三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

80切りと100切りのための考え方はほぼ変わらない

 今日は日曜日ですが、天気予報では大寒波がやってくると言われていたものの、熊本地方は午前中は快晴でした。
 しかし、午後になると時折雪が舞い始め、予報通りに気温も低下しているようです。


 明日の1人予約は、福岡から来る1人予約常連さんが今朝になってキャンセルしたため流れてしまいそうですが、月・火と阿蘇ハイランドに予約していたため明日の夜は阿蘇五岳ホテルに宿泊予約をいれていました。


 直前なのでキャンセルするわけにもいかず、明日は泊りだけに行こうと思っていますが、明後日も私以外は1人だけなので、キャンセルされたらラウンドは無しになってしまいます。


 午後からは、近くの楽天ショップに出向き、注文していたiPhone13miniを受け取りに行く予定で、しばらくは新しい機種に慣れるため悪戦苦闘するかもしれません。


 さて、ゴルフを始めて最初の目標は「100切り」になります。私も初ラウンドは127というスコアでしたが、初めて100を切るまで2年近くかかったものです。


 ここでの「100切り」の意味は、一般的な18ホール・パー72のゴルフコースをラウンドしてスコア100未満でホールアウトすることで、「100切り」でラウンドできれば、ゴルフ初級者を卒業して中級者にステップアップするものだと一般的には言われています。


 ある調査によれば、平均スコアで「100切り」が出来ないゴルファーはかなりの数に上っていて、実に70%のゴルファーが「年平均スコア」で「100切り」が出来ていないと紹介されています。
 また中には生涯にわたり「100切り」が一度も出来ないゴルファーも一定数はいるようで、アベレージゴルファーにとっての「100切り」は大きな壁になっていることは間違いないことです。

     

 その「100切り」と併せ、「80切り」もアベレージゴルファーであれば目標にしたいスコアであり、70台のスコアが一度でも出せれば「お楽しみアマチュアゴルファー」としては、上級者の分類に入れてもよいものです。


 実際は、「100切り」達成者には、次の「90切りの壁」が高く聳えていて、そこに苦しむゴルファーにとって「80切り」などは夢のまた夢になってしまいます。


 しかし、表題に書いたように目標となる「100切り」と「80切り」の達成のためには、ほぼ同じような考え方が必要になってきます。
 その考え方とは、ゴルフ用語で通称「マネジメント」と言われるものですが、要はざっくりとした表現に変えるなら「頭を使え!」ということです。

         

 ゴルフ初心者の頃は、私もそうでしたが、ただ闇雲にグリーンを目指すだけのゴルフになり、打てる打てないに関わらず、大きな距離が出せるクラブを選択しがちです。
 そこには、自分の技量でそのクラブを使ってどのくらいの成功が見込めるかなどの考察はなく、「上手く当たってくれるといいな」という「願望」をベースにして次のプレーを決めてしまう傾向が高くなっていたものです。


 結果はセカンドOBなど、無駄にスコアロスを重ねる羽目になり、終わってみればいつものスコアに落ち着いてしまうもので、あればなければという「タラレバ」の反省を毎回のように繰り返すだけです。


 まず「100切り」を目指すのであれば「99」というスコアで良いもので、これは18ホール・パー72のコースだとすれば27オーバーまでが許されるものであり、1ホール平均にすると1.5打の余裕があることになります。


 ゴルフのスコアには小数点以下の数字が無いため、計算上は2オーバーのいわゆるダボ(ダブルボギー)が18ホール中13ホールまで許され、残り1ホールをボギーにし、4ホールをパーにできれば数字上は達成できることになります。


 しかし、このレベルで最初から「パーを狙う」ことはある意味「無謀」だともいえるため、ボギーをベースに考える必要があります。(「ボギーなゴルフ」と名付けます)


 つまり「ボギー=自身のパー」と位置づけ、ダボまではOKだという「ボギーなゴルフ」をマネジメントの基本にしておきます。


 そうすると、18ホール全てボギーで「+18打」なのでまだ9打の余裕があり、ダボを打てるのはホール数の半分である9ホールもあると分かるはずです。
 つまり、18ホール中半分の9ホールをダボ、9ホールをボギーで上がれると、計算上は「100切り」達成になるものです。


 ゴルフを始めてすぐの超初心者を除き、ある程度の練習を重ねているアベレージゴルファーにとって、ダボでそのホールを終えることはそこまでハードルが高いものではないはずです。
 ダボ以内でそのホールをホールアウトするため、方法を具体的に書くことにします。


① スコアを大きく崩すOBを打たないマネジメント
 OBを打つと即2打のロスになるため目標のダボ以内が厳しくなってしまいます。OBを打たないマネジメントが最優先であり、ドライバーショットは飛距離を望まず、安定してコース内に打てるレベルを目指すことが重要です。
 曲がる球であれば、その曲がる方向を一定にすればよく、右に曲がるスライス球しか出ないというなら左を向いて打つだけです。


② スコアロスに繋がり易いバンカーを避けるマネジメント
 サイド(フェアウェー)バンカーはそんなに難しいものではなく、OBと同じ入れてはいけないバンカー(例えばアゴが高い)さえ避ければよいもので、通常はトップ球を打てれば楽に出せるものです。


 それに対し、グリーン周りのガードバンカーはショットの中でも特殊な打ち方なので、練習するしかありませんが、少なくとも一回で脱出できるレベルになる練習は必要です。
 もし、一回で脱出の自信がなければ、徹底的にバンカーを避けるマネジメントが必要になって来ます。


