三重苦ゴルファーの日記

69歳になった飛ばない・寄らない・入らないの三重苦を持つシニアゴルファーの日記です。

ガニ股スイング

 今日は日曜日で朝から何気なくテレビを付けていたら、未来モンスター(ミラ☆モン)という番組があっていました。
 ミラ☆モンは、将来有望な若手アスリートを特集する番組で、今日は再放送?のようですが、15歳の女子テニスプレーヤーを取り上げていました。


 番組中でテニスの合宿中の様子が映り、元世界ランカーの伊達公子氏がミラ☆モンにアドバイスしていて、それが「ガニ股」で打つようにというものでした。


 要は、バックハンドでスタンスを広めて、それまで前方になる足がクロススタンスだったものをオープンスタンスにするように言っていたのです。
 クロススタンスでは、骨盤の可動域が狭まり、強いショットが打ちにくいためで、オープンスタンスにすることで、より振り抜きができるショットが放てるようです。


 私は30歳前後はテニスに夢中になった時期があり、当時はバックハンドを両手打ちにしていましたが、このガニ股スイングはやっていませんでした。
 このミラ☆モンのように、前方になる右足は飛球線に対して直角になるようにしていたのは、球の重さに耐えられるようにしていたからです。


 テニスの球はやってみれば分かりますが、見た目以上に威力があり、打球の勢いに押されてしまうためそれに負けないようにしっかりと下半身をブロックして打っていたのですが、なるほど、しっかりとした振り抜きは出来なかったように記憶しています。
 いわばコンパクトに相手の球の勢いを利用してカウンターで打つようなイメージでしたが、現在のパワーテニスではもう通用しない打ち方になっているようです。


 たぶん、当時よりラケットの性能がアップしていて、こうした打ち方が可能になっているのでしょうが、それに合わせて強い体幹も必要になっているはずで、トレーニングの重要性がより増していることだと思っています。


 同じように見えるテニスラケットも、日々進化していて、私が始めた頃は「デカラケ」から「厚ラケ」にトレンドが変わって来る時期でした。
 まだ以前の木製のラケットを持っている人もいて、それで打ってみるとスウィートスポットの狭さと重さでなかなかナイスショットが出来なかったことを思い出し、用具の進化がテニスという競技そのものにスピードとパワーを与え、競技性そのものが変わってきたことが実感できたものです。

(球の規格は変わっていないはずで、木製ラケットの重量と面の小ささに比較して現在のラケットは軽量化と面のワイド化が顕著です)


 ゴルフも同様にクラブの進化が進んでいますが、テニスと違うところが使える球も進化しているということです。
 進化した球を有効に使えるクラブの開発が進み、以前とは全く違ったスイング理論が提唱され始め、テニス同様にゴルフもアスリートの戦いになっています。

(キン肉マンのようなデシャンボーのパワフルスイング)


 PGAツアーのブライソン・デシャンボーのように、肉体改造を行い、その結果で平均飛距離を20y以上もアップする323yというモンスター級の飛距離となり、今後も同様な選手が生まれてくるはずです。
 つまり、先ほどのテニスの「ガニ股スイング」も、ラケットの性能向上があったとしても身体に負担をかける打ち方であり、それに負けない体つくりをプレーヤーは求められているのです。


 テニスでのより強いショットはスピードアップであり、ゴルフでは飛距離のアップに繋がりますが、テニスとゴルフの大きな違いが、ゴルフは最終的に直径108mmのカップに入れるというターゲットゲームだというところです。
 どんなに飛距離を伸ばしても、最終的に距離と方向をコントロールできなければ、スコアに繋がらないのがゴルフという競技性です。


 つまり飛距離が出なくても、普段我々がプレーするアマチュアレベルのコース程度であれば、武器になるのは正確なショートゲーム力だということです。 
 我々にとって、飛距離は好スコアを出すための必要条件であり、絶対条件ではないのです。