三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

RKKスキンズマッチ

 昨日1月8日の午後から地元RKKテレビで、昨年12月に阿蘇ハイランドのコースを使った女子プロ4人のスキンズマッチの様子が放送されていて、あいにくの雨の中でしたが、大里桃子・勝みなみ・高橋彩華・淺井咲希の若手女子プロによる9ホールのプレーを放送していました。
 この放送は熊本県内及び佐賀・福岡・長崎の隣接した一部地域だけのローカル放送ですが、TVerでは今日から配信中で、無料で1か月間は視聴できるものです。

           

          https://tver.jp/feature/f0094723
(このポスターは昨年のもので、オンエアーが昨年1月11日になっています)


 私は阿蘇ハイランドを昨年は123回ほどラウンドしていて、女子プロの攻め方や飛距離などを参考にしたいと思っていましたが、昨年のマッチとは違い、後半は雨の中という悪コンディションのためか、そこまで飛距離が出ていなかったものの、9ホールでの4人によるバーディー数は計10個に上り、さすがプロというものです。


 昨年と同様に使用ホールは、アウト1番から7番までを使い、残り2ホールはインの17番・18番になったものですが、ちょうどコースレイアウトが7番と16番の両グリーンが近く、スムースに7番から17番に移動できるものです。


 今回は、画像などは使わず、各ホールの説明やプロの攻め方・私の考え方などを書くことにします。


 1番328yパー4は、普段のレギュラーティー使用ですが、オナーの大里プロは左に大きく打ってしまい、アプローチは木がスタイミーになりピンに向かっては打てず、グリーン奥に外したものの、チップインバーディーとしています。
 1番は右がOBのためどうしても左に飛びやすく、そうすると凹みに落ちることになり、木が邪魔になり、2オンは難しくなりますが、この日のピン位置が右やや奥目だったため、大里プロは狙って奥に外したようでしたが、チップインは想定外だったようでラッキーだったものです。


 浅井プロも同じように左ラフで、アプローチは止まらず右奥にオーバーしています。高橋プロと勝プロはフェアウェーで、先に高橋プロのアプローチショットはピンの右手前からピン方向に転がりオーバー目にオンしています。
 これを見た勝プロは、グリーン手前のバンカー近くのフェアウェーから右へショート目に打ちましたが、今度は思ったより転がらずピン手前にオンでした。


 1番のグリーンは縦長で、中央から左側は奥に速いのですが、右手前には凹みがあり、右は転がらないもので、この日の右奥目のピン位置ではショート目に打つならグリーン左面を狙う必要があり、右面に打つと思ったほど転がらず、残ったパットは上りに見えてピンから先は下るため、オーバーし易いものです。


 2番361yパー4は、4人共にFWでティーショットしていましたが、私は高橋プロの攻め方と同じ攻め方をいつもイメージしています。
 5Wで右の傾斜に当てて左にキックしてフェアウェーに転がすものですが、このホールは浅井プロが7Wで残り107yのフェアウェーからピンの左上1.5mにナイスオンしてバーディーゲットになりました。


 この日のピン位置は、奥行がない左の中ほどで、ほかの3人もさすがプロで、バーディーが狙える位置でしたが、このグリーンの傾斜は読みづらく、カップ右や左に3人が外したものの、最後に浅井プロがしっかり決めていました。


 3番345yパー4は、浅井プロだけが飛距離が一番出たものの右ラフで、他の3人はフェアウェーキープしていました。
 この日のピン位置は、右目やや奥ですが、奥から速いグリーンの谷間の位置で、4人揃ってピンの左手前にオンしていて、ほぼ真っすぐの上りを残したことがさすがプロだと感じました。
 大里プロと高橋プロが距離をそれぞれ5~6mほど残し、大里プロは少し右に曲がると思ったのかカップ左を抜け、高橋プロをそれを参考にしっかりバーディーゲットでした。
 浅井プロと勝プロは距離は短いものの、右からの傾斜が少し影響する軽いフックラインのようで、先に3mを打った浅井プロは左に外し、勝プロは1.5mの短い距離をナイスバーディーとしていました。
 この辺りは、わずかの位置の違いで左右の傾斜が微妙に影響するかしないかの凹み部分で、各プロのコントロールショットの精度の高さに感心しました。


