三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

スコアを縮めるには

 今日は晴天の月曜日でしたが、1人予約は成立前の昨日のうちにキャンセルしていて、コロナワクチン接種後の副反応(今は「副作用」って言わないんだ)に備えて自重しています。


 昨日は特に変わった点はなく、睡眠も普段通りに取れ、朝も普通に目覚めましたが、注射跡付近に今は少し痒みが出ている程度で前回のようなコリや腫れは今のところ出ていません。


 ただ、これから発熱するケースもあるようで、あまり無理はしないでおこうと思っています。


 さて、土曜日のレッスンでは、プロが「今日はベネズエラ方式だ」と言ってレッスン生が初心者のレッスン生に教える時間がありました。


 プロがいう「ベネズエラ方式」とは、犯罪が多発する地域で教会の神父が犯罪に走らないよう音楽を子どもたちに広めるため使った方式で、少人数の指導者が多くの人たちに広めていく方法です。
 例えば、神父が最初に3人の子どもに教え、その教わった3人が新しい子どもに教えることで、たった1人の指導者でも多くの子どもに教えられる方法です。


 この方式の利点は、教える側が教える過程で「気づき」があることで、本当に理解していないことでも、初心者に教える側に回ってやっと意味が分かってくるということもあり、私の55年近く前になる小学校の授業などでも、班分けしてその中で分かる子が分からない子に教える方式がとられていました。


 レッスン生には、TP試験を控えた者からゴルフを初めて数か月の初心者までいて、その日は大学生の初心者を競技ゴルファーのデッさんと2人で担当しましたが、さすがレッスン歴の長いデッさんはいろいろ留意すべきスイング時のチェックが行えましたが、私は具体的なスイング指導はできませんでした。


 ただ大学生は初心者なので説明するゴルフ用語の意味が分からないようで、私はまず基本的なことから始めました。
 ゴルフ場の基本的なホール数や「パー」という意味などを教え、ホールは3種類の「ショートホール」「ミドルホール」「ロングホール」があり、それぞれパー3、パー4、パー5に設定されていることを伝えました。


 そして一般的なパー72というスコアは、それぞれのホールのパー数から「2を引いた」数字がショット数だと教え、例えばパー3だと1回のショットでグリーンに乗せることが可能な距離の造りになったホールだと説明しました。
 その「2を引く」の「2」がパット数であり、18ホール全てに2回のパットで36打となり、パープレーは72というスコアなので、72-36の答え36がショット数だと説明しました。


 つまり、ゴルフのスコアとは半分がパット数で構成されていることをしっかり頭に入れておくように念を押していて、今やっている練習の中にパット練習はあるかと問うと「ありません」と答えがありました。


 大学入試の科目が2科目あるとして、うち1科目苦手なものがあり、合格を目指すためには苦手科目は最初から諦めて他の教科だけで点数を取ることを目指すか、苦手な科目を重点的に勉強して点数のカサ上げを図ることのどちらが合格に近いのかを考えれば、苦手科目克服が当たり前の入試対策ではないかということです。


 つまり、今のレッスンはあくまでゴルフの50%部分の基本を教わっていることで、これからコースデビュー後、ラウンドすることでスコアアップを目指すためには、スコア構成の半分を占めるパット、つまりパター練習は避けて通れないものだと説明しました。


 例として挙げるのは悪かったけど、身近にいるレッスン生の「ナガ」は「飛ばし」の練習ではレッスン生の中ですべての数値がダントツの1位をたたき出し、実際のドライバーショットでも280yの素晴らしい当たりを打てる若者ですが、それでも月平均2回のラウンドをやっていても、これまで100切りは1回だけしか成功していないものです。


 その理由はスコアの50%の部分だけしか練習していないから当然であり、苦手教科はそのままにして入試に臨むことと同様で、「合格=100切り」のためには残り「50%=パットの練習」は不可欠だという説明をしました。


 初心者の勘違いは、ショットが良くなればスコアが良くなるというもので、この大学生もレッスン生が正面のネットに当たるようなショットを放つと自分も早くあんな球を打ちたいと憧れて見ていましたが、私に言わせればあくまで「半分」だというものです。


 私は最近はコンペに参加していませんが、熊本のネットゴルフサークル「KDG=熊本でゴルフ」に加入していて、KDGの連絡用のlineを時々覗いています。
 KDGでは毎月、平日と休日の2回コンペ(月例)を開催していて、6月の平日月例は私のHCである赤水で開催され、ワールドのシングルさんが77というスコアで回っていましたが、あるメンバーが自分のワールドのスコアをアップして、どうすれば70台のスコアで回れるか相談の書き込みをしていました。

(月例で77で回ったワールドのシングルさんへの相談書き込みです)


 すると、主催者がまず返事を書き込みましたが、この主催者もスコアはショット力だと勘違いしているようで、ショットを良くするためクラブを買い替えたいと書いていました。
 私もこの主催者と何度かラウンドした経験がありますが、ショット自体は悪くなく、当たれば私よりずっと質の良いショットが打てるものです。
 ただミスが出ると諦めが早く、投げやりなプレーになってしまう悪い癖があり、赤水の月例でも102というスコアを叩き出していました。

 その後、ワールドのシングルさんが返事を書き込んでいて、的確に相談者の欠点を指摘していました。
 私も、アップされたスコアを見て、まず目を引いたのがパット数の37打でした。


 18ホール中7ホールをパーオンしているもので、ショット力が向上してパーオン数が増えると必然的にパット数が増加する時期が必ず訪れます。
 それまでなかなかグリーンオンできなかったものが、たまたまオンすれば、当然に長いパットが残ることが多くなり、パット数が増加するのはいわば上達の過程で起こる現象です。


 ショットは良かったのにスコアは変わらないという「あるある」ですが、実際はスコアに現れない上達が見て取れるものです。
 私もこの相談者の70台のスコアのためには、パットが課題であり、その練習をすべきだと思っています。
 87というスコアでパット数が37ということはショット数は50打であり、この数字は十分にシングルクラスだというものです。


 1ラウンドで使用するクラブは、当然にパターが一番多く、カラーやエッジからパターでの寄せもあるだろうからパット数に入らないパター使用数はもっと多いはずです。
 ある程度のショットが打てるようになれば、並行してパットの練習はスコアアップのためには必須ということですが、実際のグリーンは速さも様々で傾斜や芝目もあり、グリーンでの経験は避けて通れません。


 それもパターマットである程度思うように打てるようになって、初めて様々なケースに対応できるもので、まず基本のストロークをしっかり自分のものにしておくことが重要です。
 ショット練習にはお金も時間もかかるものですが、パター練習にはお金はそれほど必要なく、時間さえ取れれば自宅でも簡単に練習できるものです。


 パット数30打、ショット数50打を目標にすればスコアは80打であり、どちらかを下回れば70台のスコアになるわけで、ショットの1打はリカバリーできてもパットの1打はリカバリーできないことを自覚し、パター練習はスコアメークのためには必須だということです。