三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ドライバーの飛距離と使用ティー

 今日は「建国記念の日」という祝日ですが「建国記念日」ではなく「の」が入っていることがミソで、制定時の昭和41年に各政党間で「建国日がいつか」についての意見が分かれたためです。
 他の祝日が祝日法で日付を指定されていたのに対し、「建国記念日」だけは政令で定めるとなっていたためで、当時の佐藤内閣が「紀元節」と同じ日の2月11日に定めましたが、「建国された日という意味でなく、建国を偲ぶ日」という解釈により「の」が付くことになったようです。


 実際は「紀元節」そのものが神話の神武天皇の即位日を記念して明治6年に制定されたものですが、当初は旧暦1月1日に当たる1月29日にしたものの、明治5年末の新暦移行と重なり、旧正月を祝う日と勘違いされ易く、年によって日付もズレるため、翌年から新暦の2月11日に移して固定したという経緯があります。


 今となっては、どうでもよいことですが、もともと建国という概念は、新しく国を作ったり独立したりしたことが歴史に残る新興国以外は、正確な日付などは分かるはずもなく、そうした日を特定するなどは不可能だというものです。


 さて、USGAでは、R&Aと共に「ディスタンスインサイトレポート」を発表していて、PGAのHPからも翻訳した「ディスタンスインサイトプロジェクト」として見ることが出来ます。


 このレポートの趣旨は、プロゴルファーの飛距離が格段に進歩している現在、一部のエリートゴルファーだけのためにコースの距離を伸ばしたりするコース改造の必要性を、環境面やコスト面などから問題提起をしているものだと私は思っています。


 アマチュアゴルファーには距離が長いコースが良いコースだという迷信があるようで、私の周りにもHDCPが15以上もあるのにバックティーからプレーしたがるアマチュアゴルファーは案外と多いものです。
 「アプローチの達人」と呼ぶ73歳のエージシューターでさえも、好スコアへの称賛に対し「前からのプレーだから」という趣旨の謙遜をしていて、距離神話の影響は誰にでも残っているように感じています。


 このレポートでは「TEE IT FORWARD」とドライバーの飛距離に合ったコースの距離の目安を提示して、適正なティーでプレーするよう呼び掛けています。


 ドライバーショットの飛距離に応じて、プレーする際のそれぞれが選択すべきトータルヤーデージの指針であり、無理に距離の長いティーからプレーしてもゴルフの楽しみを見つけにくいことは当然で、下記のようにドライバーショットの飛距離に適応するコースの距離を示しています。


ドライバーの飛距離:推奨するトータルヤーデージ
       275y:6700y~6900y
       250y:6200y~6400y
       225y:5800y~6000y
       200y:5200y~5400y
       175y:4400y~4600y
       150y:3500y~3700y
       125y:2800y~3000y
       100y:2100y~2300y


 私のドライバーショットの飛距離は230y前後のため、6,000y~6,200y程度のコースが合っていることが分かります。
 そうすると、最近ラウンド数が多い阿蘇ハイランドのレギュラーティーからの距離は6,237yなので、ほぼ合っているというもので、プレーをしていても距離の長さはあまり感じないことがその証拠になります。


 競技ゴルフであれば、順位を付けるために距離を伸ばして難易度を上げることでスコアをバラつかせる必要がありますが、お楽しみゴルファーが行くゴルフ場であれば、そんなことは必要なく、一般的なゴルファーのドライバーの飛距離である200y~240yであれば、阿蘇ハイランドのコース程度の距離がお勧めだというものです。


 私のドライバーショットの飛距離である230yはあくまで「当たれば」という前提であり、当たらず飛距離170yというケースもあるため、例えば400yを越えるパー4であればパーオンは即無理になりますが、350y程度であればまだパーオンの可能性は残るものです。
 もっとも、ここで無理してパーオンを狙うと大怪我に繋がるもので、150yを打って残り30yを確実にボギーオンさせ、パーパットを打てるシチュエーションを作ることがスコアメークには重要なことです。


 そうはいってもパーオンが出来ないホールばかりというラウンドは楽しくはなく、いくら寄せ1でスコアを纏めても、バーディーチャンスを作れないゴルフコースはお楽しみゴルフには向かないものです。


         

 「アプローチの達人」の口癖が「毎回同じことばかりで面白くない」というものですが、確かにパーオンできるホールは限られ、毎回同じような場所から寄せ1をしていて、それはそれで恐るべきことであるものの、やはりゴルファーである以上はバーディーやイーグルチャンスを数多く作りたいのが本心のようです。


 競技を目指すゴルファーでなければゴルフは楽しみや健康のためにプレーするものであり、自身の飛距離に応じたコースでプレーする方がよりゴルフの楽しみを見つけられるものだということです。