 4番165yパー3は、私が苦手にしているホールです。それはグリーンの左右はすぐ傾斜になっていて、少し外すと左右に大きく転がってしまい、アプローチが難しくなるためです。
 最近はピン位置に関係なく、グリーンエッジまでの番手しか持たないようにしていて、ボギーでOKのアマチュアのゴルフをするホールにしています。


 ここはオナーの勝プロが6鉄で少し右に打って、大きく凹む下に転がってしまい、コースの罠にハマってしまいます。
 このグリーンの両サイドは凹みがあるけどティーからはそれが見えないため、ピンまでの距離のクラブで打って左右の幅がないグリーンを少しでも外すと、傾斜で跳ねられ大きく下まで転がり落ちてしまうものです。


 ショート目に打つと手前の凹みは浅いため、まだ寄せ1が期待できますが、右に大きく落とせばダボも普通にあるし、左側でもエッジから下り傾斜になるため寄せ1が厳しいのです。
 結局、勝プロは右からのアプローチは左に零れてしまい、このホールは脱落してしまいました。
 浅井プロがニアピンをゲットしましたが、高橋プロの右手前からの長いバーディーパットがカップを舐めたものの、誰もバーディーは来ず、パーどまりでした。


 5番516yパー5は、レギュラーティーからは490yほどなのでバックティーを使用しているようです。
 昨年はピンが手前で、唯一バーディーが取れないホールでしたが、今回は右奥のピン位置で結果的には2人がバーディーゲットしています。
 この5番は手前のピン位置が難しいと「アプローチの達人」も言っていて、それは見た目以上に左への傾斜があるためです。


 右奥のピン位置は地元の大里プロは奥から速い場所と知っていたのか、ピン手前に打って2段グリーンの傾斜で大きく手前に戻ってしまいますが、これは私もよくやるミスで、右からだとラフにショートするし、グリーン面だと戻るものです。
 これを嫌がって左に打つと、グリーン左に零れてしまうこともあり、他の3人の女子プロの様に下りのパットは気にせず、奥目にオンする方が良いと思いました。


 しかし、最初に打った浅井プロのパットは、大きく下っていると見えないグリーンでやはり止まらず大きくオーバーし、それを見た勝プロは下りフックラインがくるっと回って入り、高橋プロもフックラインをそっと打って沈めるバーディーでした。
 この辺りも、同伴者のパットの転がり状況を見て、すぐにタッチを合わせられるプロの対応力の高さに感心してしまいます。


 6番350yパー4もバックティー利用のようですが、この距離表示は変でBTでも340yのはずで、それ以上はティーの後ろがないものです。
 レギュラーティーが後ろでBTと同じ面のときもありますが、通常はRTは少し前の一段下からの320yほどになります。
 打ち上げのホールで、フェアウェーに斜面があり、当たりが悪いと斜面に当たって距離が伸びず、良い当たりの場合は斜面を越えて残り50yほどまで転がるホールで、ティーショットの出来不出来で大きくセカンドの距離が変わってしまいます。


 ここは勝プロの当たりが斜面に当たって私も良く行く左ラフでしたが、107yを50度で打っていると出ていますが、私なら左足上がりのやや打ち上げを考慮してPWもしくは9鉄を使う場所で、番手の違いに驚いてしまいます。
 さすがドライビングディスタンス2位の勝プロの飛距離ですが、残り60yの浅井プロ以外はグリーン面が見えないセカンドを上手く、ピン奥ですがしっかりオンさせてきたのがさすがだと思いました。
 ただ一番距離が出ていた浅井プロが、手前にショートしたのもゴルフの「あるある」で、見えているからこそ手前に付けたいと思ったのでしょう。


 結果は、長い距離を高橋プロが入らなければ2m以上は転がるというフックラインを沈めるバーディーとしていて、一番近かった大里プロのバーディーパットはカップ手前で大きく左に切れてしまいます。


