三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ゴルフにおける打順について

 私は楽天GORAの1人予約をよく利用していますが、最近は同伴者に事前に「私の打順は最後にさせてください」と依頼することがあります。


 こういえば、ほとんどの人には了承してもらえ、中には「なぜ?」と聞かれる場合もありますが、そのときは「私はいい加減なゴルフなので、スコアを気にしてもらわないようにです」と答えると、笑って了承してもらえます。


 なぜ「不動の4番バッター」かというと、知らない顔ぶれの場合、ラウンド時間の短縮を目標にしているためで、なぜそうすると時間短縮が図れるのか私の考えを書いておきます。

(最初に4番の棒を抜いて他の三人に引いてもらいます)


 通常、4人でラウンドする場合、1番ホールのオナー(1番打者)は抽選棒(スタート抽選器)で打順を定め、2番ホールからは前ホールでスコアが良い順に打順が変更していきます。


 ホールアウト後に、各自が「パーです」「ボギーです」「ダボです」とスコアを申告しますが、90台の申告スコア者が3人いれば、まず1人は他人の申告スコアを覚えておらず、カートの中や次のティー横で「スコアはいくつでしたっけ?」と尋ねられることになりがちで、スムースな進行を妨げてしまいます。


 これは私の経験上で言えることですが、他人のスコアを覚えられずその都度確認する理由は、打順が分からず先に打ってマナー違反にならないようにするためで、それ以外で他人のスコアを気にすることは私にはありませんでした。


 その経験から、少なくとも私1人だけでも打順を「不動の4番バッター」に固定していれば、残り3人中での打順になるため、他の3人は余計な部分での神経を使うことが少しは減るというものです。


 私もゴルフを始めた頃に、自分の打順が分からず、練習ラウンドで当時のコーチから「早く打て!」と怒られた記憶があり、自分のプレーで精いっぱいのレベルの時は、他人のプレーはもちろんスコアまで頭に入っていなかったのは当たり前でした。


 これが同伴者が1人だけだったら比較的覚えやすく、2人だとギリギリ、3人になると混乱して確認しないと分からないという状況だったので、1人予約での同伴者がどのレベルか分かりませんが、打順を固定することが逆にスロープレーに繋がることは無いはずです。


 私は阿蘇ハイランドのコースでのラウンド経験が多くコース内を熟知しているので、あまりハイランドでのラウンド経験がないと最初に聞くと、可能な限りカートの運転を行うようにしています。
 私が最後の打者に固定されれば、ティーイングエリアに向かわず、カートに残ってナビで前組との距離を確認し、ショットを打っても良いかの合図が行えます。

(ハイランドの1番ティー付近。ティーマークの位置は毎日変わりますが、カート位置とは10~20m離れていて、コース左の木の根元が盛り上がっているため、左側が見えず、カートのナビで前との距離を確認してティーオフします)


 1番のようにランディングエリアが下っている場合は、同伴者の飛距離が分からないため、前組のカートがグリーン横に到達するまで待ってもらうことになります。


 反対に5番パー5など、ほとんどの人が無駄に待ちますが、ここは見た目以上の打ち上げになり、目標の黄色い旗の先まで飛ぶ人は少ないのですが、視覚的に打ち上げのホールは近く見えるものです。

(5番パー5は目印になるフラッグまで約220yですが、かなりの打ち上げになります)

(ティーからの見た光景はそんなに打ち上げに見えませんが、セカンド地点からティーを振り返ると、その予想外の高低差に驚きます)


 もちろん、それまでのホールで「飛距離が出る人」だと分かっていれば、その分を加味して合図を出しますが、合図を出さないとほとんどの人が「300yショットできるの?」と思われるほど待つ羽目になってしまいます。


 また、私が最後に打って、使ったクラブを持ったまま小走りでカートの運転席に乗り込んでも、他の3人と乗り込むのはほとんど同時か私が早いほどで、ここでもティーショット後の移動をわずかでも短縮できることになります。


 ハイランドは基本的にカートのコース内乗り入れOKですが、運転する場合、コースを知らないとどこをどう通ってよいか分かりにくく、また打球の行方を見ていない同伴者が運転すると球とは遠い場所に止めてしまいがちで、わざわざクラブを持ってコースの端から端まで歩く羽目になる同伴者がいるほどです。


 私は、一番飛んでいない同伴者の球の近くにカートを止め、残り距離を言ってクラブを選択してもらい、次の球の近くに行って同じことをします。
 そんなに離れていない場所に複数の球があれば、前後の球の中央付近のサイドの邪魔にならない場所にカートを止めるようにします。


