三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルフ上達に必要なこと

 ゴルフ上達を目指す人は多いと思いますが、その目標を叶えるために考えることは間違いなく「ショット力向上」だと思います。
 正確にまっすぐドライバーショットをフェアウェーに飛ばせることができるのであれば、70台のスコアは出せると勘違いしているゴルファーは多いものです。

    

 しかし、「ショット力向上」はある意味、上達のための一要素でしかありません。ティーショットからホールアウトまでに使うクラブをそれぞれ上手く操作できなければ、好スコアは望めませんが、1打目より2打目、2打目より3打目という具合にホールに近づくほどそのショットの重要性は増します。


 極端な例を書けば、パー4で1打目がチョロでも、2打目でそこそこの飛距離を出し、3打目でグリーンオンし、4打目を1パットで沈め、結果はパーというスコアになったという経験は、誰でもゴルフをしていれば一度はあるはずです。
 つまり、どんな場合でも最後のパットがカップインさえすればよく、その意味でグリーン上でのパットの重要度は高く、パター練習はショット練習と並んで取り組むべき事柄です。

         


 ここまでのことは、この日記で何度も書いていることですが、今回は別の視点で大事なことを書いてみます。


 それは「考えること」であり、いわゆる「マネジメント」と称されるいわばゴルフにおける「計画」です。


 例えるなら、旅に出ようと思うとまず行きたい場所が前提としてありますが、実際にはまず予算があり、その範囲内で具体的に行き先や日程、使う交通機関などを考えます。
 行きたい場所や日程が予算内で賄われない場合、予算を増額するか目的地の変更や日程を短縮するかの選択を迫られます。
 行き当たりばったりの旅を好む人以外は、多かれ少なかれ、出発前にある程度の旅の計画は立てるはずです。

 しかし、ゴルフのラウンドでホール毎の計画を立てる人は少ないように思えます。つまり行き当たりばったりのプレーをしてしまい、終わってみて「ああすればよかった」と「反省」というより「後悔」だけするもので、そうであればスコアメークは望むべきものではないはずです。


 ゴルフのラウンドでも、そのホールの目標であるパーという数字があり、そのパーを取るためにどういったルートを狙えばよいのかを事前に考えます。
 もし、1打目で大きなミスが出るとパーの数字に1打を加算して、ボギーでどうにかホールアウトすることを目指します。


 大ミスを次のショットで無理に挽回しようとすれば、偶々成功する場合もありますが、反対により深みにハマることもあり、どちらのケースが多いかは圧倒的にアベレージゴルファーの場合は後者の方だというものです。
 つまり、ミスの度合いに応じて、予想スコアを1打ずつ加算していけば大きなスコアロスには繋がりにくく、結果的に最小限のスコアロスで凌げるケースが多くなります。


 ゴルフは確率のゲームだと私はこれまでも何度か主張していますが、ショットで使うクラブ、狙うべき距離範囲などで成功と失敗の確率を事前に予想し、もし失敗しても大きなスコアロスに繋がらないような計画を立てるべきです。


 アマチュアにとって「ボギー」というスコアは問題ないスコアになります。単純に計算しても、18ホールを全てボギーだとしてもスコアは90打であり、大多数のアマチュアゴルファーにとっては、悪いスコアになり得ません。


 アベレージゴルファーの勘違いは、パーやバーディー以外は「ボギー」も「ダボ」も「トリプル」も変わらないと考えているところです。
 実際は「ボギー」と「ダボ」以上のスコアは大違いであり、それは18ホールを全て「ダボ」のスコアだとトータルスコアが108打になることからも分かります。


 つまり「ダボ」を安易に叩いていれば、100切りなど望めなくなるし、「ボギー」を大切に取って行けば80切りも見えてくるものです。


 ラウンドで「またボギーだ、ボギーばっかり!」と悔やむゴルファーほど、90切りができないのは当たり前で、「ボギー」という立派なスコアに満足せず、それ以上を望むから無理が生じて結果的にスコアを崩すことに繋がるものです。


 序盤にボギーが続いても「ボギーで我慢できればまだ大丈夫!」と考えれるかどうかが、その日のスコアをほぼ決めてしまうものです。
 アマチュアは「パー」という目標に拘り過ぎです。「パーおじさん」と仲良くなりたいと切望するから近くにいる「ボギーおじさん」の存在を無視するもので、本当は「ボギーおじさん」とまず仲良くすることがゴルフ上達の早道です。


 そのうえで、ショット力を向上させ、最終的には「パーおじさん」と仲良くなることができれば、きっと上級者の仲間入りになれることでしょう。