三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルフ規則を調べてみた

 先ほどの日記に、阿蘇ハイランドのラウンドの際に凍ったティーイングエリアでティー用の穴を空ける器具であるティーボーリングの先の針が短かったことを書きました。
 私は的確な長さの穴が空けれないティーボーリングを途中から使わず、ティーマークの近くにあった灰皿を使って穴を空けましたが、ルール上でどうなのか確認してみました。


 ゴルフ規則を簡単に調べてみましたが、規則15.2では人工物は動かせる障害物と定義されていて、灰皿自体はコース上の人工物であるため、ルール上でも移動させることは問題なく、動かせるのであれば元に戻すことを条件に、目的外使用をしても大丈夫だと思っています。


 つまり灰皿で固い地面にティーアップ用の穴を空けることは、ペナルティーなどの対象にはならず、きちんと元の位置に戻せればマナーの点でも文句を言われる筋合いはないと思いました。
 ただ灰皿の設置目的とは違う使い方であり、本来は用途に合致したティーボーリングを使用すべきで、ここはあくまでティーボーリングの不備を補う緊急的措置だというものです。


 現実的には、灰皿にはたばこの吸い殻や折れたティーなどが入っていて、中身をばらまく恐れもあり、私は落とさずに手を添えて押し付けるように穴を掘りましたが、灰皿より「ティーマーカー」の方が使いやすく思い、ティーマークでティアップ用の穴を空ける行為はどうなのか併せて調べてみました。


 ティーマークはコース整備の方もやっていますが、1mくらいから落とせば簡単に地面に刺せるためで、球体のため取り扱いも楽なのです。


 規則15.2では、例外的に人工物であるティーマーカーは「ティーイングエリアからプレーするとき」は動かすことはできないとなっています。

 この規定は「プレーするとき」という限定したもので、だったらプレーする前にティーマークを動かして穴を空けるために使い、プレーする前には元の戻すことは大丈夫のような気がしました。


 規則6.2b(4)には、次のようにティーマーカーを動かすことに対する制限が設けられています。


 上の規則の後段の赤線部分の規定は、ティーマーカーが通常は動かせる障害物だと示しているもので、動かせないという制限部分はティーショット時だけの特別な規定だと解釈できます。


 ただ中段の「プレーする前にティーマーカーを動かすことによってストロークに影響を及ぼす状態を改善した場合」は違反になるとあり、ティーマーカーで穴を空ける行為がそれに当たるか微妙です。


 規則8.1aでも、赤線部分のように「ティーイングエリアから球をプレーするときのそのティーイングエリアのティーマーカー」を動かすことは認められていません。


 ただ、これもストロークに影響を及ぼす、具体的にはティーアップはティーイングエリア内でスタンスがティーマーカーにかかり邪魔になる状況でティーマークを動かす行為などを示すことだと理解でき、今回のようにティーアップ用の穴を空けて、すぐに元に戻すことまで禁止されているとは私は思えません。


 いろいろ規則上の制限を見てみましたが、この主張は屁理屈みたいなものであって、本来はティーマークにはむやみに触らないという方がお勧めで、勝手に触ると根元が破損する恐れもあり、目的外使用は灰皿を含めてやらないほうが無難だということです。


 今回のケースのようにゴルフ規則にはすべての事例を網羅することは難しく、抜け道を考え自分の主張を通そうとする私のようなへそ曲がりプレーヤーも必ずいるはずです。
 要は、役に立たないティーボーリングを改善してもらうことが筋で、次回に阿蘇ハイランドへ行った際にフロントで要望しておきたいと思っています。