 7番251yパー4は、通常はRTで375yとアウトでは一番長いミドルホールになりますが、今回はラビットティーを使用して1オンチャレンジになるホールになっていました。
 結果は、4人共1オンできず、担当のアナウンサーが浅井プロのショットが方向よく飛び「乗ったか」と叫んでいたものの、7番グリーン手前は凹みのラフになるため、ショートした場合は届かないものです。


 ピン位置は左手前で、ここは左からの傾斜が強く、そのため大里プロのようにグリーン右に外す方がアプローチは寄せやすく、大里プロはイマイチのアプローチでしたが、上りの4mをきっちり入れてバーディーゲットを果たしています。
 プロの技を感じたのが高橋プロで、ティーショットは大きく左に飛び、カート道路からの救済を受けた場所は左足下がりの濡れたラフで、ピンは手前になり右への傾斜が強い場所でしたが、上手く左から1クッションを入れてバーディーチャンスでしたが、バーディーパットはカップ右淵に外してしまいます。


 ここから残る2ホールはインに変わり、7番から近い17番に向かいます。


 17番162yパー3は、雨のためグリーンに水が浮き始めた状態で、ピン位置は右の段上のようでしたが、パットの転がりが悪く、バーディーなしでした。
 各プロの使うクラブが違っていたのが面白く、大里プロが7鉄で奥にやや零しましたがピンと同じレベル、勝プロは8鉄でショート、高橋プロに至ってはUTで打ってグリーン奥のバンカーさえも越えてしまいます。
 最後に浅井プロが7鉄でセンターを狙って無難に1オンし、ニアピンを4番に続いてゲットしていましたが、バーディーパットは上りで水を含んだグリーンが激重でパーに終わります。


 最終18番492yパー5は、やはり雨の影響からか各プロは2オンチャンスまでは飛んでいませんでした。
 映像ではそれなりにランはあっていますが、普段はもっとランがあるはずで、使っているティーはRTなので、昨年と比較して飛んでないなというものです。
 私の今年のラウンドと比較しても、4日はフォローの風に乗り、真っすぐ突き抜けて傾斜を下った残り170yの地点だったし、5日は逆にアゲインストの風だったものの残り200yのフェアウェーでしたので、たまたま4人の当たりが良くなかったのでしょう。


 大里プロはコースを知っているようで、ピンがグリーン左だったもののセカンドは右を狙い、他の3人は真っすぐピン方向を狙ってしまいます。
 幸い、ラッキーもあり3人共グリーンを狙えることになりましたが、一歩間違えると木がスタイミーになる場所で、ここは2オンを狙わなければピン位置は関係なく大里プロのように右目に打って行くのが正解です。
 結果的には、全員がバーディーチャンスに乗せ、手前から打った浅井プロが左に、次に奥から打った高橋プロが右にそれぞれわずかに外し、大里プロが3mの軽いフックラインを勝プロが1.5mほどのほぼ真っすぐをそれぞれ決めてバーディーとしていました。


 やはり地元の大里プロがコースをよく知っているなと思わせるもので、安定したゴルフの内容だったため、賞金獲得額も135万円と今年もトップで、勝プロが120万円で続き、高橋プロ85万円、浅井プロ10万円という結果になりました。
 ただ浅井プロはニアピンの賞品を2ホールでゲットしていますが、アマだったらともかくプロだから賞金をもっとゲットしたかったものでしょう。


 今年は大里・高橋の両プロは昨年に引き続きの出場で、勝・浅井の両プロは初出場でしたが、プロは経験の少ないコースでもきちんと結果を出すことに感心してしまいます。
 それでも勝プロの4番パー3のショットミスによるボギーオン逃しは、トッププロでもわずかなミスが大きなスコアロスに繋がるコースの罠を再認識され、私は無理せず手前まで打つクラブを選択しようと改めて思いました。


 TVerの画像を貼りたかったけど、著作権の問題もあり、今回は諦めましたが、動画は1か月ほどアップされるようで、これからも何度か視聴しようと思っています。