三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スライス打法

 今日の熊本地方は晴れて気温も暖かめですが、今晩から天気は下り坂になり、明日の阿蘇ハイランドの1人予約はラウンド予定時間の8時~12時がずっと雨予報なので、成立前にキャンセルしています。


 実は、22日はキャンセル常連者も同じ組に入っていて、案の定、その常連者もキャンセルしていますが、今回ばかりは雨の予報で仕方ない部分でもあります。


 さて、ゴルフではスライス球は地面に落下してからのランが少ないため、飛距離に悩むゴルファーにとって、嫌われる球筋です。


 本来は、フック球のように計算できないランが無い分、安心して打てる球筋ですが、なぜか1yでも飛距離を伸ばしたいと思っているアベレージゴルファー特にシニア層にとって、忌み嫌われるものが「スライス」という言葉です。


 その「スライス=悪」というイメージは、クラブメーカーやゴルフ関連マスコミなどが過去において商業的戦略から勝手に作り上げてしまったものです。
 そのため、スライスを矯正しようと考えるゴルファーは多く、その需要が多いため結果的に現在のレッスンなどもスライス対策を謳うものが多くなってしまいます。


(レッスンの謳い文句にも「スライス対策」が多いのですが、それだけスライスを直したいと思っているゴルファーが多いという証拠です)


 スライス球が発生する原因は、数多くありますが、要は球に右回転がかかるようなカット軌道でクラブヘッドと球が接触してしまうことが大きな原因の一つです。


 私の場合、右方向にスライス球が出るときは、まずほとんどの場合で飛球方向を気にしてヘッドアップが早い時に起こってしまいます。
 インパクトの際に、コンマ何秒というわずかに早く顔が飛球方向を見てしまうと、連動して右肩が下がり、それに応じてクラブフェースが開いてしまって右への打球が発生することになります。


 これに力みが合わさると、手だけ早く動いてしまい、球とクラブフェースの接触がカットになり、右に飛んで右に曲がる危険なスライス球になるため、以前は極端に左方向を向いて打っていました。


 私の効き目は右眼なのでクラブを構えて確認してみると、球にアドレスした状態で飛球線方向を見ようとすると、下向きの顔が斜めに動かざるを得ず、右眼の下向き方向から飛球線方向への動きに連動して、右肩がわずかに下がる動きが発生してしまいます。
 このわずかに右肩が下がる動きと連動して持つクラブのフェースも開いてしまい、その結果、右へのプッシュアウト気味の打球が生じていました。


 プッシュアウト自体は飛距離が出るため、私はそれでよいと考え、左を向いて力んで擦ればスライスでコースに戻り、プッシュアウトになると右サイドへ距離が出るという結果で、どちらにしても左には飛ばない安定したドライバーショットになっていました。

(以前だったら赤方向を向き、思い切って打っていました)


 ただ最近は球筋がかなり変わってしまい、一時期はフック球しか出ないことが多かったのは、理由の一つは下半身の動きが止まっていたためです。
 併せて、私はヒールヒッターですが、それを修正しようとしてトゥーヒットを意識したこともフック球が出始めた理由で、スイングうんぬんより身体の使い方や打点の位置で大きく球筋は変わるというものです。


 最近は、あまり細かいことは考えず、ドライバーショットでも目標の一点を定め、そこに打つように心がけています。
 それまで目標は大雑把になっていましたが、レッスンのメニューの中に、ネットの支柱の間に打つ練習があり、打てる打てないは別にして、目標をしっかり取る意識は重要だと気づかされました。


 人間の能力とは不思議なもので、「あそこに打つ」と目標を一点に集中すると、身体がそのように動いていくもので、反対に目標を定めず適当に「フェアウェー狙い」などとすると方向が不安定になるものです。


 私は卓球競技の経験があり、試合中は相手の返した球を「どのコースに」「どのようなスピードで」「どんな回転量で」などを瞬時に判断して返球するもので、その時はああだこうだと考える時間はなく、勝手に身体が反応してくれたものです。


 ゴルフスイングでは事前にしっかり打つ方向を見定めれる時間があるもので、それを生かさないのは勿体ないとレッスンを受けてから思うようになりました。


 プレショットルーティンの中に、それらを取り入れ、ショットしてしまえば打球をコントロールすることは無理、つまり打ってから打球を見ても遅いのだと自分に言い聞かせるようにしています。


 しかし、そう思っていればいるほど、人間の脳は考えに沿った映像を勝手に作ってしまうもので、自分はしっかり頭を残して打ったつもりが、動画にとってみればヘッドアップしていた事実に愕然としてしまいます。


 私はソフトボールでは投手以外はショートでしたが、内野ゴロを捕球時までしっかり見ていたのに、グラブの土手などに当たって弾くことがあり、これも脳が「捕球まで球を見て」という意識を映像で勝手に作っているもので、実際は打者の走るスピードで送球が間に合うかという潜在意識で捕球前に実際の視線が一塁方向に動いているものです。


 つまり、あまり意識しすぎると脳が勝手にそうするような映像を作ってしまうもので、ゴルフのスイングでたくさんのチェック事項を作っても一部は嘘の映像かもしれず、だったらあまり考えずにシンプルに目標だけイメージする方が良いような気がしています。


 ショット前に狙う方向を定め「あそこに打つ!」という考えだけで、他は何も考えず、スイングしようと今は思っています。