三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

バックスイングでヘッドを追う癖

 レッスンで「ナガ」がプロからある癖を注意されていました。それはバックスイングのテークバックでクラブヘッドを目で追う癖です。

 プロによると、テークバックでクラブヘッドを目で追ってしまうと、スエーに繋がってしまうとのことです。


 私が良く見ているゴルフの動画に「UMMMGOLF」があり、「なみきちゃん」と「中井学プロ」の掛け合いを楽しく拝見しています。
 その中で中井プロも「自分のゴルフ人生の中で一番の間違いがこのヘッドを目で追う癖だった」と言っているほどです。


(中井プロによると、テークバックでヘッドを見てしまうと頭を戻した反動でフェースが開き、スライスしてしまうそうです)

https://www.youtube.com/watch?v=DhRhmpy8pcI


 確かにスイングでは、頭を錘代わりに使う(クラブヘッドと反対に位置する)ことで、遠心力を使ってヘッドスピードを上げる力が利用できますが、頭がクラブと一緒に動いてしまえばその力も利用できなくなってしまいます。
 つまりクラブヘッドと頭という「ヘッド同士」が遠くに離れることで、スイングという円軌道がより大きくなって安定し、結果的にクラブ「ヘッド」のスピードが増すというものです。


 一流プロのスイングでは、インパクトからフォローへ向かう際は、まず間違いなく頭が飛球線とは反対方向に残っている「ビハインド・ザ・ボール」の形をとっています。

 
 中井学プロは「テークバックでヘッドを目で追い、そのままの頭の位置でインパクトを迎えることができるならOK!」と言っていますが、目線を球に戻すときに頭を動かさないように心がけなければならないし、だったら最初から目でヘッドを追うなというものです。
 もしくは球を見ずにスイングすればよいということにもなりますが、これもかなり難しそうで、やはりミスを発生させる要因は最初から排除しておく方がよいということです。


 似たようなものにジャックニクラウスの「チン・バック」がありますが、こちらは最初から顎をテークバック方向に傾けているだけで、球はしっかり見ているもので、目線が動いて戻る動作は入りません。


 テークバックでクラブヘッドを目線で追って顔がクラブと一緒に上がると、バックスイングが楽に上がりやすくなることもパワーを溜めきれない原因になります。
 そのうえ、ある程度テークバックしてから目線が球に戻ると、それ以上は身体が回らなくなり、結果的に浅いトップになりがちです。


 私が名付けた「お嬢様スイング」は形に捉われすぎて、パワーを出せないスイングですが、このクラブヘッドをテークバック時に目線で追ってしまえば、その恐れが増してしまいます。


 バックスイングでもインパクト以降同様に、頭とクラブヘッドは遠い位置関係にあることでパワーを溜め込めることになり、ダウンスイングからインパクト・フォローにかけても飛球線とは反対方向に頭があることで、より遠心力を利用してパワーが増せるものです。


 ゴルフは頭を使うスポーツといい「ゴルフ脳」を使ってスコアメークをする必要がありますが、それとは別に物理的にも「頭」を有効に活用できなければ、飛距離アップとは正反対の結果に繋がってしまうのです。