 その秘訣は、グリーンに届かない=バンカーに届かないように打つことで、グリーンに届く距離を打つからちょっとしたミスでバンカーインするものであり、だったら最初から花道を狙いグリーン手前に刻むという選択を取ることがお勧めです。


 先ほど書いたように、ダボは9ホールまでは許されるため、必死でダボを取りに行く作戦を立てるべきで、間違っても「願望」を元にした作戦を立てるべきではありません。
 最初からボギーオンを狙っていれば、無理なクラブ選択も無くなるし、距離を欲張らないため、力みも無くなり結果としてナイスショットが増えていきます。


 こうした考え方は邪道だと思われそうですが、実際はコースで力みなくショットが打てると、意外にナイスショットになることが体感できるもので、「ショットのリズム感」というものが分かってくるはずです。
 結果的に、ショットの精度が高まり、次のステップに進むために大きな武器を得ることになります。


 反対に力んだショットでやっと100が切れたゴルファーは、このショットのリズム感を会得することが難しく、いつまで経っても進化することはないため、スコアの伸びが止まってしまいがちです。


③ スコアロスに繋がる3パット以上を打たないマネジメント
 アベレージゴルファーが意外に軽視しているのが、パターによるスコアロスで、これはショットに比べてパターが練習無しに誰でも打てることから起こる「パターは簡単という勘違い」が原因です。


 パターを正確にヒットすることは、思っている以上に難易度が高く、パター練習は避けて通れないものですが、「100切り」できない人ほどパターの練習を疎かにするものです。


 パターを含めたアプローチ全般をショートゲームと呼びますが、最終的にカップインを目指すゴルフというゲームにおいて、飛距離を伸ばすことは手段であるものの目標ではなく、距離を合わせてのカップインが最終目標になります。


 そのためには短い距離を狙い通りに打つ練習は大事であり、短い距離ほどそのゴルファーの悪い癖が出てしまいます。
 パターフェースで正しく球を捉えきれない人はショットでも同様に捉えられず、狙った方向にパットを打ち出せない人はショットでも同様だということです。


 パット練習は必須だとして、パットに望む際の心構えでも、かなり3パットなどのミスは軽減されるものです。
 カップに「入れたい」という欲求が湧くと、自然にパットは強めになりやすく、結果は大オーバーして動揺し、次も外すことになってしまい、せっかくボギーのところがダボやトリに繋がってしまいます。


 パー72のスコアの半分36打がグリーン上でのスコアになるため、スコアメークに最も重要なものがパットを2打以内に抑えることだと認識しておくべきです。
 アマチュアがスコアで72以下のアンダーパーを出すことは難しいのですが、パット数でパー36を下回ることは十分可能であり、プロがアンダーのスコアを出せる理由はパット数でショット数のオーバー分を取り戻して余りがあるためです。


 誰でもスコアは付けていると思いますが、自分のスコアをパット数とそれ以外のショット数に分けてみると、どちらがスコアを縮めやすいのかが分かるはずです。
 パット数を36打にできれば、スコア99にするためにはショット数は63打であり、実に27ストロークを余計にショットに使えることになります。


 アベレージゴルファーでもパット数は36打以下にできるもので、トッププロでもショット数を36打以下にできない事実を知っておくことは大事なことです。
 ちなみに今年のマスターズ覇者の松山英樹プロのPGAスタッツを見ると、平均ストローク70.563打に対し、1ラウンドの平均パット数は31.41打となり、単純にパー72としてショット数を計算すると39,153打になるものです。


 ここまで「100切り」のための考え方=マネジメントについて書きましたが、実はこれは「80切り」においてもほぼ同様だということです。


 スコア79とするとパー72に対して7打の余裕があり、「ボギーなゴルフ」を基本にすれば、11ホールでパー、7ホールでボギーで良いということです。
 この7打の余裕を上手く使い、無理しないマネジメントで大叩きを避けることが70台のスコアに繋げるコツだというものです。


 ①の「OBを打たないマネジメント」は同じですが、②の「バンカーインを避ける」部分は若干異なり、80切りを目指すのであれば逃げてばかりではダメで、バンカーから一回での脱出は当然であり、できればパーパットが狙える場所にオンさせたいものです。


 つまり、「80切り」レベルではバンカー練習は当然であり、避けても入るのがバンカーだと言えるもので、ある意味そのレベルを目指すのであれば、練習から逃げてはいけないということです。
 要は一般ゴルファーはバンカーショットに慣れていないから戸惑うもので、練習すれば「苦手」とはならず単に寄せの精度が落ちる程度になるもので、ゴルフ中継で解説者が「深いラフだったらバンカーの方が良い」と言う意味が分かるはずです。


 ③の「スコアロスに繋がる3パット以上を打たない」ことは全く同様であり、こちらもバンカーと同じで避けて通れないのがロングパットでの距離感の練習です。

 スコアを伸ばさなければならないプロと違って、アマチュアの場合は3パットを避けるのが目的であり、プロのようなバーディーを取るパットではないことが大きな違いになります。
 具体的にいうと、カップまでの距離感で打つ練習をすべきで、最後の一転がりでカップインすることが理想ですが、間違っても1mオーバーするようなタッチは必要ないものです。


 パット数を30打以下にショット数を50打以下に抑えることが出来れば、スコアは70台であり、そこには「100切り」との違いはそう多くないものです。


 まず練習内容を見つめ直し、どうすればスコアメークに繋がる練習なのか考えるべきで、単に長いクラブを振り回して、真っすぐ打つことだけを目指す練習なんて「やるだけ時間の無駄」だということです。