 グリーン近くのカートの停め場所も、ホールによっては手前にも停止線がありますが、できるだけ先の停止線まで持っていくことにしていて、これはホールアウト後に後続組がすぐにグリーンを狙えるようにするためです。
 手前の停止線では、同伴者がグリーンを横に歩くことになり、後続のプレーヤーはカートが動くまで打てませんが、奥に止めていると我々がグリーンから出ればすぐにショット体勢に入れ、後続組の待ち時間が短くなるためです。

(ハイランド2番で良く間違えてカートを置く場所。ロープが張ってあり入れないようにしてあるのに、止める組が良くいます。ここに置くと、ホールアウトしてカートに乗り込み移動後にしか後続組はグリーンを狙えません)


 面白いことに、私が4番バッターになれば、ほとんどの同伴者が私のスコアを気にしないため、たとえバーディーを獲っても気づかれません。
 「アプローチの達人」が72前後のスコアで回っても、同伴者が気づかないのは、達人がフロントティー利用で、打順に関係ないためスコアに関心がないためで、ここからも他人のスコアを気にする最大の理由が「次のホールの打順のため」にあると思っています。


 この打順の固定案ですが、ルール上で問題があるのか調べてみました。ルール上は、スタートホールは抽選(公式競技は定められた順番)で行い、次ホールからは前ホールのスコアの良い順になると定められていますが、これを破ったからといって罰則はありません。


 2019年からの新ルールは、プレー時間の迅速化を目指しているため、私のような「不動の4番バッター」という私的ルールもゴルフの精神に合致しているはずで、もっと取り入れられても良いのではと思ってしまいます。


 某ゴルフアナリストが、打順を固定する(例えば飛ばない人が先に打つなど)などの案を提唱されていますが、「スロープレーを防ぐ」ということは大切なマナーの1つであるため、プレー以外のところで無駄な時間を使うくらいなら、打順に拘らずでもよいと私も思っています。


(4月28日の達人と2サムラウンドした際の2人のスコア。達人はほとんど左右に大きく曲げたりオーバーしたりのミスはありません。7番のダボは右ラフからシャンクして池にいれたものです)


 達人と2サムで前がいなければ1時間5分ほどでハーフを回りますが、決して急いでいるわけでもなく、無駄な部分は削って普通に要領よくラウンドしているだけです。
 ゴルフはプレー自体には時間をかけて丁寧にプレーしてもよいのですが、その時間を移動などのちょっとした部分で作り出せばよいだけです。


 「移動でノロノロ歩く」「カートに乗り込むときクラブを収納してから乗り込む」「離れた自球までクラブを持たずに行って距離計測し、再度カートに戻りクラブを選択する」「プロの真似をして歩測などで無駄に時間を取る」などをよく見ますが、プロがティーからセカンド地点まで最後の打者は走って向かうことは、あまり知られていません。
 

(大会終了後は優勝者を交えて記念撮影と簡単なパーティーがありますが、今年はコロナ下でなくなり、変わって優勝者の写真1枚が送られてきました)


 バンテリンレディスで、スコアラーとして選手と2日間歩きましたが、3人の組み合わせで最後の打者が打つと他の2人はすぐに歩き出し、最後の打者が打球の行方を確認しティーを拾ってキャディーに使ったクラブを渡す頃は30mほど前に同伴者は進んでいることになります。


 私は最後の打者と一緒に歩き出しますが、小走りになるため私も走ることになり、プロは無駄なところでは時間を節約することが分かります。


 グリーン上でも最後のプレーヤーはキャディーと2人だけになっていて、同伴者は次のホールへ向かう途中で立ち止まって見ているもので、アマチュアのようにグリーンの中で全員で同伴者の最後のパットを見ていることなどは皆無でした。


 これはプロはスロープレーと判定されたらペナルティーが付くためで、少しペースが遅いと感じるとすぐに競技委員が現れるほどで、時間にシビアだということがよく分かります。


 私も自分のホールアウト後は、さっさとグリーン外に出るようにしていて、最後のプレーヤーのホールアウトはカートの近くで見るようにして、ホールアウトすればすぐにカートに戻るようにしています。


 やはりハーフで2時間半もかかるラウンドは時間の掛け過ぎで、誰かのちょっとしたスロープレーで同伴者はもちろん、後続組の全員に迷惑をかけていることを自覚すべきなのです。