


 サッカーにしてもバスケットボールにしても、監督はユニファームを着ておらず、中にはスーツ姿の監督までいるもので、なぜ野球やソフトボールの監督はプレーをしないのに選手と同じ格好をしなければならないのだろうと不思議に思っていたものです。
(ちなみにソフトボールの監督の背番号は「30」、キャプテンは「10」と決まっています)


 しかし、初めて監督を引き受け、監督が勝敗に大きく関わることを実感し、監督もゲームプレーヤーの一人だと分かったものです。
 他の団体競技では、スタメンの選出やタイムアウトなど流れを変えることは監督に出来ても、ゲームが始まってしまうと展開はプレーしている選手に委ねられるものです。


 それに対し、野球系のゲームはその局面での作戦は監督が立て、選手は監督の作戦に沿ってプレーするもので、特に攻撃面ではその傾向は顕著になります。
 攻撃側一死3塁の場面で、ヒッティングで点を取りに行くかスクイズを行うかは監督の考えにより、スクイズ選択でもボールカウントのどこでサインを出すかは監督の判断次第になります。


 反対にこの状況で守備側の監督には、スクイズを警戒して1点をやらない前進守備を取るか、併殺を取れる態勢にするかの選択があり、場合によっては1点は覚悟してもバッターランナーは残さないことを目的とすることもあり、まさしく状況に応じて指示が変わるものです。


 つまり他の競技の監督が間接的にしかそのゲームに関われないのに対し、野球やソフトボールでは勝敗そのものが監督の力量に寄ることが大きいものです。


 それに対し、ゴルフは個人競技のため場面毎のプレー選択は自分自身が判断しなければならず、キャディー以外の者からのアドバイスはルール上も認められていません。
 そのため、どうしても自己中な考えに陥ってしまう傾向があり、トラブルの際に「悪魔の囁き」に負けて無謀なチャレンジを行って失敗し、後から反省することはゴルファーだったら誰でも経験があるはずです。


 そうならないために、自分を客観視できる考え方はゴルフでは重要なものだと思っています。


 野球とゴルフの共通点を敢えて探せば、野球は9回の攻防つまり18回が一試合であり、ゴルフには1ラウンドで18のホールがあるというもので、どんなに1つの回だけに好打やファインプレーがあっても、次の回になると最初から振り出しということが、似たような部分です。


 ドライバーショットなどの攻撃力だけでなく、グリーンを外した際のアプローチ力でスコアを崩さないなど守備力が必要なことも野球と同じで、攻守にバランスよいチームが結果的に強いチームとなり、ゴルフも攻守でバランスよい選手が強い選手だということです。


 バッティングの長打はドライバーショットといえますが、野球のホームランは即1点に繋がるものの、ゴルフのロングドライブはスコアを縮める可能性を作るという点が若干違います。
 高校野球では長打がないチームは単打と足を絡ませコツコツ点を取る「守り切る野球」という戦法もあり、決してホームランは勝利のための必要条件ではないものです。


 同じようにゴルフはロングゲームとショートゲームを組み合わせてスコアメークするもので、そのロングゲームの代表であるドライバーショットは野球のファールボールではOBになってしまい、スコアロスになるものです。
 つまり、アマチュアゴルフではリスクの高いホームランを打つバッティングは必要なく。そこそこの飛距離とショートゲームの精度で組み立てる「守り切る野球」の方がスコアメークに直結するものです。


 もともと0点から点をより多く取ったら勝ちになる野球と、「72点」という設定されたパーからいかにスコアロスを少なくするかというアマチュアゴルフのゲーム性を比較してみれば、攻撃性をより重視する野球と違ってゴルフは守りが基本の競技性だと分かるものです。


 そのため、ゴルフのラウンドの際にも自分が第3者的な監督となり、自分のプレーを客観視してスコアロスに繋がりにくい最善の方法を自分に指示することが重要であり、それがコースマネジメントと言えるものです。