三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

社長杯1回戦は敢え無く敗退する

 今日は私のホームコースである「あつまる阿蘇赤水GC」の今年の三大競技の初戦である社長杯の決勝トーナメントに出場するため、早朝から阿蘇まで行ってきました。


 本来は先週の日曜日に18ホールの準々決勝と準決勝が行われ、今日が36ホールの決勝になっていましたが、先週日曜日は大雨で順延になり、日程が変えられないため今日の午前中に9ホールの準々決勝と準決勝を行い、午後から18ホールの決勝を行うと先週のうちに変更になっていました。


 私は予選7位通過だったので、2位通過の71歳のグランドシニアの方と対戦することになり、HDCP差があるので当初は18ホールで4ホールに1打のハンディーを与えるものでしたが、9ホールに短縮されたため2ホールに1打のハンディーを与えることに変更になりました。


 ハンディーホールは4番パー5と6番パー4ですが、4番は左ドックのため私はドライバーが使えず、6番は420yと距離が長いため、まず良くて引き分けであり、相手がボギー狙いにくればほぼ落とすホールだと覚悟していました。
 そのため、残り7ホールで頑張るしかないのですが、相手の調子次第では場合によっては6番で終わってしまうかもと悲観的に予想していました。

(ゴルフ場近くのコンビニが無くなっていました。復興道路が開通し、車の流れが変わってしまったためでしょうが、赤水に行く際は立ち寄っていたので不便になりました)

(練習中にかなり強い雨になり、練習を切り上げてクラブハウスに避難しました)

 朝の7時に赤水に到着した際は、雨はぽつりぽつり降る程度でしたが、パター練習をしているとかなり酷い雨に変わり、結局は先週と同じような状況になりましたが、日程が詰まっているのでこれ以上は順延できず、無理してでも今日中に決勝まで終わる必要があり、8時頃から先頭の組が雨の中をスタートしていきました。


 私は最終組でしたが、雨は止まず、着慣れないレインウエアを着てからのスタートです。


 1番410yパー4は予選上位の対戦相手のオナーで始まり、対戦相手は左のバンカーインだったので内心でチャンスだと思ってしまいます。
 左のバンカーからはグリーンオンはまず不可能で3オン狙いにしかならず、私は左目のフェアウェーで残り175yでした。
 予想通り、相手はウッドでナイスショットしたものの、グリーン手前40yほどで、私はそれを見てピン位置が左だったので左手前のバンカーインは避けようと、U6で右目を狙ってグリーン右に外しました。



 1番グリーンは左奥が高く、右手前が低いため、通常はグリーン右からの攻めが定石なのです。
 相手の3打目は強めでピンには寄らず奥まで転がると見ましたが、なんとその球がピンにガチャンと当たってカップインしてしまったのです。
 これで私は入れるしかなく、当然に15yほどのアプローチは入らず、早々に1ダウンになりました。


 相手のバンカーインで、このホール取れるかもと思ったことがマッチプレーで最も避けるべきことで、相手のショットやパットは入るものと心構えしておくことを忘れていたのが、結果的に敗因になったのです。


 2番パー4はもうこれ以上は落とせないという意識から力が入ってしまい、左にドライバーショットが引っ掛かって左ラフに入ります。
 相手はフェアウェーで、相手のセカンドはグリーン右手前でした。
 2オンを狙ってのショットは左に飛んでしまい、左右の2段になる段下側からのアプローチは上っただけで寄せきれず、4mのパーパットをわずかにショートしてしまいます。
 相手は手前から2m弱オーバーしましたが、返しをしっかり決めて、ここも取られ2ダウンになってしまいます。


 ここもマッチの鉄則であるパットはショートしないを忘れていて、相手を動揺させることなくパーパットを打たせてしまいました。


 3番パー3は相手にミスが出ましたが、それに付き合ってしまいます。相手の球はグリーン左に大きく外れましたが、私もグリーン左に外してしまいます。
 相手の球はOB杭近くでたまたまベアグランドが雨で柔らかくなっていて、跳ねてOBを免れましたが、アプローチは難しそうで予想通りショートしてしまいます。
 2人の位置からは砲台グリーンに打ちあげて下り斜面になる場所で、私はグリーンオンを優先して打ちましたが、止まらず6mほど転げます。
 相手はエッジから上手く傾斜を利用して1mに寄せ、私のパーパットはカップ右を抜けてしまいますが、相手は下りを決めて、このホール分けになりました。


