三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

グリーン上の勘違いマナー

 昨夜の将棋B級順位戦は千田翔太七段が112手で藤井竜王に勝利しましたが、終局見込みが深夜0時を過ぎ、AIの評価値が千田七段に大きく傾いていて、盤面でも圧倒的な差に見えたため、藤井竜王の逆転は無いと確信し、終局前に寝てしまいました。


 それにしても、深夜に秒読みに追われ、頭をフル回転させて戦うプロ棋士を見ると大変だなと思えるもので、プロゴルファーに比較して、棋士とは拘束時間も長く、個人の能力と努力に見合わない収入の職業になると思っています。


 今日の熊本地方は快晴で、やっと冷気も峠を越えたようですが、絶好のゴルフ日和になったものの当初からラウンド予定はなかった日です。
 南阿蘇CCの一般予約に「1人でラウンド」があり、通常より千円高いものの行こうかと迷いましたが、結局行かず仕舞いでした。


 知らない人と一緒になる「1人予約」では、上級者から初級者までいろんなレベルのゴルファーとラウンドすることになります。
 「1人予約」は自分がゴルフに行きたい日に思い立てば行けるもので、キャンセルも前日正午の確定前だったら自由にできるため、ゴルフ好きには便利なシステムだと思っています。
 しかし、「1人予約」未経験者、特に100を切れるか切れないかの初級者にとって知らない人たちとラウンドする「1人予約」は、かなり敷居が高いと感じるものです。


 それは「スコアを纏められないから迷惑をかけるのでは?」という心配があるからですが、実際はスコアで120を叩いても、それだけで迷惑をかけるものではありません。
 スコア120を18Hに平均すれば、6Hをダボペースで残り12Hをトリプルペースになるもので、これはアベレージゴルファーにとって1Hだけでは特に驚くスコアではないのです。


 1打に要する時間はルールで40秒以内となっていますが、無駄な動きを排除できれば、それほどにプレー時間を同伴者より多く取ることはありません。


 プレー時間の短縮には、プレーそのものを急ぐのではなく、その準備段階やプレー前後の動きに気を付けるべきで、初級者に関わらず、プレー自体にはそれなりの時間を取ることが重要になります。
 1打の前後で5秒の無駄な時間を作ってしまうと、120打✖5秒=600秒=10分になるもので、何気なくやっている行動が案外と多くの無駄な時間を作るものです。


 今日はそうしたマナー違反でなく、本人はマナーだと勘違いしているマナー違反について書いてみます。
 これまでも何度か書いていますが、グリーン上のマークに関してのマナーです。


 グリーン上でプレーの順番でない場合は、球をマークしてピックアップすることは私はマナーだと思っています。
 新しいルールではレディーゴルフが推奨されていますが、ピックアップしていなければ先にプレーするという意思表示に取られかねず、スムースな進行のためにはプレーするしないの意思表示をしっかり行うべきだからです。


 特に目につくのが、ロングパットがピンに寄らず2m前後に残した際に、続けてプレーするかどうかの意思を見せずに球をそのままにしておく行為です。


 打った本人は次の打順は距離が長い同伴者だと思うのでしょうが、先にプレーする権利もあるため、それを意思表示しないと同伴者には分からないものです。
 意思表示しないゴルファーは、それだけで「自分は下手です」と言っているようなもので、いくら上手そうに見せかけてもすぐにばれてしまいます。


 プロや上級者はプレーしない場合は「マークします」と同伴者に聞こえる声でサッサとマークに行くため、次のプレーヤーは間を置かずに自分のプレーの準備にすぐに入れます。


 グリーン上では、当人がプレーを続けるのか待つのかは次のプレーヤーには分からず、はっきりした意思表示がなければ少しだけプレーが止まってしまうもので、意思表示を明確にするのがグリーン上でのマナーになります。
 これは、マナーを知らないという部類のものですが、案外マナーだと勘違いして同伴者のプレーを邪魔し、結果的に無駄な時間を作る場合もあります。


 それが「マークは邪魔になりませんか?」と気を利かしたつもりの声掛けです。これをマナーだと勘違いしている人は多く、同じようなラインになった場合に必ず先に尋ねる人は多いものです。


 しかし、グリーンでのライン読みはそれぞれ違い、プレーヤーが自分が読んだライン上にマークがあり邪魔だと考えれば移動をお願いするもので、邪魔にならないと思えば黙ってプレーに入るはずです。


 厳密にルールを解釈すれば、マークを動かすことを尋ねることはプレーヤーにラインのヒントを与えることでもあり、アドバイスをしたと指摘されても仕方ない行為です。
 2打罰に繋がるかもしれず、だったら要求されるまで何も言わないほうが賢明だということです。


 最悪なのが、いざパットのアドレスに入ろうかとするときに、「邪魔になりませんか?」と声がかかるもので、これはマナー違反になる行為です。


 本人は気を利かせたつもりでも、プレーする側からすると狙った場所にフェースを合わせて打とうとしているときに、声が聞こえれば集中を妨げられてしまいます。
 置いてあるマークが邪魔になるかどうかはプレーする側が判断するもので、マークを置いた側が判断するものではありません。
 もし、そう思うのであれば先にカップインするとか、マークする際に埋め込み式マーカーを使用する程度でよく、マークした後は基本は要求されない限りは何もしないことです。


 動かす要求は相手がライン読みの時にあるため、もし要求があれば、そのとき動かす方向を確認して正しい手続きで動かせばよく、プレーする者がルーティーンに入ってからは何も言ってはいけません。


 マナーと勘違いしてプレーの邪魔をしてしまえば、そこにも数秒の無駄な時間が出来るものですが、よく「なぜ今言う?」とタイミング悪く声をかける人は案外と多いものです。


 何もせず、「要求されたら動かすが基本」だと知っていれば、自分の置いたマーカーが邪魔になるかどうかの判断はプレーヤー側にあるため、たとえ当たって方向が変わったとしても、それは事前に移動を要求できる権利を持つプレーした側の自己責任です。


 「1人予約」に来る人に多い「グリーン上での勘違いマナー」ですが、そんなところに気が付くのであれば、カップの向こう側に立ったりルーティンに入った後に動いたりするマナー違反により気を遣ってもらいたいものです。