 このチャンスをミスミス逃したことが響きますが、1番・2番と連続して取られていたので、内心は引き分けできたことにホッとしていたのです。


 4番パー5でも相手にミスが出て、ここは私のバーディーパットがカップ手前に止まり、コンシードされて、やっと1つ返すことができました。
 ただストロークプレーだったら、相手はダボ以上が確実で、スコアでは並ぶのですがマッチでは1ホールでどれだけスコア差がついても、1ホールだけの勝ち負けなのです。
 ともあれ、負けを見込んでいたハンディーホールで勝ちが転がり込んだのは、少しだけ気が楽になりました。


 5番パー5は予選では左へOBの当たりがカート道路の舗装の角に当たって跳ね返る命拾いをしていて、なにかドライバーショットが左に行きそうな雰囲気だったのでU4で刻むことにしました。
 ティーショットは左のフェアウェーで、相手はやや先のフェアウェーでしたが、ここで先にオンさせればプレッシャーをかけられたのに、私のU4のセカンドは手前から駆け上がったもののグリーン手前にショートしたのが見えています。
 相手のショットは大きめでしたがグリーンに届き、私は手前からU6で転がしてカップ左10cmに寄せOKをもらい、相手の8mの下りになりバーディーパットもカップ手前30センチに寄りOKを出してこのホールは分けになりました。


 6番パー4はハンディホールですがセカンドがフェアウェーから200y残ってしまいます。相手のセカンドはもちろんグリーンに届かずでしたが、2オンを狙って力み、ダフッてしまいます。
 3打目はグリーン面で跳ねて奥にオンし、相手は手前からの4打目をOKに寄せて、私はパットを入れなければ落とすことになり、強めに打ったパーパットはカップ左を抜け、このホールを取られてしまいます。


 これで2ダウンになり、残り3ホールという気持ちに焦りが出てしまいます。本来は6番は取られることを前提だと思っていましたが、1ダウンだったらまだ我慢も出来たのに、2ダウンになって次の7番パー3を攻めて自爆してしまいます。
 相手は無理せずグリーン手前で、私は5Wで1オン狙いにして左に大きく曲げ、つま先下がりのラフからバンカー超えのアプローチはピン奥に乗り、相手はピン手前2mに寄せ、私の4mのパーパットはまたショートしてしまい、相手は余裕を持ってパットを決めて、このホールで3&2で決着してしまいました。


 いまさらながら反省するに、2番も7番もパットをオーバー目に打てなかったことが、相手に冷静にパーパットに臨ませることになり、もしオーバー目に打っていたら入らなくても相手は一瞬でも「入るかも」と心を揺さぶられたはずです。
 ショートするタッチでは、打った瞬間に「届かない」と安心するもので、マッチプレーではこうした微妙な心理が大きくプレーに影響することになるのに、全くそのことを忘れていたのです。


 どちらにしても、相手が冷静にパーパットを沈めていたので完敗と言え、残る8番・9番と練習でラウンドしましたが、相手はやはり連続して寄せ1を取っていて、長引いても結果は同じだと思ってしまいました。


 この方は以前はパットが下手と言われていたようですが、かなり練習をしたようで、戦っていて外すような雰囲気がなく、慌てるプレーをさせられなかったことが敗因ですが、それもスタートホールのチップインバーディーが影響して相手がゲームを優位に進められてしまいました。


 まさしく途中からは「アプローチの達人」とプレーしているような気がしていて、相手はグリーン手前に運び、アプローチを1ピン内に寄せ、私のミスを尻目に悠々とパーを重ねていたのです。


 3番や4番で崩れそうでしたが、その後は無理しない攻めに徹せられ、反対に私は攻めさせられ墓穴を掘ってしまったようです。


 他のマッチの結果を見れば、グランドシニアの独壇場のようで、第一マッチはグランドシニアが、第二マッチこそシニアが取っていましたが、第三マッチはクラチャン候補の有望株をグランドシニアが最終9番でバーディーで下す結果になったようです。


 この最後のパットは後方から見ていましたが、グランドシニアの元研修会長が後で話を聞くと残り165yからUTで1mに付けてバーディーとして、相手は下りの4mのバーディーパットを外して決着したようです。


 さすがグランドシニアは強い方々で、終わって来ていた競技委員長としばらく話しましたが、「以前はインタークラブの代表を経験した者ばかりだから今でこそ飛距離は落ちてはいるけど技は健在だ」と言っていて、それはそうだと納得したところです。


 今回は、残念な結果になりましたが、ゴルフの内容が負けて当然なもので、また来年までに練習して予選に参加したいと思っています。